てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

トランプ=橋下?小泉?という話

 先週公開していなかったのを、金曜日から3本連続であげようかなと思っていましたが、忘れていたので止めました。まあいつもどおりどうでもいい話です。それより本家の方を更新しないとね。パソコンの調子が悪くなって、新しいのどれにしようかな~とか、考えていたら全く時間が取れなくなった&やる気が無くなりました。


 屋山太郎さんが過去に鳩山さんを持ち上げて、今度は反省して橋下さんに期待をかける人間は、本物のバカだ―といったような主張をするものを見ました。そもそもなんですけど、支持する政治家というのは階級階層によって根本的に異なるもの。正解なんてないわけですよね。各々が考える正解を選べばいいだけで、他人から間違えたなんだなんて気にする必要性がないんですよね。そして誰々を支持していたから、お前はアホだ―なんて言うのも根本的におかしい。

 「あなたの階級・階層は~でしょ、それなら~を支持するはずなのに、なんでその政党に入れているの?」という問いの仕方ならわかりますけどね。また、己なら、そういう話で、階級・階層を理解せずに間違った投票行動をしている人がいても、「あなたバカですね、あなたの階級・階層を考えたら自民じゃなくて民主(民進党)を支持しないとダメでしょうに、肉屋を支持する豚ですか?」なんて言わないですよね。  
普段からそんなことしていないと思いますが、その時のテンションで、不特定多数につぶやくツイッターとかでついポロッと言ってしまうことくらいはありますよ。そりゃ人間ですから、そんな事を言う時もたまにはあるでしょうけどね。そんなことはおいといて、リアルで政治の話になった時にそんなふうな話の進め方はしないという意味で。

 「じゃあ次からは自民じゃなくて、民進党に入れたらいかがですか?」で話は終わるだけ。政治クラスタというか、政治厨といいますか、そういう人は自分が知っているからといって、知らない人に「お前はこんなことも知らないのか!」と相手を罵る人が一定数いますからね。上から目線でそんな事も知らないの~?バカじゃないの~?とリプを飛ばす妖怪が一定数生息してますからね(笑)。まあ人のふり見てなんちゃらでなく、気をつけたいことでありますが、ちょっと詳しくなったら知識の乏しい物を平気で叩く某ミリオタのような手合にはなりたくないということですね。

 「かつてA(=政治家の名前)を支持していた。反省している」なんていう必要はないんですよ。その時その時で、人というのは色々考えが変わる生き物なんですから。10年も20年も経てば、その時代も変わるし本人の環境も変わる。そして当然信奉する理念や思想も変化していくものなんですからね。かつて間違った票を入れた・支持をしていたから~といってその政治家を叩くのは、昔の恋人を平気であんな奴!といってしまうそれに近いものがある気がしますね(別に片山さつきさんと元旦那さんのことではないですよ(笑) )。


 で、本題。古い話ですが、トランプさんが共和党の代表になってヒラリーさんと大統領選をやっていますが、誰もトランプさんを小泉さんと比べていない。「子供でもわかる言葉を喋る」政治家がどれほど人気を得ることができるかということを日本は既に経験しているのに―というツイートを見て、確かにそのとおりだなと思いました。この点、小泉と共通点がある。

 トランプ=橋下だ!というのを昔見た記憶がありますが、トランプ=小泉の方が適切ですよね。一応橋下さんは歪んだ形であるとは言え、ちゃんと改革をしようとしていますからね。既得権益への価値観は真逆なんでしょうけどね(―と昔書きましたが意外と近いところもあるのかも?)。トランプさんはプロ政治家の不信をバネに素人の怒り・大衆の怒りで政治のトップにつこうとしていますが、まあアホな理屈を掲げているだけに、何にもできずに終わるんでしょうけどね。

 トランプ=小泉と書きましたけど、そんなキャッチーなわかりやすい図式で語る気はもちろんなく、前述の「わかり易い言葉」=サルでもわかる言葉以外は、そこまで共通性はないですよね。清和会の傍流とは言え、世襲政治家太子党の系譜の小泉と、ビジネス界から政治キャリアのない人間の殴りこみは全く違いますからね。(レーガンみたいな俳優系の人はいても、ビジネス系の大統領っていましたっけか?そういうバックグラウンドを持つファミリーくらいはブッシュみたいにいくらでもいそうですけど、どうだったかな?)

 橋下さんは弁護士系であり、一応学があるわけですよね。アメリカでも弁護士≒政治家みたいなところがあって、弁護士が政界に進出してもあまり違和感はないですし、まあトランプとはちょっと違うでしょうね。行政のスリム化というのと、外部の敵・中国に責任を押し付ける姿勢や不法移民=貧困の原因だ!みたいな図式も、似て非なるものという気がしますしね。

 まあ橋下さんは頭が良くても、ジャックナイフみたいな性格で、あらゆる相手に喧嘩売りまくって、触るものみな傷つけていたわけですね。で、ジャックナイフといえば千原Jrさんですが、だいたい同じ年齢というか、世代ですよね。橋下さんも尾崎豊チェッカーズの歌などの影響を受けたんでしょうかね?

 そんなことを考えて、橋下スタイルの源流はそこか?と今更ふと思いました。あの歳になっても、無駄な喧嘩が好きというのは、団塊世代の暴走老人に通じるものがある気がしますね。現代っ子とは真逆のメンタリティですよねぇ。プロレス・ボクシング世代の空気をヤンキー文化世代で受け継いでいるのかも?なんてふと思いましたね。

 まあ、そんなどうでもいい話でした。


※追記、あとから聞いて知りましたが、トランプさんはもともと普通のビジネスマンで、テレビ番組のコメンテーターかなんかで人気が出たらしいですね。とすると、橋下さんもテレビ番組きっかけなので、そういった共通点は確かにありますね。

 ついでにトランプさん関係で、トランプは人種差別主義者だから危険だ!とマスコミは報道し続けているが効果が上がっていない。アメリカ国籍を持つヒスパニックは、移民が来たら自分たち仕事を奪われるからという理由でトランプ支持を表明してるから。
 ―というツイートを見て思いましたが、「レイシストだから危険だ!」という標語はある一定以上の階層や危機意識を持つ人達にしかウケない。それ以外の「とにかく今の苦境・苦しい現実をなんとかしてくれ!」という切実な思いを抱いている人たちには、アホだ・バカだ・レイシストだ・ヒトラーだという言葉は全く無意味、効果をもたらさないということにいい加減気づかないと、こういう「トランプ現象」は止められないでしょうね。こういう批判をする人たちというのは完全に的を外している気がしますね。どういう人達がどういう思いでトランプを支持しているのか、その現実分析をしっかりやらないかぎりはトランプの勢いは止まらないでしょうね。んで、この効果の薄い・的外れなトランプ批判・たたきというのは安倍&自民党政権批判とまるで同じ構造ですよね。そこに気づかない限り野党・反安倍&自民党勢力は絶対勝てないでしょうね。