てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

AV出演強要の話

AV出演強要:「昔からあった」元トップ男優が証言 - 毎日新聞 mainichi.jp/articles/20160
 毎日新聞がシリーズ化して特集を組んでいました。色々思うことがあったので一言・ふた言。問題になっている脅迫・強要のケースはかなり珍しいというか、そういうことをやるのは昔の話で、今そんなことをやるケースがあるのかという話のようですね。ヤクザが関わっていた時代があって、そういうものがなくなって、新規参入するオレオレ詐欺世代の発想なのかと言うものがありましたが、ある種新種の詐欺商売とも言えるでしょうね。こういう問題をなくすためにしっかり業界内の規律を確立する方が良いかもしれないですね。

 海外配信はAV業界外にあって、あれを業界と同一視されるのは困ると。なるほど。摘発しようと思えば、警察サイドはいくらでも摘発が出来ると。猥褻だと言って何とでもできますからね。根源として現行法がAVを違法としている・出来ることに問題がある気がしますね。AVを合法化してルールを明確にする。そして出演する女優などの権利をしっかり確立する。そうしないと業界の健全化もない気がしますね。特集を読んでいると業界全体も苦しい。健全化されてルールを守ったら、まず業界としてやっていけなくなるという懸念を持つのが業界の人間の考えのようですし。

 AVに出演することを同意したけども、彼氏にバレて問い詰められて自分は騙されて出演したのだと言うしかなくなった。それでそうやって戦うしかなくなったというのは、言われて初めて「ああなるほどたしかにそういうケースは有りうるだろうな」と気づきましたね。

 出演現場で自分中心に動く、チヤホヤされるので女王様気分になってハマるという話も、ああ大女優気分が味わえるというのは確かに自尊心・承認欲求を満たすんだろうなぁとは思いましたね。

 面接をしてしっかり意志を確認する。そうすることで出演させて大丈夫か確認をするのだけども、その時は良くても、10年後・15年後と時間が経てばあの時の決断が良かったのか悪かったのか変わってくる。確かにきっちり交渉して契約の細部に渡って詰めても、あの時の決断を間違えた・失敗したと後悔する人は絶対いますからね…。うーん、それをどうすべきかは難しいですね。

 人権団体がAVの出演強要について声を上げたわけですけど、東京五輪の前にこういう人権団体というか、「清浄化」を求める声・圧力はずっと続くでしょうね。五輪というエサをぶら下げて、グローバルスタンダードを押し付ける圧力はかならずあるでしょうからね。

 新しい団体が女優の個人情報を管理しようというわけの分からない方針を唱えていましたが、既に疑問視されているように、そんなことをして個人情報を悪用されたらどうなるのか?ストーカー被害にあったらどうするのか?本当に思慮の足りないことをしようとする団体だなぁと呆れましたね。こういう時、変な団体が口を挟んでくるのは止めてほしいなといつも思いますね。

 AVは派遣法違反ではあるが、売春防止法違反ではない。派遣法違反については女優が事業主になれば解決するから、そういう団体が出来つつあるという。そんな話を聞いて、女優が個人として事業主になれば派遣法違反をクリアすることを目指して、そういう流れが成立すれば、当然その波は他にも及ぶ。じぇじぇじぇの人が、独立云々で事務所と揉めて業界を干されたとありましたが、そういう事例は枚挙にいとまがない。SMAP問題など、事務所が変に力を持つことで芸能界がおかしくなっているのは周知の事実。芸能界の事務所制がこれを端緒に崩壊するという流れになればおもしろいなと思いましたね。