てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

日馬富士暴行事件の解説④ 理事・理事長選挙から見る貴乃花親方。貴乃花改革は必ず失敗する<前編>

日馬富士暴行事件の解説③ 白鵬憎し!白鵬が悪い!という異様な言説の続きです。貴乃花改革は必ず失敗するという話をしたいと思います。なぜ失敗するのか?彼は基本的に政治・政治学無知であり、白痴とも言える様を見せています。それを見ると、一つの組織を改革するにあたっての基本的なことを抑えていない、要点を踏まえていないということがすぐにわかります。
 貴乃花親方が改革の力学・論理を理解していないというのは、かつての2016年の理事長選挙、そしてその直前に行われた八角理事長代行の正式な理事長昇格選挙においてもはっきり見て取れます。過去の貴乃花親方の選挙での敗北・失敗から、彼が理事長・トップの地位に上り詰めて、相撲協会を改革することは難しいという話をしたいと思います。

結論・要約
 長い話になってしまいますので、結論から先に書きたいと思います。以下、本文の趣旨、貴乃花改革は何故成功しないと予測することが出来るのか?―になります。
 必要な票数を集めることが相撲協会を改革するための絶対的な条件なのに、貴乃花親方は票=支持を増やす努力をしていない。
 同世代からの支持=若手親方衆から一定の票は固めていても、トップに立つ・主流派になるには、それでは全然足りない。にも関わらず、平気で慣例を無視し、根回しをしっかり行わないゆえに、年長者の反発を買う。慣例無視・年長者への敬意・配慮がない故に、無用な衝突・ガチンコ対決を繰り返して敵を作る。
 根本的に政治ゲームというものを理解していないがゆえに、闘争を好む。政治とは利害関係者との交渉であり、調整で落とし所を探るもの。敵対勢力との対決は最後の手段なのにも関わらず、それを放棄して白黒はっきり付ける戦いをしようとする。労多くて益の少ない戦い、ハイリスク・ローリターンの戦いに好んで参加する。負けて窮地に陥るし、勝っても得られる戦果は少ない。そのような危険な戦いをする人物についていこうとは思わない。他者から見て、まるで理解できない合理性のない行動を取る。その様はまるでイスラム過激派、狂信者のように映る。
 政治に必要な敵を作らないという大原則を無視して行動するが故に、たとえ勝つことが出来たとしても支持基盤が脆くなる。体制が不安定になりやすい。故に将来待っているのは混乱と破滅であるとわかる。
 改革を達成するためには理事を貴乃花一門貴乃花派で固めて、理事長ポストも確保しなければならない。それを達成するための能力・ハードパワーが基本的に彼にはない。トップ経営者としての経験・資質・能力もないのに、自分が自分がと前に出る。自分が正しい、相手が間違っていると自分の正当性ばかりを主張し、相手の立場や意見に配慮せず、他者を無視する。故に、親方衆の支持を集められない貴乃花親方は理事長になれないし、なれたとしても不安定な権力基盤からなる少数与党政権となって、ダイナミックな改革も見掛け倒しで失敗すると考えられる。

■前提:相撲協会は腐朽組織
 本シリーズの一番最初に論じたとおり、相撲協会という組織は基本的に腐朽組織です。あまり普通の組織ではない、まともな組織として機能していない。相撲協会という組織はダイナミックな改革によって生まれ変わる必要がある。これは言うまでもないでしょうし、こう聞いて違和感を覚える人は殆どいないかと思います。
 相撲協会というのは各力士を束ねる親方・一門による互助会。いろいろな店がある商店街の商店会くらいの感覚で成り立っていると見ていいでしょう。組織として明確な意志を持ったり、強い信念・強固な理念を共有したものではなく、色々な部屋という中小組織が寄せ集まって成り立っている寄り合い所帯。それくらいの感覚からなる友好団体という性質が強く、財団法人としての強固な組織の論理がないのです。後述しますが、それは日本相撲協会の定款を見ても明らかです(相撲協会の定款まで話をしたかったのですが、長くなってしまったのでまた回を改めて話をしたいと思います)。

貴乃花親方は政治学無知、改革を行う上でのイロハを知らない
 改革対象が腐朽組織であっても、貴乃花親方がそのことをしっかり抑えて、改革に取り組めば改革の成功も十分あり得ると思います。しかし、彼は根本的にそういうことを理解していない。というか、そもそも根本的に彼は「政治」という論理を理解していないフシがあります。
 組織を改革するのに、どうやってするのか?政治学など座学で学んでいなくても、偉大な政治家・経営者などは過去の経験・事例からどうやったら改革が上手くいくか、またその逆で失敗するのかということを知っている。これがこういうロジックでこうなっている云々ということを明確に知らなくても、言語化できていなくても、身を以て学んでいるものです。故に大して優秀な教育機関に通ったわけでもなく、優れた師について教わったこともないのに、叩き上げで結果を残す偉人も出てくるのです。

貴乃花親方の華々しいデビュー戦「貴の乱」
 貴乃花親方はそういう経験を積んでいない。故に間違いなく失敗すると見ていいでしょう。個人的に貴乃花親方は、相撲協会という腐朽組織を改革してくれる救世主という視点から期待して見ていました。
 「貴乃花の乱」と言われたように、2010年、一門を離脱するという相撲史上聞いたことのない行動を取って、理事選に立候補*1。今でなくてもいずれ必ず理事長になれる存在にも関わらず、相撲協会を改革するという強い意志を示して、理事選に挑戦。そして絶対的に不利な状態でまず通らないだろうと思われていたにも関わらず見事当選。そして2014年には正式に「貴乃花一門」という新興一門立ち上げという結果を残しました*2。一門の誕生・消失という事例がかなり稀なケースであることを考えると、貴乃花の行動がいかに難しいものであったか言うまでもないでしょう。見事に一門=自身の派閥を立ち上げた貴乃花親方の手腕には感服させられたものでした。

 それこそ、自分の一門誕生というデビューにあたって、華々しい実績を見せつけるために仕組まれた理事選立候補と勝利だったのではないかとさえ思える出来事でした。相撲界に貴乃花一門ありという新興勢力の誕生を周囲にまざまざと感じ入らせるほどの不利な状況からの当選でしたからね(理事に当選するには10票必要、貴乃花派の親方は7人=7票しかなく、3票足りずに落選するだろうと思われていました)。しかし、今振り返って思うと、実際には綿密に計算された上での逆転大勝利ではなく、信念に殉じた行動だったわけですね。これがポイントの一つ。

■北の海派入りと新一門貴乃花一門の結成
 兎にも角にも勝利した貴乃花は理事*3の一人に名前を連ねるわけですが、なんやかんやあって、北の湖理事長と関係を深めて行きました。序列や和を乱す行為=反旗を翻したと同じことで、貴乃花を徹底的に日干し上げるという選択肢もあったのでしょうが、相撲界は意外に反乱に寛容なところがあります。逆らう行為に出た者でも、その後相手をなだめて復帰を受け入れるというまさに「懐の深い」ところがあります*4
 北の湖は孤立している貴乃花一門を取り込めば、自己の権力確立に役立つと考えたか、新一門を立ち上げる手腕を買ったのか、一門制によって成立している組織にそれに所属しない不穏分子を内部に孕んでいるのが2014年に公益財団法人になるための障害になっていたのか、詳しいところはわかりませんが、とにかく当時の北の湖理事長が貴乃花を取り込み、ナンバー3の審判部長*5の座につけました。八百長対策が喫緊の課題であるところに、ガチンコ横綱として名を馳せた反八百長の急先鋒である貴乃花をその地位につけるのがベストだった。協会は八百長対策に本気であると示す一番いい抜擢、目玉人事だったということですかね、やはり。「貴の乱」は、貴乃花親方の北の湖派入りと、若くして組織の中枢に入る。ナンバー3のポストを確保するという貴乃花親方の大勝利で終結しました。

北の湖理事長→八角理事長代行へ
 北の湖理事長が亡くなり、八角理事長が代行になるまでに、それまでナンバー2の事業部長にあった九重親方(千代の富士)が理事長になれず、失脚・3階級降格などといったこともありました*6。本来、次期有力理事長候補と言われていた九重親方が失脚(後に死去すると)、次の新理事に収まったのは、あまり現役時代パッとしなかったとされる八角親方(北勝海)でした。

 北の湖理事長下でのポストは、八角親方がナンバー2の事業部長で、貴乃花親方がナンバー3の審判部長でした。経験の浅い貴乃花はナンバー2にはまだ早い。彼が次期リーダーの有力候補の一人ではあっても、経験の豊富な八角親方で当面は繋ぐという判断になりました。順当と言える人事でしょう。
 普通に考えれば、貴乃花親方は八角理事長の下で経験を積んで、ナンバー2に昇格する。そしていずれ、リーダー・ナンバー1の座につく。理事長になるという段階を踏むことになったでしょう。
 若手親方を中心とする、「貴乃花世代」とでも言いましょうか。彼の世代に絶大なる支持があっても、その上の親方衆に支持があるわけではないですから、年功序列八角親方が支持される。理事長にふさわしいか比較された時負けるのは当然。ごくごく当たり前のことであり、何の不思議もないことです。

■北の海派・貴乃花VS八角新体制
 ところが、貴乃花親方は不満。北の湖理事長の後継者は自分だという意識が強く、八角理事長・八角体制に納得できなかった。
 前述の参照記事にあるように、北の湖理事長時代の利権に触れた九重親方が逆襲にあい、失脚。九重親方ができなかったことを成し遂げたのが、実は八角理事長代行だった。
 貴乃花親方も北の湖理事長と関係が深かった。というか実質、北の湖と言える関係性でした。北の湖派の利権を継承する貴乃花親方という流れがあり、その体制が理事長・世代が変わっても継承されるという流れだったら、貴乃花新理事長ということもありえたのでしょう。しかし、北の湖が死ぬとその不透明さにメスが入れられることになって、結果この利権はパージ・一掃されることになりました。北の湖体制が正しかろうが、間違ったものであろうが、八角理事長代行によって潰されることになったのですね。
 結果として、功罪あった北の湖体制の罪の部分がクローズアップされ、その排除と八角理事長代行の昇格人事という結末になりました。
 八角代行の理事長への昇格に、貴乃花親方が猛反発したというのも、自分たちの利権が潰されるという事情が背後にあったわけですね。本来の手順からハズレて、異例の理事長選挙出馬というのも、この北の湖利権を潰されるという危機感の裏返しだったと見ることも出来るでしょう。

北の湖派の利権
 こちらの記事(貴乃花理事とグルの“裏金顧問” 相撲協会から解雇されていた )なんかにあるように、理事長・組織のトップには裁量権があり、その決定権に伴う利権が付与されるものです。これまでのトップも多かれ少なかれ、トップの地位から恩恵を受けていたでしょう。しかし今回はその利権の不透明さにメスが入った。
 パチンコビジネスで裏金を受け取ったなどの問題で、顧問を辞めさせられた小林慶彦外部顧問、これまで危機管理委員長を務めていた宗像外部理事*7と、貴乃花親方北の湖体制時代からの繋がりがあった。北の湖貴乃花・小林外部顧問・宗像外部理事という一派があったわけですね。
 そしてこの3者、北の湖死後の北の湖改め貴乃花八角理事長代行の正式な理事長昇格に反対した。結果待っていたのは、小林氏と宗像氏の追放でした。*8
 裏金云々で追放処分となった両氏は、貴乃花のブレーンは評判が悪く、手腕に疑問符がついて辞めさせられることになった。まあ詳しいことを知らないので、このような記事をうのみにするのは危ういので保留にしておきますが、少なくとも貴乃花角界で支持されるような行動を取っていない、まっとうと思われていない。彼のやることに疑問符をつける人たち親方衆にそこそこいて、結果今回は八角親方の方に理があると判断して、八角理事長を支持するという流れがあって、今に至っているということだけ抑えておけばいいと思います。
 いずれにせよ旧北の湖体制の打倒、崩壊を地味な八角親方が成し遂げたという流れがあったわけですね。北の湖体制の負の遺産を一掃したという点において、八角理事長の手腕は角界で評価されこそすれ、否定されることはなかったと見ていいでしょう。これからの角界のために、アメリカのショービジネスを研究しに行くなど、活動的な人のようですしね。
 あとは北の湖のような強力なリーダーよりも、調整型のリーダー少数一門高砂一門出身である八角理事長のほうが、話を聞いてくれるから好ましいという側面もあるかもしれませんね。自分の意見・やりたいことを重視する貴乃花と、調整型の弱いリーダー八角なら、後者を支持するというのは自然な流れなのでしょう。

野球賭博事件に見る貴乃花理事の考え方
 ―で、長すぎるので北の湖体制、貴乃花北の湖派の人間ですよという話をした所で分割したいと思います。八角理事長VS貴乃花理事から後編にしました。んで、それだけだとちょっとこちらが内容寂しくなるので、後編の八角理事長VS貴乃花理事という話に行く前におまけとして貴乃花が現指導部へ不満を抱いている原因の話を一つ追加したいと思います。2010年野球賭博事件で大関琴光喜と大嶽親方(貴闘力)が解雇されています。それに抗議して貴乃花理事は退職願を出して解雇撤回を迫った過去があります。貴闘力は同じ二子山部屋出身の力士で盟友親方であり、琴光喜はその大嶽親方の愛弟子で貴乃花も目をかけていた力士。
 この二人は、貴乃花が理事選に出た時、貴乃花を当選させようと票集めに奔走した経緯があります。親方は同じ親方と連絡を取って票を誰々に入れてくださいとお願いをするわけですが、それ以外にも力士票というのがあって、力士全体として貴乃花に票を入れようと取りまとめたんですね。というわけでこの二人は袁紹的に言うと奔走の友ですね。そういう過去もあって、この自派閥の人間・支持者の処分に反発したわけですね。貴乃花は解雇処分は厳しすぎるとして自分が退職するから解雇は撤回してほしいと申し入れた過去があります。厳罰を好まない己もちょっと厳しすぎる処罰かなと思いますが、金額が桁外れであることと、単なる賭博ではなく暴力団の資金源になる野球賭博ですから、当時暴力団との関係が問題になっていた角界では尚更厳罰に処したかったんでしょう。
 野球賭博≒相撲賭博でもあり、これは力士主体の「注射」、力士の都合で行われる星の回しあいでなく、本当の外部の人間の利益のために基づく正真正銘八百長ですから放置できない問題と言えるでしょう。事実脅迫されて大金を騙し取られそうになっていましたからね。これがあと一歩・二歩進んだら、「金が返せないならこちらの言うことを聞け。この試合でわざと負けろ」と指示を聞くしかなくなって、相撲賭博で胴元が大儲けするための道具として利用されていたでしょうからね。
 非合法賭博でプロの試合でも不可解なプレー・結果が乱発して最近世界的に話題になっていたように、今はどんなプロ・アマ問わずスポーツ・競技は賭け事の対象になって、八百長によって儲けようという悪巧みをする胴元がいますからね。予想外の波乱の一番を作りだすことで、試合・勝敗の操作をすることで大儲けしたいですからね、非合法賭博の胴元は。
 そういうことを考えるとまあ厳罰に処されるのは当然。当初協会の調査に嘘をついて野球賭博をしていないと言ったこともありますし、妥当な処分だと考えられるのですが、貴乃花理事はそうは考えてはおらず、貴乃花派であるからこそ厳罰に処されたと不信感を抱いたと言われています。旧体制に反発して立候補したからこそ、親方衆・各理事の反発を買ったと。その見せしめ、報復人事だと捉えたのだと。
 確かにこの二人の他にも厳罰に処された阿武松親方と言い、皆貴乃花理事を支持した人たちですが、もう一人厳罰に処された時津風親方貴乃花派ではない(貴乃花と関係が良い・悪いとかはわかりませんが、時津風一門と言うくらいですし、どう考えても貴乃花に票を入れることはないでしょう。)。「自分が責任を取るから、処分を軽くしてくれないか?」という男気に基づいた退職願ではなく、「理事選に立候補して当選して、各一門・理事の反発を買った。秩序を乱した結果、貴乃花派への報復行為で厳罰となった。自分の仲間を報復で始末するというのなら、自分が辞めるから、それは勘弁してくれ。手を引いてくれ」という解釈をしていた可能性があります。
 阿武松親方の処分も、部屋で野球賭博が蔓延していたこと、琴光喜を脅迫した事件の発端となった主犯力士が阿武松部屋に所属していたことを考えると、その後10年間の昇格停止という処分が4年で解かれたので、むしろ軽すぎるとさえいえます。その要素もゼロではないのでしょうが、この処分を貴乃花派への報復人事と見なすのは無理があるでしょう。むしろどうして、貴乃花派にこれほど野球賭博が蔓延していたのかと考えるべきではないでしょうか?*9
 不起訴となった大嶽親方が解雇なのに、暴力事件を起こした日馬富士が軽い処分なら許すまじ!と貴乃花親方は考えているといった話が関係者の言葉でありましたが、その是非はともかく、貴乃花親方は正義の自分をよく思わない、悪の理事・親方衆が存在しているという価値観を抱いて行動しているという危険なフシがあります。だからこそ、「悪」には屈しない。説明する必要なんてない―という異常なまでに硬直的な態度、沈黙を貫いて平然としているという可能性がありますね。
 だからといって、貴乃花理事はこのような考え方で行動している!危険な人物だ!とまでは断言できないので、あくまでその可能性があるという段階でとどめておきます。そう考えると、貴乃花理事の不可解な態度を一応説明できますのでね。

 長すぎたので前後編に分割しました→後編:八角理事長VS貴乃花理事の話、
日馬富士暴行事件の解説④ 理事・理事長選挙から見る貴乃花親方。貴乃花改革は必ず失敗する<後編>へと続きます。

アイキャッチ用画像

*1:厳密に言うと相撲史上、一門離脱の事例などはいくらでもあるのですが、若貴世代から相撲を見始め、そこまで相撲を見てない世代からすると、そういうダイナミックな一門内でのイザコザを直で見たことがないので、この行動は物凄いインパクトの有る出来事でした。相撲史では角界の勢力図を書き換えてしまうという意味で、それこそ春秋園事件以来のインパクトがある事件なのではないかと思います

*2:それまで元々一門は5つでした、出羽海一門二所ノ関一門時津風一門伊勢ヶ濱一門高砂一門貴乃花一門は元々は二所ノ関一門に所属していて、そこから分離独立しました

*3:基本的に集団指導体制にある相撲組織において、意志決定は理事会において行われます。相撲協会の最高トップ集団に仲間入りしたことを意味します

*4:春秋園事件で離反した力士たちを全てでないにせよ、復帰を許したり、双羽黒=北尾のように飛び出した人間を絶縁ではなく、角界に関わることを許したりしています

*5:日本相撲協会の組織は、言うまでもなく理事長がトップで、ナンバー2が事業部長、ナンバー3が審判部長だと言われています。執行部に所属するのは、理事長・ナンバー2の事業部長・指導普及部長・広報部長の4人からなるようです(貴乃花親方は左遷された? 日馬富士報道Q&A:時事ドットコム )。どうして指導普及部長や広報部長が事業部に属して、他の教育所長とか兼職になっている色々な役職が執行部ポストでないのかちょっとよくわかりませんね。地方場所や巡業を任されている長が、地方担当なので執行部に入らないというのは分かるんですけどね。

*6:参照―①【スポーツ随想】北の湖理事長やりすぎ“3倍返し” 九重親方屈辱の3階級 &②北の湖氏死去で次期理事長は九重有力、八角と貴乃花は不透明

*7:東京地検特捜部長で、あの悪名高きリクルート事件を手掛けた人物というと、それだけでかなり胡散臭いというか、手を組んでは駄目な人物だとわかりますね

*8:相撲協会「情報操作」で貴乃花親方“包囲網” 元特捜部長が語る ―これなんか典型的ですよね。宗像・小林・貴乃花親方というラインが成立していることが理解できるかと思います。芸能界のドンと言われる周防郁雄氏とつながりがあるとかなんとかも言われていますが、そこら辺よくわからないので省きます

*9:吉田豪氏と玉袋筋太郎氏がラジオで貴闘力について語っていた記事を見ました。どんな世界の競技の人間でも勝負師=博打打ちに通じるものがある。貴闘力などは勝負の生きるか死ぬかと博打を同じラインで考えていたとか。父親が渡世の人間・博徒で幼い頃からそういうのを間近に見ていたとか。博打は嫌いだったけど、親父に支度金350万使い込まれて、どうにかお金を工面しなくてはいけなくなり、競馬で10万を400万にして乗り切った。それ以降ギャンブル狂になったとか、非常に面白いエピソードに事欠かない人のようで面白いですね。大抵引退後飲食店とかに手を出して失敗するのに、彼は珍しく成功している。貴乃花の支持をして票を集めたのも、実は貴乃花理事長下でtotoのようなギャンブルくじを導入したかったからなんて言われます。確かに勝敗が賭けの対象となれば、「注射」は許されない。ガチンコが絶対条件ですよね。ガチンコ力士とギャンブルくじは相性がいいという視点は意外だったのでメモ。
 また、貴乃花理事誕生にこのような後ろから支えてくれたサポーターとでも言うべき存在がいたことは意外に重要なことかもしれません。ナンバー2まで上り詰めながら理事落選という前代未聞な事態に九重親方は陥ったわけですが、彼は非常に傲慢で周囲がドン引きするようなことをよくやっていたとか。「九重が直にお願いに来るなら票を回してもいいけど、絶対来ないだろ?」というのを何処かで見ましたが、現役時代横綱に上り詰めた人はやはりどこか傲慢になるのでしょうね。そういう傲慢になりやすい元横綱理事には影でサポートしてくれる人当たりのいいキャラが重要。そう考えると、大嶽親方や琴光喜と言った人物が失脚して角界を去ったということは貴乃花理事にとって想像以上のダメージになっているのかもしれませんね。大嶽親方や琴光喜が人当たりのいいキャラで気配りタイプ、気遣いの天才という性格かどうかは知りませんけどね。