てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

トランプとプーチンをつなぐ総合格闘技(&パイプ役としてのヒョードル)という視点

気になる記事を見つけたのでまんま引用して紹介。格闘技関係なので別館で語るかどうか迷いましたが、政治的な話題が主なのでこっちで。


ヒョードルとトランプコネクション
 若い人は知らない方も多いと思うので一応説明すると総合格闘技PRIDEで、ヘビー級で絶対王者として君臨し日本の格闘技ファンに根強い人気があるエメリヤーエンコ・ヒョードル。その彼が2018年4月、米イリノイ州で開催されたベラトール198に参戦。そこでFBI捜査官がヒョードルに接触したという話ですね。
 なぜか?ヒョードルは、2008年弟アレキサンダーと共にベンチャー企業アフリクション・エンターテインメント社の経営に関わっており、その会社はドナルド・トランプとのパートナーシップにより立ち上げられていて、トランプの顧問弁護士でもあるマイケル・コーエンがCOOだったため、ロシアゲート・トランプの一連の疑惑・捜査に関係する人物として引っかかったわけですね。
 またそれだけではなく、ヒョードルプーチン大統領や政権与党の統一ロシアとも強い繋がりを持っていて、トランプのロシア・コネクションの仲介役・パイプの一人なのではと考えられているわけですね。ドミトリー・メドヴェージェフ首相のポスト、ロシア・フィジカル・フィットネス&スポーツ評議会の役職の後継者としてヒョードルは指名されていると。
 以前格闘家が政治家に転身するという話で紹介してなかったかな?あれはクリチコ兄弟だったかな?格闘家のスターは大衆の支持を受けて政治家になりやすい流れがある。その流れに連なるように、ヒョードル自身も2010年、統一ロシア党から地方議会へ出馬し当選。ヒョードルは、プーチンによるウクライナに対する軍事行動や、クリミア併合政策を支持しているとされると。
 ヒョードルウクライナ人なのに、ロシアに忠誠というかアイデンティティを抱いているわけですね。それともソ連時代からロシア国籍だったので大ロシア・ユーラシア帝国にシンパシーを抱いているということでしょうか?

 トランプがWWEに出ていたことでわかるように、トランプは格闘技ビジネスも手がけていた。その一貫でトランプはヒョードルと組んでいたことがある。格闘技関係・興行のビジネスパートナーだったわけですね。その関係は、2008年アフリクション・クロージング社から始まる(ただし、カリフォルニア州アナハイムで2度の大赤字興行を実施しただけで倒産。でこの興行にヒョードルも関わっていたと)。
 2013年、WWEの殿堂入り。WWE代表ビンス・マクマホンは言うまでもなく、UFC代表のダナ・ホワイトとも強いコネクションがある。彼の総合格闘技好きは周知の事実。
 トランプは、ロシアのプーチン大統領以外にもトルコ、エジプト、フィリピンなど世界各国の強力な指導者たちに支持を表明してきたわけだが、特にロシアの指導者に対しては、兄弟関係のような敬愛の念を抱いているのでは―と文中で指摘されています。プーチンもトランプ同様、激しい格闘技を好んでいるわけですが、自分たちに逆らう「敵」「悪者」を認定して、それを強力な力でねじ伏せるという思想が両者には見られますので、ある種の軍事力として格闘技はみなされているわけですな。その技術で悪い奴らをねじ伏せたい、強い力を持つリーダーとして悪者たちをやっつけたいという願望が支持者にも通底しているでしょうね。

総合格闘技界に忍び寄る過激なナショナリズム 
 プーチンは、マーシャルアーツの有名人たちと非公式で個人的な関係を築くという、マーシャルアーツ外交とでも言うべきものを行ってきた。例えばマーシャルアーティストでもある米国俳優のスティーヴン・セガールなどにロシアの名誉市民権を与えたなど。日本の柔道界とも関係が深いですよね。そのプーチンのように、トランプもまたヒョードルとの関係を深めた。同じようなことを両者は行ってきており、トランプの先駆けというべき外交・コネクション作りをプーチンは行ってきたという背景があるわけですね。とあらば、そのルートから両者が結びついても何ら不思議なことではないと言えますね。
 この両指導者に共通するのは米国とロシアでそれぞれ、白人のナショナリズムやネオナチのサブカルチャー、そしてエメリヤーエンコ兄弟をはじめとする総合格闘技のカルチャーへ政治的にアピールすることで、同時にそれぞれのカルチャーに属する人々からの支持を得てきたということ。ロシアにおける総合格闘技サブカルチャーナショナリズムと結びついていて、格闘技が特に盛んでイスラム系住民の多い北コーカサス出身の選手を排除し、スラヴ系ロシア人のみを集めてトレーニングしようとするクラブもあるとか。

 ヒョードルの弟の体に彫られたタトゥーGott mit uns(神は我らと共にある、の意)というフレーズは、第二次世界大戦中のドイツ国防軍が着用したベルトのバックルに彫られていたもので、ナチス的な思想を指摘する声がある。当のアレキサンダー本人は、いかなる過激志向もないと否定しているが。
 トランプは、不満を募らせ怒りを抱えた白人労働者階級の有権者を取り込んで当選したわけでその過程で、極右思想や白人ナショナリストグループも繋がって取り込むことになったわけですね。プーチンも同じ。その中で裏社会の武装グループやモーターサイクル・ギャングとも関係していったと。政治的バックグラウンドが似ている両者が結びつくのはむしろ必然と言っても良いわけですね。

 ギャング・マフィアと総合格闘技(に限った話ではありませんが)が結びつくというのは珍しい話ではないですが、現今の米露の共通点、ロシアとアメリカをつなぐ話としてオモシロイなと思ったのでご紹介しておきました。

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