てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

クリーンな無能は金権政治家の何百倍も恐ろしい

 

 上杉隆いわく「情報暗黒内閣」であり、国民に情報は発信されないだろうと。そしてその予想は一年間当たり続けた。官邸からまともな情報が発信されることはなかった。そして放射能汚染水を海洋に流して「海洋犯罪国家」となった。これにより国内再建のための巨額の賠償金と、海外にも賠償金を払わなくてはならない。ということはつまり、間違いなく巨額の支出が予想されるのだから日本の国力の基礎体力は削られ、衰退していくわけだ。日本の衰退を方針付けることだけはキッチリやってくれたわけですね。

 

引用します(http://diamond.jp/articles/-/12638)

 >驚くのは、日本政府が3ヵ月経って初めて検査を行なったことだ。それまでは調査どころか、国際環境NGOのグリーンピースなどの外部調査すら拒否してきたのだ。

 菅首相の「有言不実行」ぶりはこの一例をみても明らかだ。

 

 私達のそして官僚の利権に触れない限りの上で、「有言実行」するという但し書きがついていることは皆知っていた。政治家としての基礎能力、政策を理解していること・国会運営方法に習熟していること・官僚の誰を使えばいいか知っていること(人事・人材を知り尽くしてコネがあること)。この三つすべてにおいて欠けている。ならば後はおんぶに抱っこ。「有言実行」は「有言、実行」。言葉は有る、実行をするという全く関係のない言葉だったようです。霞ヶ関文章技術でしょうか?

 政治主導と言っておきながら、官僚に何でもかんでも怒鳴り散らしてやらせるだけですから、出来るわけありません。声が大きいだけでいいなら、山崎ホウセイでいいですよ。困ったら大声出すだけ、最低の芸人ですね。

 

 薬害エイズの枝野の功績を奪っていたってのは知らなかったですね。竹下首相は自分が汗を書いて子分に手柄を譲るべきだと言った、あなたがやっているのはその逆だと谷垣さんが言うのもむべなるかな。

 

 辞めるくせに特例公債法案は片付けられない。枝野は首相の辞任と取引するようなのは国民が望まないとかとんちんかんなことを言っているけど、そりゃ損なことないほうがいいけどじゃあどうやって成立させるのか対案があるのか?どう成立させるのだ?他の首相が辞める代わりに国会運営の危機を乗り越え、党や国家を救おうとしたのと真逆の対応。これこそ無意味な辞任、自殺辞任ではないか!?ハッキリ言って性質が悪いのは前4人のお坊ちゃま総理の比ではないですね。

 

 「最小不幸社会」といいながら、確実に日本にダメージを与えた。最大不幸社会にまっしぐらですよ。どうするんですか?このていたらく?上杉氏はこの内閣は犯罪者内閣、犯罪者が次の総理を選ぼうなどとたわけたこと抜かすな!といってますが、そのとおりですね。

 

 クリーンな政治は有能であるとき、成熟した民主主義社会においてはじめて成り立つ。日本の今のような社会では絶対無理。ダーティー汚職政治より、クリーンな無能政治は何百倍も恐ろしい。

 

 クリーンという言葉でエスニッククレンジング(民族浄化)を思いだしました。さあさあ、汚いものはしまっちゃおうね~としまっちゃうおじさんばりに行動するんでしょう。これは日本の過剰清潔社会を思わせますね。汚いもの、病原菌を過剰に排除しようとするもの。んで、結局無培養で菌がないまま育ったから、抗体が弱くてアッサリ死ぬ。人間とは菌と相まって生きるものだということがわからなかったと。病気をすることで逆に前より丈夫・健康になる。そういう性質があるのだと。

 

 菅でしか永田町をクリーンにすることはできないと某議員が言ったと毎日新聞の菅婦人インタヴューの記事でありましたが、クリーンになったあげく、人が住めなくなりましたということになるのでしょうなぁ。正義・理念のみに基づく政治はたやすく暴走する。クリーンは良い政治を実現するという手段に過ぎないのに、目的になる。クリーンだけを追求して人が生きていけない。まさにもとの濁りの田沼恋しきですね。清流に魚は棲めない。清濁併せ呑んでこそ名政治家ということがわからないんでしょうね。というか田中金権政治がひどかったころならともかく、今の政治で政治家の金権政治なんて問題にすらならないのに。政治の自浄作用が一応働いて、問題としては優先順位が低くなった。変化した現実に対応できずにクリーン、クリーン言っている。未だにスーパーファミコンやってるようなもの。官僚の構造的汚職のほうが何百倍も問題なのに何を言っているんでしょうか?

 

 あとは統帥権干犯問題ですね。この状況に最も近いのは。戦前これで軍部が台頭したように思われていますが、これは一因に過ぎない。これよりひどかったのは政治家に過度なクリーンを要求して、政治家はダーティーである。腐敗している・汚職していると報道して軍政を許したマスゴミマスゴミがクリーンを訴え、政治家を貶めなければ、間違いなくあんな狂った政治状況にならなかったでしょうね。

 

 クリーン(笑)は菅直人内閣という貴重な失敗例をわれわれに提供してくれましたが、この教訓を生かして最も功績を挙げた、あるいは挙げられそうな原口さんを選んでくれますかねぇ…。まあ選ばれてもアッサリマスゴミに潰されそうな気もしますけどね。すくなくとも脱クリーンが訴えられて、それが常識にならないと日本の政治は進歩しないでしょう。民主党献金とか、年金とかくだらないことで与党を追及していたんですからね…。政策かたれっつうの。

 

 まあ無茶が通れば、道理が引っ込むわけで。クリーンを唱えれば暴政が待っているわけで。このままいけば間違いなくこの体制は崩壊してクーデターか革命が起こる。マスゴミは民主主義(ではなく全体主義国家ですけど)、軍部などそういう政治を求めているようです。まあそっちのほうがましでしょうね。こういう状態が続くのならば。