てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

ホリエモン、収監直前インタビュー

※旧ブログを消すついでにインポートしてなかった記事を持ってきました。いるかいらないか微妙な話ですが一応、残しておこうかと。

 実刑確定が先月くらいで、とうとう収監。これで2年半くらい公の場に姿を現すことはないわけです。なんかタイムカプセルみたいですね。まあ、彼のことだから出てきたら獄中記をだすのでしょうね。

 ニコ生でホリエモン収監前インタビューやってまして、それ見て思ったことです。

 郷原氏が言うには、論点は①経営者に違法性の認識があったか。②それを立証できるかどうか。この事件はそれを立証できなかったはず。それが有罪になるのはかなりおかしい、無理がある。こんなことやっていたら、どんな企業の決算でも、たとえ処理や他のミスでもあっという間に逮捕・刑務所行きになってしまう。類似する事件のあらゆる経営者が立件され、逮捕されていなければおかしい。過去にも今でもそのような例はないと。どう考えてもホリエモンのケースは異常ですね。

 ホリエモンいわく。担当検事の藤野という人物がフロッピー捏造の前田に似ているんだそうです。その質問がまた腹が立つ。検事というのはそういう質問をして、相手・被告の裁判官の心証を悪くするのだそうで。法廷戦術を考えて、執行猶予を勝ち取ることも出来たはず。
 ホリエモンは株主責任、どんなに時間がかかっても最後まで説明をする。お金を出してくれた人に説明・責任を果たすことをモットーとしていた。だから、他の周りの人間が検察にパクられて、さっさと自白・ゲロってしまっても、彼だけはそうしなかった。そうすれば株主達にしてきたことが嘘になるから。本当に全うに資本主義のルールにのっとろうとしたんですねぇ。そうしたら日本資本主義に排除されたと。

 調書至上主義で、他の人物の調書にこれこれやりましたと書いてある。自白がある以上どうしようもなかった。もし調書至上主義崩壊のあとだったら判決も変わっていたんだろうでしょうな…。その点、最高裁で審理し直すことのメリットがあったはずなんだが…。宮内という内輪の人間が横領していた。そこを衝かれて、ホリエモンを共同有罪に持っていこうとする検察の筋書きから抜けられなかったと。検察の筋書きでは宮内横領で、ホリエモン共同犯罪者で成立してしまいましたからね。粉飾決算は金がないからするものなのに、このケースでは手元に金が残っていましたからね。

 ホリエモン逮捕はフジ・産経グループに手を出したこと。そうでなかったら、逮捕はされなかったと須田さんが言ってましたが。だろうねぇ。本質ぐっさり(笑)。日本の利権・身分社会を突き崩そうとしたからこそ、検察が動いたとしか思えない。結局構造は同じですよね。小沢一郎と身分制社会の構造を壊そうとして、利権を壊そうとして、検察に異例の判断でパクられるという。

 小沢にしろ、ホリエモンにしろ、そうなっても社会から抹殺されない。支持があるというところが、社会が変わったというところでしょうか。デュルケムいわく犯罪とは社会の集合心理・集合意識に触れるからこそ、センセーショナルにかきたてられる。もし犯罪である事項が集合意識に抵触して、なんの正当性も持たないとき、つまりはけしからん!ふざけるな!という声が弱まるときは、社会の病理が進行している証。検察神話が崩れ、むしろ疑われるようになった今の状況は、社会の病理以外の何物でもない。そして権威が崩壊したあとは、混乱が進んで破壊される。新しい秩序・権威の再生を待つしかないでしょう。
 そういう意味では好ましい兆候が起こっているといえます。

 村上さんの話で出てきましたが、阪神タイガースが金使うようになったのは、村上ファンドの口出しがあったから~っていうので思い出しました。そういえばそうですね。阪神がまともになったのって買収騒動以後ですもんね。でも喉もと過ぎればで、もう阪神ダメになってますけど(^ ^;)。

 しかし堀江さんも亀井さんと対決するんじゃなく、他の選挙区だったら勝っていたかも。そうだったら今頃全然違ったんだろうなぁと思ふ。なにわともあれ、ムネオにしろ、ホリエモンにしろ、出てきたら検察・官僚支配打破に有益な人物となるだろうから期待したい。二人の対談とかってあったっけ?ホリエモンは対検察の専門家として政治家またやればいいのにと思うんだが、やらないだろうな~。

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刑務所なう。シーズン2 前歯が抜けたぜぇ。ワイルドだろぉ?の巻 (文春e-book)