てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

プーチンの選挙勝利は終わりの始まり?

―なんてことをみなさん言ってるかと思います。まあ、そういっちゃ、そうなんでしょうけどね。思うに若きニューリーダーとして登場したプーチンも今や老人ですからね。近現代史では老人とは言えない年齢ですが。まあ60近けりゃ、老人とするのが一般でしょう。定年というものもありますし。そういや定年って万国共通なのだろうか?

 なんか泣いたとかどうとか。強いリーダーが望まれるあの国で、ええ人やわ~なんていうツボはないと思うんですが大丈夫なんでしょうか?誰が見てもプーチンが負けるなんて思ってる人はいなかったんですから。得票率がそれほど伸びない。ひょっとして50%台?って感じですから。

 まあ、インチキしていたんでしょうけど、早々不正を認めてでもやり直さない!なんていうのがロシアクオリティでしょうね。確かに20も30%も不正できませんからね。あっても数%ですから、不正なんかしてもしゃーないレベル。

 終わりの始まりっていってもプーチンが終わるにしても、その次の新しい政治・時代の始まりが全く見えませんからね。独裁→与野党対決→野党が成長→政権交代!これが民主化勢力でもなんでもいいですが、そういう対抗馬、ロシア愛国党でしたっけ?それが育ってませんからね。共産党がいまだに影響力持ったりしてますし。極右政党も人気ですが。

 プロホロフさんがお膝元モスクワで20%近くとって、プーチンを50%割れに追い込んだってことがポイントですね。モスクワ首都系の政治勢力が強いロシアにおいてモスクワでの支持力低下・反プーチン層が確固たるものとなった以上、プーチンの影響力・威信は傷つけられたと見ざるを得ないでしょう。

 ロシア関係をどーたらこーたら言っているものがありましたが、何も変わらないに決まってるでしょう。リーダーからしてアレで、何か変更できる・決断できるわけ無いでしょう。既存政治ロジックの延長に決まってますよ。何かチェチェンとか戦争長期化してどうしようもなくならない限り、日露外交に根本的な変化なんてあるわけないでしょうに。しかしダケスタン・チェチェンとかそういうところで90%とか、一体なんの嫌がらせなのか(笑)。まあ、ああいうところでの選挙なんて有名無実ですが。

 投票率65%なんていうのが日本並に民主主義が制度として根付くのを難しいと思わせますね。興味・関心がないんでしょうね(まあ、最近はどこも投票率低いですけどね)。んで、ロシアと言ったらいつまで経っても北方領土がどうしたこうしたの話題しかない。領土返還ノーだくらいの頭しかないんですから。最近、日本の政権交代時は投票率70%で今後は変わるかな?と思わせながらの参議で54%ですからね、一体どこが民主主義だっていう。まあ軽い全体主義・奇妙な全体主義なんですけども。

 ロシアにしちゃ、高い方、よくやった方なんですかね。10%水増し、10%既得権動員って感じがしますけど。完全に感ですけどね。彼の国の選挙法なんて知らないですが、ひょっとして演説自由とか日本よりマシな制度が採用されていたり(^ ^;)。

 二島返還とか、北方領土問題解決とかいい加減その単純脳どうにかならんですかね?返すくらいならもうとっくに返しているし、問題は解決しているでしょう?向こうは絶対二島以上返さないし、他にオプション付けて飲んでもらおうとするだけですよ。領土問題でゼロサムゲーム勝った負けた、渡す・渡さないという枠組みでは交渉にそもそもならないですから。四島返還というのなら、それ以前に相手にどんなメリットがあるか、どんなオプションを付けるか、贈り物次第ですから。それなくしてただ返せなんてバカじゃないですかね?どんな正当性あっても居直り強盗が改心するわけ無いでしょうに。

 いろんな戦略上から総合的に多国間的に考えなきゃいけない。ドイツの領土問題と絡めて、独露日の枠組みにして共同管理にするとか。チェチェンとかテロ支援して、それをやめる代わりに引き渡すとか。中露を戦争状態にまで深刻な外交対立を画策して、その仲介相手・裁定者として立つとか。今後空母とか軍事費増やして、その分ロシアから長期的に武器・兵器購入や開発とかPKOなどの協力するとか、軍事的な関係の強化とか色々オプションや外交の枠組みを広げるなどという工夫を考えなければ進むはずはない。戦略ってのはそこから始まるんで、仲良くする・しない、なんて学級会じゃないんですから、そういうくだらない話をいつまでするのか、なんか凄い恥ずかしいですね。

 真面目な話をしているのに、ドラゴンボールガンダムの次元の話をしているような…。何を言っているんだこいつは…と思われないかヒヤヒヤものです。まあ今に始まったことではないんで、そもそも相手にされていないんですけども。

 ロシアはまあゆるやかな衰退・混乱という基本図式は変わらないにしても、イラン・シリア・資源という面でどう影響力を発揮してくるのか。そこら辺に注目ですね。

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2019年「ウラジーミル・プチン」壁掛けカレンダー、サイズ:30センチx 30センチ、8か国語(日本語、英語、ロシア語など)の版あり