てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

日ロ関係改善+α北の話

 プーチン北方領土質問をして怒らせた件がありました。プーチンは日本政府役人の誰かがこの質問をさせたのではないか?と考えたそうです。まあ外交でシグナルを出すのが当たり前ですから、そういった裏読みをしますよね。あちらさんの発想だとそういう発想をするんでしょうね。何事も政治権力・パワーの裏付けなしには考えない人たちですから。残念ながらそういった裏読み、シグナルとかは日本には存在していないんだよなぁ…。

 そういや麻生さんが三島返還論だっけ?それを提示したのは確か外務省の誰かの入れ知恵だったと思うけど、明らかにロシア側から何らかの打診があって麻生さんに入れ知恵したんだろうな~と今日の均等分割論を見て思う。半分で決着を付けるよりも、その半分にも満たない三島でなんとか解決したい!というのが当時のロシアの要求で、そういったシグナルがあったんでしょうね。それを受けた人が麻生さんづてに三島返還論を言わせたってところでしょうか。

 あまり報道されませんでしたが、前にもちょっと書きましたけど、日本にとって米豪に続き3国目の2+2関係の構築というのは意外と大きな出来事
。他の関係諸国をさしおいて国交すらないロシアというのは意外と凄いことですよね。ロシアからの要請というのはロシアは中国へのプレッシャーでもありますね。

 プーチンが送ったワインは1855年産で、この年に結ばれた条約で北方領土が日本領と確定した年であると。はぁ~なるほどぉ~。2+2もあるし意外と日ロ関係は外交力学がダイナミックに動いていくのかもしれませんね。

 んで
安倍晋太郎氏が植えた最初の桜!などを示して安倍晋太郎からロシア関係がありましたよ!と安倍パパを持ち上げる発言ですが、これって未だに日本がアジア的名望家、有力一族によって政治が動いていくアレな国と見られている証左では…?ロシア的にはnext安倍晋三、子でも孫でも必ず出てくる!という計算があるのでしょうねぇ。ある意味鳩山一族のように、今からコネ作っとことなっているんでしょう。

 しかし、このタイミングでロシア・プーチンが安倍ちゃんと日ロ関係を安定化に進めたというのは、間違い無く向こうの情報分析官は自民党安倍晋三政権は次の参院選でも勝つと睨んだってことですよね…。まあ、そうなるんでしょうけどね…。

 まあなんというか、民主・野田時代に日ロ関係が悪化して(一方的悪化にも見えますが)、その停滞関係を新政権で早速恒常化した。安倍外交の滑り出しとしては非常にスムーズに行きました。というかそれをわかっていてプーチンが得点を稼がせた。予め関係を悪化させていたように思えます。もうちょっとそういう意図・背景を読み取って、いやいやこんなの全然恩義に感じてないしありがたくもなんともないよ的なことはさらっとシグナル送ってほしいですよね。んで関係改善するのはこれからでそういう意志はこっちもあるよ―みたいなことを上手く伝えて欲しいですね。

 北の外交もそうですけど、彼らは安倍政権が今後しばらく安定するだろうと情報分析したんでしょうね。ですから強いリーダー安倍晋三への積極的アプローチ、外交関係改善に動くわけです。でもまあ安倍晋三といえば拉致問題の人に対して北が外交進めようというのは無理がありすぎると思いますけどね。安倍政権を仲介に米朝関係とか、かなりファンタジーかと思います。まあ日本としては従軍慰安婦問題でなんやかんやあってまたややこしくなってきたところで北と関係改善してその打破が図れるとしたら食いつくかもしれませんけどね。北がそこまで理解しているとは到底思えないですけど。

 安倍政権が慰安婦問題で日本を支持する発言を述べてくれたらば何らかの見返りを渡すぞ―と言ったシグナルを送ってるとしたら面白いんですけどね。その逆の北も然り。そういうのがあったら外交が大きく動くので面白いところ。日韓が不毛に対立しているこの問題で北としては付けこむべきだと思うのだが、外交戦術の革命的な対応ができるか!?まあないでしょうなぁ。