てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

生活の党敗北は民主党政権の失敗が原因ではない、未来の党の失敗が原因


選挙ネタ書いてないんで短いのをとりあえず。

 小沢さんの会見で「生活の党の敗北は民主党政権の失敗が原因~」と書いてあるのを見ました。まあ、産経なんでほんまかどうかわかりませんが、一般の人でもそういうことを思っている人がいるかもしれないので一応ツッコミを。

 今回生活が惨敗したのはWみどりの党に、社民はあれなんでおいといて、宗男さんのとこの大地と合併できなかったから。前回書いたように比例で500万というのが政党としてある程度票を入れよう!この政党なら次回につながる!キープレイヤーとなる!とおもわれるラインだと書きました。まあ400万くらいでも何とかならないことはないと思いますが。共産・維新・みんな以下はそのラインを割る、危険水域の政党です。社民は120万で福島さんがあれですからね。何を今更って感じですけど。

 生活の党は94万、Wみどりが合わせて90万、大地が52万。たして250万くらいですか?脱原発、クリーンエネルギーを訴えており、一致してやることにそこまで障害はなかったでしょう。もしこれくらいの規模だったら、団結効果でそこそこ規模があるからそれなら入れてみようかな?と期待値が上がるので、プラスボーナスでざっくり計算で300万になったとしましょう(実際どうなるかわかりませんけどね)。

 もしそういう単位でやれたなら、選挙区で敗北した森さんとかおしいラインだった当落微妙・ギリギリの人が押し上げられて当選した可能性も高くなりますし、比例で社民の議席を奪い、比例から2人くらいは通ったでしょう。


 なぜそれができなかったか?前回の未来の党の敗北と分裂騒ぎですね。あれが原因です。民主云々は言い訳にすぎない。いつまでもオバ菅直人みたいに小沢さんの不祥事が~みたいなタワケタ事を言ってる場合じゃない。それは本質から目をそらす「逃げ」になります。未来の党の選挙で脱原発のシングルイシューで600~700万取れる!ある程度の影響力を発揮できる!と見込んで大失敗したこと。それが全てです(己も事実そう思っていましたしね)。その目論見が見事に大すべりしたことが本当の原因ですね。

 それでもあの分裂騒ぎがなければまだ参院選に生き残れる手段があったかもしれませんが、あれで今回の参院選の敗北は最早必然でした。何かあってカダさんに責任云々で揉めたこと、これで他の政治勢力が「生活と組むと小沢派がああいうことをするのだな」と警戒して合併話が考慮外になったことでしょう。合併したら小沢派に取り組まれる。党運営が小沢派の論理でうめつくされて自由な発言ができなくなると思われたこと。ああいう混乱を引き起こしたことが全てですね。

 無論、嘉田さんの言い訳も見苦しかったですがね。負けた後の潔さがなかった。分裂するとき、「今回はこうなりましたけど次回はまた一緒に頑張りましょう」と別れ際を綺麗に出来なかった。これでイメージを決定的に悪くした。それが全てでしょう。合併したらメディアに「小沢が!!!」って叩かれる要素もありますしね。いずれにせよ、この段階では「小沢は終わったな」って叩く人達が言うとおり、小沢さんに勝負になるような手は残っていない状態になりました。


 まあ、今回の敗北なんか予想通りで、前回負けた時点でこうなることはわかっていましたから、そんなにダメージは大きくないでしょう。問題はその後の野党再編に乗っかってそこで死んだ議員を復活させることですね。民主の残党、落選組が多いということは、次回の選挙で復活しやすい当選予備軍がうようよしているということでもありますからね。勝負は「次の衆院選の受け皿づくり」ということは小沢もよく理解しているでしょうからね。

 政界の寝業師、野党再編に小沢が絡まないわけがないってところでしょうか。

アイキャッチ用画像

週刊 東洋経済 2013年 7/13号 [雑誌]