てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

小泉の脱原発路線はポーズ&脱原発は安保とセット、対米外交能力なくしてありえない

※穴埋め程度の小ネタ転載
 「小泉見解」なすり合い 石破氏と高市氏(産経新聞) - goo ニュース お前らの嫁だろなんとかしろ―に似ていると思うのは気のせいか?(笑)。で読んでいて気づいたこと。そうか、脱原発発言をすることで、旧子飼いが自分を担ごう・再登板させようとするのを牽制する意味合いがあるのか。未だに小泉再登板の声・待望論がありますからね。

 自民が今回コケたら、選挙で勝つためになんとしても小泉に!という感じでしょう。野党の団結が決まらなければ何とかなりますけど、野党が協力する可能性はありますからね。野党団結で流れが変わって自民敗北。政局でピンチに陥ったら小泉再び!って十分有り得る話ですからね。彼としては自分の再登板には相当重い覚悟がいるぞよ!ってことをつきつけるカードなんでしょうかね。「わかりました!脱原発で行きましょう!」とそれでも旧チルドレンが担ぎあげることにしてきたらどうすんだろうね?やっぱり脱原発かどうかでシングルイシューで選挙をするんでしょうか?

 てっきり、政界再編にでも動くと思いましたが、声掛けだけでしたね。小泉さんの政治資産って結局、小泉チルドレン財務省関係。そして何よりブッシュファミリーとのコネですよね。殆どエージェントと言ってもいい。ブッシュ系が再びアメリカで権力を握れるとは思いませんが、そのコネを活かすための脱原発なんでしょうかね。やっぱり。

 脱原発=石油エネルギー比率の増大ですからね。まあ、結局小泉さんの脱原発は今のところ自分の政治資産を最大化するためのそれでしかないって気がしますね。今後具体的な動きがあれば面白いでしょうけど、今のところはそれで終わりそうな気がします。


脱原発云々ネタがもう一つあったのでおまけで。 
 核の傘の安保条約がある以上、原発は安保とセットになっている。日米安全保障条約という安保の中に米日原子力協定が入れ子なのかクラスターかわからないけど、同じく日米関係のシステムの一要素として組み込まれているはず。

 そういう構造になっている以上、結局は米と協議・合意をえない限り、脱原発云々は頓挫すると思われる。安全保障を含めた新枠組み、新日米関係まで視野を広げて包括的に考えないと脱原発というのは成就しないように思われる。

 そういう風に考えると、小泉の脱原発は以前ブッシュ系の石油との繋がり方と論じたけども、オバマの「核なき世界」のそういう戦略とも結びついていることになる。つまり日本の政治を動かすには、首相として安定した権力を振るうにはアメリカの絶対的な支援があってこそという法則を熟知してきたコイズムの対米外交重視主義・絶対主義故の路線とも考えられる。エネルギー戦略のみならず、非核という視点からもこの問題は論じられるもの。何より対米外交ですね。その視点がないとまず成功しないでしょう。そういう基本ロジックを抑えているかどうかが、その人の脱原発論を説得力あるものかどうか分けることになるので抑えておくと良いかと思います。その人の論じる脱原発がいかほど現実性を持つものなのかは、そこに対米外交があるかどうか。そこをチェックすれば一目瞭然ですね。


 ―まあ、そんなことをふと思ったので、メモとして書きました。

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