てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

こまどり姉妹の今年一番感動した言葉

※感動したはなしなので記念に転載。
 ひょんなことからこまどり姉妹という人の話を聞きました。

 妹さんがストーカーに刺されて生死の境をさまよったこと。その後がんになって肺の七カ所に悪性の腫瘍が出来てもう間違いなく死ぬと宣告された話をなさっていました。ガンの治療でこれまで稼いできた財産を全部失ってしまったが、その甲斐あって奇跡的に一命を取り留めた妹さんはこのように言いました。

 「私、まだまだ若いのに、もう死んじゃうのか…。こんな若いのに、まだ結婚も何もしていないのに死ぬなんて…。闘病中そう思っていました。病室のベッドでそうやって思って泣いていて涙が止まらなかった。だから今、私生きていて嬉しくてしょうがないんです、シワが出来て、白髪が生えてきて嬉しくてしょうがないんです。若い時に白髪もシワもない、こんな若いうちに死ぬなんて!とずっと思っていたから、今、年を取って老いていくのが嬉しくてしょうがないんです」

 ―と。なるほど!老けることが嬉しいとは現代の価値観に逆行するセンスであり、しかも人が生きる上での核をついている。これは素晴らしい言葉だなぁと、その体験によって実感を伴った言葉がしみじみと入ってきた。心に響きました。納得させられましたねぇ。そういやマガジンの赤松さんの新連載でも老ける、デブになったり禿げたりして若いころを皆で振り返って酒を飲むのが俺の夢なんだ!なんて話がありましたね。

 これは「老いるブーム」が来るかもしれませんなぁ…。なんかオイルブームみたいな字面ですが(^ ^;)。多分、今年一番素晴らしいな、この言葉と思ったので書き残しておきました。

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決定盤 こまどり姉妹大全集