てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

宋文洲騒動と「反中」というファクター

 福島香織さんの発言について激怒した宋文洲さんの話です。なにかあったという噂を聞いて宋文洲騒動の前後関係を実際にチェックして見てきました*1。確かにあれは宋文洲さんのほうがおかしかったですね。どうも以前、テレビで戦争という選択肢が云々かんぬんという話をしたのが引っかかって、「戦争を起こそうと考えているなんて!なんてやつだ!」と福島さんのことをマイナスに思ったと。んでそれが時限爆弾として埋め込まれてたんでしょうね。もしくは不発弾でしょうか?それが些細なきっかけを機に爆発したというところでしょう。

 完璧に事実と当為を履き違えた結果の誤解だったけど、納得せずにやりあって著しく信を落としましたね。まあ、事実と当為の区別がつかない人はああなりやすいですね。中国式のケンカってなんでもかんでも相手の悪い所をふっかけるという感じがありますが、なんとなくそんな気がしましたね。

 で、宋文洲氏のおかしな反応を持ってあいつはスパイだ!なんていうものがありましたが、それはどう考えても逸脱してるでしょう。民間人が何をスパイしてるんですかね…(笑)。人民日報に寄稿している!宋文洲本人に支那のスパイとツイートしたらブロックされた!うわぁ…これはスパイに間違いないですねぇ…ってツイートしている人いましたけど、そりゃないでしょうよ(笑)。

 宋さんの方に落ち度があっても、~~の手先!~~のスパイ!なんてメンションしたらブロックされてもそりゃ仕方ないにきまってるでしょうにねぇ。あとさりげなく福島さんが「私がそんな意見を持ってないことは拙著を読んでいればわかるはず!」とちゃっかり宣伝していたのが商売上手と思いましたね。新ジャンル、逆炎マってところでしょうか(^ ^;)。

 関係無いですが、フォロワー数10万とかそういう有名人同士がツイッターでぶつかると、フォロワーが参戦しますから、数万VS数万みたい合戦になりますね。フォロワー数は率いる軍の数で、数が多ければ多いほど、ツイッターでの論争に勝ちやすいということだなぁ(大嘘)。最近、キングダムを見たからすぐそういう発想をしてしまうw。

 で、そんなことはどうでもよくて、中国関係の人達がこの件にものすごく食いついていたことがちょっと気になりました。

 宋文洲さんについては、なるほどというコラムを書く反面、ああ自分がウケるポイントを理解していないんだなという文章を書く人だというイメージがありますね。まあ自分のストロングポイントを理解していないんでしょう。または市場にどういう本があってどういう意見が主に流通している、受容されているのかということがわかっていない。その意見はもう既に散々言われてますよということを、さも自分が初めて言ったかのように書くなぁ、この人ーという印象があったくらいですから。

 そんな人ですから、別に気にも留めていない。なにかやらかしてもまあそんな程度だろうで己の中では終わっていたんですけど、中国関係の人は相当カチンときていたようでした。

 で、なんでそんなカチンと来るのか考えてみると、中国行ったらわかると思いますが、向こうの人の文化と日本の文化は相当違いますから腹立つんですよね。というか日本くらいですからね、主張をしない文化というのは。そこで中国人と友好関係を築いて円満って人はあんまり見ないので、中国に対して何らかのストレスや怒りを抱えている人がものすっごく多いんだと思いますね*2

 んで、それが些細なきっかけで爆発しやすい。まさに時限爆弾のようにね。中国の「反日」にあって、中国嫌いな人もものすごく増えていますから、こういった日本人の「反中」マインドというのは決して無視できないんじゃないか?とふと思いました。中国人の「反日」という要素が注目されることが多いですけど、日本人の「反中」というものも今後なにか作用するんじゃないかな?と気になりましたね。

 まあ、80年代の好印象と違って、今は両国ともお互いの国を嫌い合ってますからね。胡錦濤さんなんかこの印象をどうにかしようと考えていたみたいですが、まあしばらくは無理でしょう。

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華僑流おカネと人生の管理術

*1:せっかくなので過去に宋文洲さんについて触れたものをリンクで貼っておきます→宋文洲氏のツイートへの反論まとめ

*2:この当時はそういう上手く関係を築いている人を見かけなかったのですが、今はそういう中国で上手くやっている人をチラホラ見かけるようになりましたね。これも時代の流れということでしょうか。当時の己が単なる節穴だけだったかもしれませんが(笑)