マイケル・グリーンのADIZの解説見て思ったこと
Safeguarding the Seas fam.ag/1bcs5t2 副題How to Defend Against China's New Air Defense Zone、byマイケル・グリーン。まあ、そんな目新しい事もなくこれまでの経緯が書いてありますね。言うまでもなく国際秩序の現行維持の原則を中国が変更させるのは相当難しいですからね。同盟間との調整をしっかりやれといういつものオチですね。目新しいことはないので、マイケル・グリーンの記事について触れることはありません。本当単純に思ったことを書きます。
しかし中国は、親中派と言っていいオバマ政権に対してむちゃくちゃな外交しますね。今に始まったことではないですが。
軍の予算を減らしたい、シリア問題に形付けて、一時的とはいえイランとも核交渉をまとめた。一息つけるかと思った途端これだよ!ですからね。ADIZという些細な事ではあっても、内心相当いらっときているような気がしますね。
小泉が親日政権の胡錦濤時代に無意味な挑発をして日中関係を強めることが出来なかったように、習近平がオバマを挑発して米中関係に溝ができるという感じになるのでしょうか?習近平が引退するまで緊張が続くと見るべきですかね?それまで中国内部を維持できるか怪しいですけどね。
中国は太平洋西部をコントロールしたいと。以前からChina's Peace Risingは言われてるんだけど、果たして可能か?ってな話ですよね。中国が今7.32兆ドルで米が15.68兆ドルでしょ?まず、中国がGDPで米に追いつく位まで成長することが大事だし、EU&日本が現行秩序側にいるわけで、そのGDPを更に加えると…。力による制度変更・現状秩序を変えるのは相当無理があると思いますねぇ。
Peace Rising=中国の大成長故に、米が最早戦争をしてまで中国の欲求を抑えることが出来ない。そういう状況にならないといけませんからねぇ、中国の東亜支配、さらに西太平洋まで支配圏を拡大させるというのは。米が中国に東亜秩序を禅譲するってことですから、そこまで中国が成長する、東亜に巨大なプレゼンスを発揮できるかといえば疑問ですよね。何十年このまま経済成長し続けるんだって話ですね。
中国企業の債務、アイルランドGDPの二倍 http://japanese.ruvr.ru/2013_12_10/12598645/… ―というのを見ましたが、そりゃあ総資産の方もスゴイんだろうけど、こんだけ債務があるとなると、なんかの危機きっかけでちょっとした波乱が起こりそうですね。
ADIZで日米韓と関係を悪化させた中国が、東アジアにおいて孤立を強めるか?緊張状態になるか?と言われるタイミングでの張成沢の失脚。これで北の核を巡って中国に強行的な態度を取れなくなったと見ることが出来る。さてどうでますかね?ここにロシアが首突っ込んできたら、これもう分かんねぇな。