てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

タイの反タクシン派デモについて一言


 タイの反タクシン派は、選挙でやったら負けるから、人民会議を要求しているというのをみたが、これマジ?民主主義を殺せって言ってるに等しいんですが…それは?なんか角栄時代の日本を連想しますね。

 都市の人口が少なくて、地方農村のほうが圧倒的に人口が多いから選挙で負けるという話を聞きました。もし選挙制度におかしなところがある、地方のほうが優遇されていて自分たちに不利だ!ということなら、一票の格差是正や選挙区割り、また選挙制の改善を訴えるべきですよねぇ…。

 利権配分で農村抱き込んだのは、それもある意味民主主義の一面ですからね。法を犯した責任を取らないとかで責めるなら、汚職政治の根絶などを訴えて戦うべきであって、選挙拒否はちょっと筋が違いますねぇ。だいたいこういう時は、民意を問えと解散を要求するものですからねぇ。

 多数派を議会での討論で切り崩す、説得する。実際に国民に原論で訴えて自分達支持を増やして、そこで議会の多数は与党になることによって政治を変える。それこそが民主制度下でのあるべき政治の取り方であって、それによって目的を達成すべきですよね。無論、今回の騒動でデモをすること自体が間違っていると思いませんが、引きずり出そうとしている妥協が大きすぎ、正常の範囲内を超えているように見えますね。

 汚職は必ずしも民主主義・政治を殺さない。むしろある程度までは、民主主義政治の萌芽期において不可欠のものであるといえる。腐敗なき政治なんてむしろありえないですからね。前にも書きましたけど、日本が汚職対策を誤って民主主義を殺したようなことがタイでも起こるのでしょうかね?やっぱり非米欧、非キリスト教国では議会における折衝・調停というのが上手く機能しないということなのでしょうか。

 ※一応書いときますが、タクシン派が正しく、デモ派が間違っているという話じゃありませんよ。デモをしている人達の主張上、もっと適切なやり方、民主主義に則った方法があるだろうという話で。タクシン派も適切な対応をすればこういう事態を招かずに住んだことは言うまでもない話でしょうからね。