てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

2014年都知事選挙 前編

 ゲンダイで細川さんが都知事選の注目候補として急浮上というのを見ました。その時は、首相当時の=若きニューリーダー時代の、さわやかなイメージが、今のこの状態で当時の支持や票に繋がるか?という感じでした。首相を務めて、そのご引退生活に入りつつも、政治家や官僚や経営者、さらには海外要人とのコネが太いとかならまだしも、完全に隠居した人ですからね。担ぐ方がどうかなという気がしました。小泉流闇将軍なんですかねぇ?東京電力に大きな影響力を持つ東京都の選挙がすんなりいってしまうと、原発政策は既存路線維持でしょうな…。

 まあ、それでも今の政治を変えてくれるなら、その可能性がより大きい方がいいに決まってる。ならば非自民勢力である細川でもいい、舛添&自民よりはいいでしょうと思ってました。舛添さんは、新党改革で国政を変えていくと言いながら、ケツ割った印象が強いから、細川支持の方が上回りそうな気がしていましたが、元祖ケツ割った、改革を放棄した細川護煕を支持するかどうか五分五分。

 小泉劇場もあって、細川さんが勝つんじゃなかろうと思ってましたがダメでした。その辺の分析は後編で。まず結果を知る前に思っていたこと、感じていたこと、雑感を書きます。あとおまけで候補者一覧を見て気づいた大事なポイントを。


 そういえば、今回の選挙では選挙前にどこが勝つとか報道すべきではないという批判を初めて受け入れたのか、有利・優勢程度でとどまってましたね。細かい数字・支持率はみかけませんでした。
 東京新聞:都民調査 「投票行く」93% 都知事選 舛添氏、細川氏、宇都宮氏に支持 www.tokyo-np.co.jp/article/nation これなんか見て思ったことは、かなり関心が高いとはいっても、前回の投票率も結局関心があると言いながら実際の投票率が62%だから、多分60%切るんだろうと。前回は国政とのWであったという有利な条件があり、今回は単独なので下がるのが常識。が、前回よりは接戦、どちらを選ぶのか?という選択制、自分の一票次第というところがあるので上がるとも言える。都民の関心が選挙前までどれだけ喚起されるかが勝負の分かれ目になるというところでした。さてどう転ぶか?

 細川さんの映像が流れていたのを見た限りでは、あんな声していたっけ?頼りないという印象。Wiki見て、母の姉が野口晴哉さんの妻なんだなぁと、初めて知りました。邪推ですが、襖絵や陶芸の個展をやっている氏の作品は、もし都知事になったら値段が跳ね上がるんでしょうな。

 宇都宮さんと脱原発で支持層がかぶるようなら、降りてもらう必要がある。次の選挙では宇都宮さんを応援するから降りて下さいという交渉が必要でしょう。それとも宇都宮さんの支持層が降りた場合、選挙協力しても意味が無い。都政に対して干渉される、マイナスの影響力があるのか?うーん。

 脱原発で国政を動かすならこれだけじゃダメ、第二・第三の矢が必要になる。次の一手が求められます。次は何になるんでしょうか?原発がある首長選挙でしょうかね?

 どうでもいいことですが、脱原発運動に政治家が足を運ばないから、パフォーマンスだ的なツイートを見ました。一応突っ込んどくと、運動をしている人達こそが脱原発しても経済はうまくいきます&票田にもなりますと政治家を説得するべきでしょう。組織作って、脱原発に動くなら、これだけの組織があなたに票を入れますという説得力の材料作りをするべきでしょ。足を運べる政治家なんてせいぜい新人議員くらいで、ベテラン議員はそんな時間無いでしょ、普通。そんなことする時間があるなら、政策実現のためにもっと有意義なことやりますよ。実力なき声明・意思表示は無意味だということをスルーしてないでしょうか?
鄙の論理 (カッパ・ホームス)/光文社
内訟録―細川護熙総理大臣日記/日本経済新聞出版社

 政治家としての細川さんを知るのにこの本が良いというツイートを見ました。細川さんの評価のためにいつか読もうかなと思ったり思わなかったり。鄙の論理というのも政治主張がありそうなので一応載っけときました。
 細川に都知事としての能力はあるか?彼で大丈夫か―という疑問はあるだろうけど、彼は熊本県知事での実績を元に国政に打って出た人ですからね。県知事経歴がある 以上、都政の運営で馬脚を現すってことはないと思いますよ。まあ、石原さんで務まったことを見れば、それ以下になるってことはないでしょうね。

 細川が勝っても権限はない。仮に選挙で勝っても、何も変えられず細川がさらしものになるだけというのを見ましたが、そうなる可能性はもちろんありますが、これはあくまで第一の矢、この選挙に勝って国政に影響力を与えて~というステップに過ぎませんからね。結果的に第一の矢で終わるということもありますが、都知事選単独で見てもあまり意味は無いと思います。
 
 脱原発もそうですが、もうひとつの大事なポイントとして基地問題。それを動かすために、やっぱ細川都知事の第一の矢に加えて、沖縄県知事でサプライズの第二の矢が必要でしょうね。細川=小泉元首相同盟に続く鳩山なんかいいんじゃないでしょうか?鳩山沖縄県知事で勝負したら面白いと思いますね。改革で失敗した政治家を復活させる小泉再生工場でしょうか?

 細川さんにしろ、小泉さんにしろ、政治家としての評価は任期中より、都知事のイスを取ったあとに大きく変わるという気がする。首相任期よりその後の行動が、歴史の評価になりそう。そういう意味では鳩山さんも沖縄で勝負をかけたら評価がひっくり返るかもしれないですね。

 自民でもなく、共産社民でもない、ニュートラルで実力ありそうな人・政党に入れたいってのが無党派層の大多数でしょうからね。そもそもそれに値する政党がないですからね…。昔はその中に民主党が入っていたんですけどねぇ…。今は自民・民主以外の枠にされちゃいましたからねぇ。

 まあ、細川さんは元祖くまモン、元祖どげんかせんといかんの人ですからね。票は取れるでしょう。即時原発ゼロじゃなくて、長期的にという方針を打ち出したみたいだし、多分細川さん勝つんじゃないでしょうか―と思ってたら、見事にその予想は外れました。後編でその辺りを書きたいと思います。


都知事選の別のポイント
 今回都知事選でまた面白そうなポイントが有ったのでその話をオマケで載っけときます。

 田母神さんの立候補が当然韓中でそういう人が立候補することについて少し話題になりました。都民からすると、韓国・中国とモメて、反中韓意識から、都政のトップにすら、そういう傾向の人が選ばれてしまうことに勘弁してくれよ―と思っているのでしょ うか?まあ、今の所そういった人がトップになったのは石原さんくらいなものですけどね。

 下手したらタモさんが結構な票を集めるかもしれません(事実集めました)。今回、タモさんが何票集めるかは重大なキーワードでしょうね。100万オーバーなら、自民は自衛隊のトップに声かけて国政転身させていくんじゃないか?という気がします。それとも佐藤さんのようにPKOの任務でメディア露出→政治家とかそういうキャリア・ルートが開拓されるかもしれません。田母神さんの立候補は地味に面白いポイントでした。


細川護熙(75)
舛添要一(66)
宇都宮健児(67)
田母神俊雄(65)

 東京都知事というのは、本来日本のリーダーのワンステップである重要なポジション。なのに見事に次世代のリーダー候補って人が立候補していません…。橋下さんみたいな人がトップを務めないといけないんですがね。石原さんがちょっと長くやり過ぎましたよね…。あとドクター中松がここに入れられていたんですが、当然外しました。彼は全然関係ないお笑い枠だからそこに入れてはいけない(戒め)。
アイキャッチ用画像