てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

disappointとconcern


 ロシアがウクライナへ軍事的行動を起こしたことがdeeply concernedなのに、靖国は失望なのか…たまげたなぁ。失望表現に肯定・否定どちらのサイドの人でもこれは驚いたかと思いますね。

 ウクライナ情勢の不安定化はある程度織り込み済み、国際情勢の破綻を来さないから。しかし中日衝突は地域どころか世界的破綻を招きかねないからという説明付けは出来るんですけどね。それとも失望は同盟国向け、非同盟国には失望使わないとか用語の使い方を変えようみたいな意図があったりするのか?

 まあ、結局冷戦を終わらせたとき、露を追い詰めない。必要以上に挑発しないというのが米欧にありましたし、その延長なんでしょうね。クリミアでの露の主張・主権をある程度配慮、尊重しているということでしょう。露のスノーデン庇護の時はextremely disappointedでしたしね。

 deeply concernedの方がシリアスな表現です―という指摘もありました。本来の言葉の意味を考えても期待しているから失望、中立な国についてそれについてウチも関心があることなんやでと通知するconcernという違いがあるんでしょうかやはり。ちょっと検索かければわかるかもしれませんが、もうめんどくさいんでいいや。こういう外交用語はどうせいずれまた、話題になってくると思うんでその時にでもやりましょう。

 ただ、そういう違いだとすると、中国の人権問題についてdeeply disappointedであることが上手くつながらない、説明できないんですよね。そんなに大したことではないというふうなニュアンスになりかねないですからね。

 このことを改めて考えると、東アの地域安定が米の戦略目標。そのために中国の「民主化」が求められる。現国際秩序を遵守する国家になることが米の最重要関心事。靖国参拝はそれにより、この民主化と逆行する動きにつながる。故に中国の国内の体制変革を阻むような日本の動きについてdisappointed。そして中国自身の民主化と逆行する人権弾圧のような動きについてはdeeply disappointedということ。そんなふうに考えてみることも出来ますわな。

 disappointには相手のことを理解した上で、無論あなたの立場についても配慮するよ、だけどウチラとしてはこうして欲しかったな~というニュアンスなのか、そしてconcernにはその配慮を持たない、相手の立場を尊重するニュアンスはないのか。ただその分外交問題にする気がないというレベルが落ちる声明なのか?より強いcondemnという表現がありますしね。それともケース・バイ・ケースなのか、その両方なのか。まあ、いずれそこら辺は調べましょう。

 オチがなくなった(^ ^;)