てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

慰安婦問題に反応するオランダ

※また性懲りもなく慰安婦問題の小ネタです。これいる?感がありますが一応転載。
www.asahi.com/articles/ASGB4… )に書いてあるように、オランダのティマーマンス外相が、河野談話見直しを求める日本国内についてすべきではないという立場を表明したという話です。

 オランダの慰安婦云々の時にいつも思うのだけど、彼らは確実にこの問題を誤認してますよね。白馬事件のように、日本サイドに非があるものについてまで否定しているわけじゃありませんからねぇ。韓国の問題とケースが違うのに、無条件に自分たちのケースを含めてしまう反応は一体何なのでしょうか?そも河野談話自体が主に韓国を対象にしたものですしねぇ。

 安倍政権が蘭のケースについて、新証拠を見つけてきて、事実について異議を唱えたとかならわかりますが、ちょっと理解できないですよね。あと河野談話の継承が日本有利な面もあるわけで…。この問題の本質やどこにポイントがあるかとかよくわかってないんじゃないですかね?

 河野談話の継承云々言われてますけど、そもそも継承したからどうだというものの類ではないですからね。談話は所詮談話にすぎない。そんなもの時の政権があとからまた違う公式見解を発してしまえば、歴史認識なんてどうにでもなってしまいますし、そもそも歴史認識とかそんなことで二国間であーだこーだやること自体がそもそもおかしいことですからね。

 なんでオランダがこんな反応するんだろうか?と考えたのですが、彼らはきっと河野談話の内容がオランダとの二国間関係にまで及ぶと考えているんでしょうね。前述通りこれは全く別のケース、話ですからね。しかしそういう謝罪とか過去の話を執拗に引きずっているのはどういう感情なのだろうか?植民地を失った復讐心・劣等感とかがあるのでしょうか?


○対蘭外交戦略の不在
 でまた安倍政権の外交戦略の話になるわけですが、安倍政権が慰安婦問題に取り組むということは、このオランダ外交も関係してくる可能性があるわけですね。蘭領東インドの非道行為とか掘り下げて正当性をPRするとか、そういうことを言わなくなったら、より蘭に友好的な条件を提示するとか、まあ色々そういったことをやらないといけませんよねぇ。何かあるんでしょうかね…?

 逆から考えると、「慰安婦問題」の広い意味での当事者だけれども、欧州サイドの国ということで蘭と外交的に組めるというのは韓国にとって大きな意味があるんですよね。蘭の姿勢には、中韓との関係上という意味合いがあったりするのかしら?そういうオランダ外交なんてのがあるとまた面白い話ですけどね。基本は日本への偏見とか軍人会とかなんでしょうけど。
 ※追記慰安婦問題「解決へ努力」=オランダ国王に強調-韓国大統領とあるようにさっそく韓国はオランダと協力してなんとかしよう!という動きに出ました。さてこの動きにどうするのか、腕の見せどころなんですけどね~。


○外交の官僚制的反応
 ティマーマンス外相という人がそういう反応をする人物であるという可能性、個人的な反応という線もあるのでしょうけど、きっと官僚制的な既存政策・方針の延長というごく当たり前の反応という気がしますね。これまでそういう行動があったら、こういう対処をするという慣例。その反射的な対応っぽいですよね、これ。

 まあ、少なくとも蘭の外交を担当する官僚組織にそのような反応を引き起こさせない対応が必要ですよね。蘭のケースは別として―みたいな文言を必ず入れることで、蘭の反応を招かないとか、そういう工夫や交渉とかやってるんでしょうかね?(無論そんな簡単にあちらさんが納得すると思えませんが)。