米キューバ国交正常化交渉
孤立していたのは米国だった?:対キューバ政策「大転換」の背景 http://www.fsight.jp/31628 米の裏庭であるここで中露の手出し。ベネズエラ指導のALBAに、ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)などの地域機構の存在がキューバ国交正常化の要因である。
チャベス死後弱まりつつある反米の流れ+石油安による危機に付け込んで、今のうちに米主導の地域秩序再編に乗り出したというところでしょうかね。TPPで太平洋に乗り出して、自身の足元がお留守では話しになりませんからね。当然っちゃ当然の動きでしょうか。
キューバをも含んだ地域機構が出来れば、すなわち国際秩序の拡大&深化につながっていきますから、国交正常化とその先の地域機構の誕生がどうなるか注目したいところですね。
そういえば米=EUのFTAの話とかありましたが、そういう経済的な統合・関係深化ばかりで政治的なそれが置いてけぼりにされすぎていないでしょうか?国際協調といいながら経済面ばかりというのは…。必然といえば必然ですが、政治面の協調を途上国や相手側の問題とせずに、どうやったら進んでいくのかということをもっと真剣に考えるべきではないでしょうか?
もうひとつついでに北朝鮮の話。このキューバの国交正常化交渉と北朝鮮のサイバー攻撃、対米強硬姿勢というのはリンクしてるということ。ありえない話だけど、イザとなったら北の核をキューバに運んで―というカード・選択が消えるわけですからね。もしくは北の工作員などをキューバに送って、そこから米にテロを仕掛けることだったり、諜報拠点だったり、まあ色々米に対する脅威足りえなくなっていく=交渉力が落ちてしまうわけですからね。
どちらかというと、そちらよりも、キューバという友好国を失い、北が米に対して怖気づいているとみられることを恐れているでしょうかね。まあ北にしてみれば、米の対北孤立化政策に見えているんでしょうね。