てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

激論・アベノミクス「増税の延期で日本が危ない?」

激論・アベノミクス thepage.jp/detail/2014122 高橋さんの考えだと解散しないと増税延期が出来なかったと。景気条項があるのに解散しなかったら、倒閣運動が起きて政権がコケていたというけど本当かしらね?だったら今回の選挙で増税派を非公認&刺客立てないとおかしいでしょう(※解散権の濫用を参照してください)
 リーマン・ショックがなかったら08年にプライマリーバランスが出来たと。でもそういう経済危機はつきものですからね。それをどう考えるかですかね。高橋・片岡両氏の試算では消費税で15兆円のGDPが失われ、3兆円の税収が失われてしまったと。勢い・出足を殺した増税はやはり失敗だったのでは?

 安倍さんの周り、財務省の人たち、取り巻きの8割は消費税増税しても大丈夫ですよーと言っていた。まあ安倍さんが8%を潰すことも不可能だったでしょうけど。もし増税なくして金融緩和で安倍さんが大成功していたら、民主党は立ち直れない窮地に追い込まれてたんだろうなぁ。民主党は感謝しなきゃw。


 よくTLに民主党政権時代の経済政策は悪夢だ!みたいなのが流れてきますけど、民主党の三年半があってのことだと思いますね。「民主党はなんでリフレやらなかったんだよwアホかw」という意見があるんですけど、小泉以後の安倍・福田・麻生の自民党政権でなぜ大規模金融緩和が出来なかったのか?再び安倍政権になって、どうしてようやく行われたのか。これこそがポイントだという気がしますね。

 仮に、今回の選挙が安倍VS財務省だと見るならば、民主党に求められるのは財務省に対抗できる能力があるかどうかということになる。菅以後財務省だよりになったことを見ても、今の安倍自民>超えられない壁>民主という図式が成立しますが、民主党さんはどうしますかねぇ?岡田さんはどうでるか?財務相をコントロールして云々できるとは到底思えませんが…。

 気になってググったら、竹中平蔵さんは木村剛さん岸博幸さんの3人とあわせて、高杉良さんの経済小説で、日本の経済政策を誤った方向に導く人物として批判されているのか。まさに君側の奸扱いやなぁ(^ ^;)。

 しかし、史上初ですかね?消費税増税して選挙で勝った(負けなかった)というのは。「消費税の呪い」を初めて破ったのが安倍晋三ということになるのでしょうかね?それとも私の呪いにはまだ続きがあります!(原辰徳)という風にこれから波乱が待っているのでしょうか?

 今の労働問題対策なんかめちゃくちゃ簡単。労働基準監督署への予算を倍にすればいい、そしてそれによって労働問題に手が入ることをPRすればいい。それでもダメなら更に予算を倍にすればいいとの意見を見ました。なるほど、そのとおりですね。実際の効果はともかく、こんな簡単な事もなんでやらないんでしょうね?これやれば残業ばかりとか賃金ちゃんと支払われたとか評判になって確実に票につながると思いますけどね。これやられたら民主党はアウトでしたね。

 アベノミクス新自由主義ではない。アベノミクス・大規模な金融緩和はケインジアン政策。市場は失敗するから、政府が介入しなければという思想。労使交渉に任せるのではなく、政府が賃上げに取り組むというのは、欧米では左派そのもの―というのをみて、なるほど!と思いました。でもまあ、実際は「賃金アゲてね~」って口だけですから、自分たちの出来る範囲で左派政策、もしくはするフリというところでしょうかね。


 あと、安倍さんが改憲の三分の二を参院でも単独確保するために、衆参同時選挙を狙っているってのあったな。投票率が下がる選挙で二回大勝しているけども、投票率を上げる選挙で勝負に出るかしらねぇ?改憲反対の議員を公認せずに刺客を送り込むとかやれば勝つかもしれないけどね…。

 消費税増税でも批判票・反対票が積み重ならず、勝利をした。しかし子育て給付金の廃止によって「消費税で手厚い福祉」というロジックに疑問符がついた。これが次の選挙に影響するかもですなぁ。増税した分の還元がないじゃないか!となれば批判票殺到のリスクがある。

 まあ一年~二年の間に経済成長という結果を残すこと、賃金上昇の結果を残せば、批判は最小限で参院選も現状維持は固いでしょう。ただ失敗したら、批判票殺到でまた悪夢の再来(参院選敗戦&辞任)になりかねないと思いますけどね。


 今回の衆院選でも安倍さんの選挙戦術にケチがついてましたよね。ぎりぎりのところに応援・資金あげて議席数を積み上げるべきなのに、大物中心に支援した。民主潰しのために首相が「大物」狙い撃ちを徹底したと言われてますけど、正直、民主の再建派みたいな勢力、「民主党」という枠組み・ブランド(?)にこだわって大改革を好まないのは大物だから、大物を潰すことになんのメリットもないんですよね。むしろ海江田さんの落選は民主党の危機感を煽るダイナミックな変化を招くのでありがたいはずなんですけどね…。

 はっきり言って悪名高い土屋議員を説得して国替えさせれば、菅さんはまず比例復活難しかったと思いますよ。大物狙い打ちならこっちやって欲しかったですよね。菅さんが居残ることで党のダイナミックな変化にプラスの作用があると思えませんもの。むしろマイナス。

 まあ自民も民主も相変わらず珍なことやっていて、日本政治の未来は暗いというだけは間違いないでしょうけどね…。