てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

曽野綾子さんのコラムについて

曽野綾子さんの「アパルトヘイト」コラム事件というのがありました。それについて。あのコラムを以って「アパルトヘイトだ!」というのもなかなか厳しい所がありますが、じゃあなんであんな発言をそもそもしたのか?という必然性の問題、そこが気になりますね。介護で移民必要だから、受け入れる。ただし居住区などの権利は認めない!まあ今の日本の社会状況見れば同国人ですら、安い人件費でこき使う流れですから、それが移民となれば輪をかけてひどいことになると思うのも自然な反応かもしれませんね。

 アパルトヘイトの意図が本人になくても、社会状況を類推すればアパルトヘイトになりうるかも?というリスクがどこまで曽野綾子氏に見えていたのか…?お前たちは移住しにきたいだろう?なぜなら素晴らしい国!日本だからさ!さあ働かせてやるよ!あと日本で悪さするだろーから、前もって制限かけるけど、それでも当然日本に来たいよね?という傲慢な姿勢がそこに見えた、問題というならそちらの方でしょうか。

 移民が来る、お前らはここに住め=租界ですよね、これ?ということは、その租界外で自ずと差別的待遇がなされるのは明らかですね(まあ、そんな明確に一歩外でたら~~扱いをされるなんてことにはならないでしょうけど)。変に白人/黒人/アジア(黄色人)という文言を入れるから、アパルトヘイトを連想させたというのはあるでしょうね。南アフリカのようなそれが苦い過去である国の人にとっては、連想させるのもアウトでしょうからね。

 そもそも白人・黒人で介護移民が大勢来ることは考えにくい。来てもかなり少ないでしょう。ほとんど東南アジア系でしょうからね。日本語の学習も大変でしょうし。特定の人種・民族が集中する傾向が出るでしょうから、たくさんの集団が混在して問題を引き起こす!なんて喫緊の課題になるとは思えませんが…?

 産経は書き手を守るために最大限努力すべきです。編集権があって、掲載許可をしたんですからね。これ問題ですよ、マズイことになりますよと事前に注意しておいて、それでもいいんですか?守りきれませんよみたいなことが言えないとダメですよね。書き手の責任として問題を曽野綾子一人に押し付けるようなことは絶対許されてはいけませんね。

 んで海外でもこの事件は報道されて、彼女は安倍のブレーン・近い人物であり、その発言=安倍氏も同じような思考をしていると憶測で報道されていました。官邸、総理本人は私の意見と異なるといち早く声明を出さなくてはならないのだが、ちゃんとそういうことをやったのでしょうか?

 なんというか、外交姿勢は中国とよく似ていて、国際秩序とか外交力学に配慮せずに自己主張ばっかりするんですよね…。私を「右翼と呼びたければ呼べ」とか、何考えているかわからない発言をするのでね…。「相手にどう受け取られるか」ということをもうちょっと考えて行動して欲しいところです…。

 実はアメリカ住んでいる人曰く、そういう人種グループというか収入別にコミュニティで別れて住むということが今進んでいるとか。米の社会問題対策に一定の効果を発揮しそうなんだけども、まさか曽野発言が、米の社会問題対策に良からぬ影響を与えねばいいが…。

 教育再生会議も前々から「?」なことを指摘されてきましたけど、今回の曽野さんの発言で、ストップがかかりますかね?教育再生と言いながら珍な論理が入り込んでいる感じですからねぇ…。

 何が教育再生だ!と叩かれるまで、リーチかかった状態ですかね?曽野さんの記事について、産経は謝罪したんですかね?日本国内の視点で見た場合、曽野さんの言論がどうこうよりも、産経としての編集の問題のほうがよっぽど重いと思うんですけどね…。朝日の池上さんの時と結果は真逆でも、本質は同じケースですからね。しかもとかげの尻尾切り?という姿勢ですよね、これ。

 まあいつものことですが、何の疑いもなく、米欧メディアがこう報じたから問題だという鵜呑み報道がありました。「我ら欧州とは違う文明圏に属する、日本(のメディア)はこの件について、どう分析しているんだい?」と重宝されて然るべき。そういう提言されてもいいんですけどねぇ。そのようにありがたがられる方向性に持っていく視点がほしいですよね。まあ、今の報道界見れば…ですが。