てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

後妻業という力学

後妻業/文藝春秋

後妻業(Kindle)
 黒川博行さんの小説で、独居老人の財産目当てで、老い先短い男の所に嫁いで老人を殺すというテーマを扱っていたというので話題になりましたね。氏へのインタビューがあって、こういう犯罪は今後も増えると。財産を持って死ねるわけじゃないから、遠くの家族より身近で世話をしてくれる人を頼るとのこと。遠くの家族より近くの悪妻。遺産を狙った犯罪ってのは今後も起こるんでしょうねぇ。

 やっぱ実際の事件が起こって、現実を予言していた!ということになって脚光を浴びたのかな?レビューが凄い増えてますね。あと本屋行ったら平積みされてました。読んでみようかしら?

 高倉健さんとかやしきたかじんさんとか、そういった「後妻業」的な話があるようですね。詳しいことは知りませんが、夫婦仲が良くなかったり、先立たれてしまえばそういうことは自然に起こることなので、まあ今更珍しいことでないといえばそうなんでしょうけど、家族外の人間が大物に関係して影響力を持ってくるという図式は、今後「後妻業」として「業者」現る!とでも言われるようになるかもしれませんね。

 長嶋茂雄一族も“後妻”トラブル!?  ミスター利権をしゃぶる謎の“おばさん”とは?|サイゾーウーマン
www.cyzowoman.com/2015/01/post_1
 長嶋さんが一茂VS三奈でおんなじことになりそうだとか。亜希子夫人の弟の妻が長嶋さんの世話を焼いて、三奈と一緒に長嶋さんのハートを掴んでるとか。テレビ特番
で一茂が出なかったのは、三奈が後継者というPRなのかも?

 
しかし松井の時と言い、長嶋さんは凄い権力者扱いされますねぇ。そういうシステムが出来ているんですかね。高岡さんの分析だと長嶋さんはゆるんでるけど、三丹田も軸もないという、劣った英雄・劣化する時代を象徴する人物だったとか。選手を辞めて以降、監督としてもパッとしてないですからね。松井を無理矢理後継者に迎え入れようとして、失敗してグズグズしている感じも今の長嶋さんらしいといえばそうなのでしょうか。


 実力者であればあるほど、世話を焼いて「遺産」を我が物にという話が出てくる。カネだけでなく、その人が築いた権力構造も「遺産」になりますからね。それも本当の妻、後妻に限らない。近しい女性だけでなく、甲斐甲斐しく面倒を見るなら、男でもいいわけですからね。武道家の一番弟子と息子の争いみたいなこともよく聞く話ですから、そういう図式での争いも今後ありえますよね。

 単純なカネ云々の話しなら、そんなくだらない個人的なことに興味はわきませんが、権力構造になってくると話はまた変わってきますね。ワイドショーネタ以外に、そういったことが起こってくるかどうか?長嶋さんほど目立つようなケースは、やはりそうそうおこったりはしないものでしょうかね?


 ※ついでに夫婦別姓の話がよく上がってくるので、一言どうでもいい話。夫婦別姓を認めない声があるのは、もし認められると自分の家庭で妻が旧姓名乗るわと言い出して、それをきっかけに離婚騒動に発展しかねない爆弾持ちのオッサンが多いからじゃないでしょうか。まあちょっとでも今の価値感・規範を揺るがすようなことをされたくないという拒否反応なんでしょうけど。