てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

ハロウィンに見る現代版お祭り

ハロウィンなるものについてコメントするようなこともないと思ったのですが、思いついたので一言。

 そういや昔ハロウィンについて書いてたな~と想い出しましたが、まあコスプレ大会でコスプレというものの一般化と、周辺にゴミ云々で迷惑かけると。お菓子など、企業にとって好都合なイベントだからまあ流行るでしょうとか書いてましたね。電通とかそういったところが仕掛けた云々見ましたけど、まあそりゃそうでしょうね。消費を喚起するイベントになりそうですからね。ゴリ押ししようがどうしようが、カネになりゃ美味しい思いをできる企業はみんな動きますからね。

 んで、なんかけしからん!的なものを見たんですけど、そもそもハロウィンは死者に対する云々カンヌンで、文化的な理解がない馬鹿にしてる!みたいな話がありましたが、文化的な理解をして死者に対する鎮魂みたいなガチ儀式やられたらカルト的なものが背景にあるわけで、お祭りとしてゆるく受容するほうがいいと思いますよ。鎮魂とかそういうのは、お盆とかそういうものでやってる話ですし。アメリカなんか鎮魂なんかガン無視でやってるし別に構わないでしょう。

 そもそもあれはケルト的な文化であり、キリスト教徒は関係ないんですよね、確か。

 渋谷周辺は売上に繋がるどころか、いつもの常連さんたちはかえってこの日を避けるので、いい迷惑だという話がありました。んで、前回と引き続いてゴミだらけだし!と。

 これについては、そもそもなんですけど、なんで渋谷なんですかね?他所いけよ&他所でやれ、どうして混雑しないように幾つか分散してやらないの?ということ。

 花火大会みたいなお祭りは日時も場所も分散される。花火をすることで飲食関係の消費も見込める。せっかくのイベントで売り上げが見込めるのだから、花火大会方式にすればいい。花火大会の場合は、もうゴミも持ち帰らずに置いてもらう。却ってそこら中に捨てられて迷惑になるので、売り上げ&ゴミ回収までがセットになっている。

 ハロウィンも同じようにすればいいのに。地域のお祭りに登場するテキ屋では風情がないので、ハロウィン独特のお菓子だとか料理を振る舞えばいいわけですからね。今の感じだと単に人混み作っておしまいで、売り上げを見込める祭りとしては失敗ですよね。

 まあ、渋谷で大規模にやることで認知がされたので、今後分散が進む気はしますけどね、周辺でウチでもハロウィンやりますよ~と仕掛けないといけませんね。


 んで、地域のお祭などで思ったのですが、最近はもうお祭りというのがイベントとして成立していない。まあ地方によっては成立しているとかあると思うので、一概にはいえませんが、少なくとも己の周辺では、テキ屋が店開いておしまい。まあ子供はいいんでしょうが、大人が楽しむものとしては失敗。楽しむというか、地域・地縁を形成するイベントとしてはもはや機能していないと思っています。

 現代版のお祭りというのは、ワールドカップとかオリンピックとかそういうスポーツイベントなど、極めて限られたものになっていると思いますね。そういう時にだけ、盛り上がって仲間内で楽しむ。また、そういう特別な時だからこそ、仲間以外にたまたまであった人と打ち解けて盛り上がれる。

 人と人を結びつけるという大事なものが「祭り」なわけですけど、そういうものは殆ど存在しない。クリスマスやバレンタィンというのは「恋人限定」イベントですからね、相手がいない人は初めから除外される。しかしハロウィンは違う、むしろこれをきっかけに距離を縮めてもらってカップルになる可能性すらあるわけで、敷居が低いという点では祭りとしてかなり将来性があるイベントでしょう。

 また、現代の人間関係、SNSなどで人が知り合い・友人を増やすという社会においては、見知らぬ人が出会う場としてちょうどいいというのがハロウィンにある気がしますね。仮面舞踏会じゃないですけど、「出会い」を目的にいきなりSNSで~というのはハードルがかなり高い。しかし、ハロウィンみたいなものでワンクッション置くとスムーズに行く。相性が合わない時に、断りやすいですし。また恋人以外に友人を求める人も当然いるわけで、それにも良い機会になる可能性がありますしね。

 会社・職場と学校以外人と人が出会う場が少ない日本においては、こういう祭りによるイベントの場というのが極めて重要になるのではないか?という気がしましたね。今後、似たようなイベントがあればぜひ注目して今後どうなるか見守りたいですね(別に仮装が良い!というわけではなくね、個人の連帯を深める場所として)。

 そういう意味で、コスプレがアニメファンなどが結びつく場として機能していることを考えると、非情に社会にとって有意義なお祭り・イベントであるということがわかりますね。まあ、今のハロウィンはそういったオタク文化のライトなもの、上澄みを掠め取ったものとも言えるのでしょう。オタクがそういったことを商業的に可能にするように下支えしてきた経緯がなければ、ハロウィンでの仮装は成立しなかったでしょうね。

 ※忘れてましたが、今のハロウィンの人が集まりすぎ問題は、米でハロウィン中に事件があったみたいに、テロの危険性がありますね。ああいうところに社会に恨みを抱いている人間が無差別殺人をするリスクは考えておいたほうが良いと思いますね。浮かれている奴らに恨みを!ってのは十分考えられることですからね。