てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

日本ハムファイターズ―「北海道は開拓者の大地だ」がアイヌ団体から抗議

 北海道は開拓者の大地だという広告を日本ハムファイターズが空港に掲げて、それ故にアイヌ団体から抗議を受けて、撤去したとか。

 アイヌの歴史を考えれば、自分たちの土地を奪われた・国を滅ぼされた過去があり、略奪を誇るようなメッセージに受け取れるというのはわかります。が、しかしこの広告は進取の精神・気鋭とかそういうメンタリティを打ち出しているわけです。

 別に北海道は開拓者の大地だ(先住民など知ったことではない)という意味が込められているわけではないでしょう。そういうわけでなくとも、間接的にアイヌの人間を傷つけると言いたいのはわかりますが、それでいちいち抗議をする、広告を撤去させるというのはどうなのかな?却ってマイナスだと思うんですよね。

 少数団体が、傷ついた&謝罪しろ・撤去しろとやることは、イメージの低下を招く。無論、今回のことで、因縁つけてなんだかんだむしっていく、誠意を見せろという話ではないと思いますが、「アンタッチャブル」な存在だとか、「NGコード」にかかるからこいうことは言わないように&使わないようにという空気を作るようなことになると、見えないところでマイナスを積み重ねていくと思うんですよね。

 同和とかそういう人権運動の手法では、問題があることを周知させることがまず第一にあったという背景がありましたが、今の時代にこういうことをやる必要性はないと思うんですよね。

 抗議ばかりしていると、マイナスイメージばかり残って、そこから先に進まない。「北海道は開拓者の大地「でもある」」というメッセージを打ち出して、アイヌと今の北海道の人の融和というか、新しいビジョンを打ち出すことが必要な気がしましたね。


 そうそうアイヌのかたりべの人が、消滅危機にある言語みたいなイベントで出ておりまして、それをニュース映像で見たんですが、アイヌ語で結構若い女性(だと思うんですが(自信はありません)、子守唄か?神話かなんかを民謡みたいに唄ってたんですけど、それがすっごく良かったんですよね。あれもう一度聞きたいなぁ、CDとかにして欲しいなぁ。アイヌのうたみたいのでググッても動画出てこないんですよねぇ。すっごいいい「語り」、心地よいメッセージなのに、もったいないなぁと心底思いました。