てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

成宮寛貴の薬物疑惑について不可解なこと

【今回はちょっと不謹慎ネタというか眉をひそめるような話題が出てくるのでご注意ください】

 俳優成宮寛貴氏がフライデーに薬物疑惑を報じられ、そのことで知られたくないセクシャリティの問題が暴かれたため、そして信じていた友人から裏切られたショックを以って引退するという出来事がありました。あまりこういうことについては触れないのですが、気になった点が幾つか存在したので一言・二言。

 今回薬物疑惑だけではなく、絶対に触れられたくないセクシャリティの部分に触れられたという発言があり、彼がゲイであるということを知りました(バイセクシャルかもしれませんが)。いわゆる「アウティング」、性的マイノリティーであることを他人が暴露してしまうことと結びついているのでちょっと事件に触れてみたいと感じました。

 まあ、個人的に薬物云々騒動にはうんざりしているので、彼がやったかどうかということについては興味がなかったのですが、彼がそれを理由に引退するということにまで展開しているのは多分、例を見ないのではないかと思いました。芸能事情を頻繁にチェックしているわけではないので、というか興味ないのでほとんど知らないのですが。

 大学の学生でゲイであることを周囲にバラされて自殺するという事件がありましたが、かのように非常にデリケートな問題であり、注意を払わなくてはならないこと。芸能界の人間のプライバシーというのは公人である以上、あまり守られないとはいえ、この問題・領域については話が別。松本人志氏が下手したら廃刊と言ってましたが、薬物疑惑よりもこちらの問題のほうがはっきり言って遥かに下手したら廃刊と言えることでしょう。

 成宮氏の生い立ちを語る番組をたまたまテレビで見ていて、彼が母子家庭で中二で親をなくして、そのまま学校を辞めて働いて弟を養って大学まで通わせたという話を聞いて、「何だこいつはスーパー超人か…非の打ち所がないじゃないか…」と感動したことを覚えています。

 後に、彼が二丁目で働いていて、ああやっぱりそういうことなのかと納得がいきました。パトロンがいて、生活を援助してもらっていた。そしてそのコネで芸能界入りという流れ。同性愛者が芸能界に太いパイプを持つということを考えれば、自然な流れに思えますね。

 同性愛者であることを隠すために普段から怪しい行動をしていた。それが薬物云々と勘違いされたという流れなのか?と考えていましたが、どうもそうではないようですね。

 あくまで個人的推測に過ぎませんが、海外にいるということを考えると、限りなくクロでしょう。シロならショックで引きこもるとしても海外には絶対行かない。というか行ってはいけない。のりピー事件で、彼女が行方をくらましたことからもわかるように、薬物使用の発覚を避けるために、逃げるもの。特に捜査の手が及びにくい海外に逃げるというのはセオリーとも言えること。仮に彼がシロだとしても、海外に逃げた時点で捜査関係者は間違いなくクロだと疑うでしょう。

 知らなかったので全く疑われていなかった成宮氏が今回始めて同性愛者疑惑をかけられたと思っていましたが、元々そういう噂は週刊誌で記事になっていたようですね。ということは、今回始めてアウティングされて、これ以上自分の秘密を守りきれないというわけではなかったと個人的に思えます。

 そういう背景を考えると、薬物使用問題発覚を恐れて、カモフラージュとして自身の性的マイノリティーを利用したのではないかと思えます。

 性的マイノリティーには、偏見や差別から身を守るため特別な配慮がなされるべきだと最近は考えられています。自身が社会的に非難される行動をしてしまって、追求されたときにそこから目眩しのように、「マイノリティの権利」を持ち出す人間が時にいる。そしてそのマイノリティの権利を濫用する。逆差別問題のように、社会が特別に守ろうとすると行き過ぎの問題が必ず起こってくるわけですね。

 ツイッターでは、「〜〜を守れ!」と行動する人が痛い行動をすることがありますが、ああいう権利を守ろうという人達が痛いことをすると、団体・業界全体が痛い・おかしいものだと思われて困ると折に触れて書いてきましたが、今回の件も下手したら権利の濫用となり、悪い実例になってしまうので非常に心配です。

 先人がせっかく積み上げてきた権利を、こういうことがあるなら、やっぱり守るべきじゃないんじゃないか?となって、排外・差別的な行動・思想が高まってしまう恐れがある。そういう点で今回の事件は重要になるかもしれないなと思いました。

【ここから尻に××をツッコむとか不愉快な話が続くのでご注意を】
 それとは別に、プロレスラーのサスケ氏が息子が彼の被害にあったと声を上げました。非常に不思議な話ですよね。10年前に性的被害にあった、強姦されたということなのでしょうか?ならばなぜ、そのときに警察に行く、訴訟するということにならなかったのでしょうか?

 考えられるのは、犯罪ではなく痴情のもつれというか、半ば交際関係にあった。一方的な教養ではなく、交際があってそれが崩壊したというケース。また、薬物を同じく使用していて、意識をなくしていたところを襲った。故に確信が持てず、うやむやになってしまった。まあ飲酒で泥酔状態だったとかなどでもいいのでしょうけど。

 示談交渉・話し合いの場で、ゲイである成宮氏が襲ったのではないか?と問われても、イタズラでなにか棒のようなものを突っ込んだだけ。徒弟制度のような関係性ではそういうムチャクチャなパワハラが未だにある。ラグビー部だったか、日本拳法だったか、自衛隊だったか、ケツにものをつっこむというような「いじり」をやる事件がありましたよね?ですから、そのような行為だと言われれば、確かに有り得そうですからね。

 若い人にはそんなことあるわけ無いと思うかもしれませんが、実際そういう事件はいくらでもあるので、ぐぐってみてください。多分出てくると思います。バカなことですが体育会系はそういうことをやるんですよ。あと宴会芸で花火とかを突っ込むとかそういうことも聞いたことがあります。

 関西・吉本芸人嫌いなんですけど、ああいう人達はノリでそういう汚いことをやるんですよね。深夜番組で芸人の尻に歯ブラシを突っ込むということをやっていましたからね。見ていて気持ち悪いと心底思いました。そういうノリがあるところはある。そして上下関係が強いところではそういうものだと言われると、わりと信じることもあるのではないかという気がします。

 サスケ氏の文は成宮氏への怒りではなく、頑張れという励ましだという主張のようで、よく理解できないのですが、「それは通じない」というところだけは理解できました。

 つまり、子供とのトラブルの話し合いで「自分はゲイではない」という論理を軸に交渉したんでしょうね。ですから、サスケ氏は引き下がった。上で書いたようなパワハラ・上下関係の行き過ぎたことと理解した・納得したのでしょう。

 なのに、今回引退の理由がセクシャリティを暴かれたということだった。それなら過去にあったことと整合性がつかないじゃないか、そんなバカなことがあるか!ということを言いたいのでしょう。

 自分の子が襲われたのに引き下がるなんておかしいと言われればおかしいのですけど、プロレスラーということは当然そういう上下関係の厳しい世界で生きている。また世代的にもそういうことが当たり前の時代を生きてきたわけで、そういう行為の延長だったと言われればサスケ氏は自身の経験からそう理解して納得したというところではないでしょうか?

 とはいっても、今回ゲイであることを告白した以上、一連の事件でやっぱり!となったのですから、「許せない!」になるはずなので、そこのところは理解できない要素が残りますよね…。アダルト関係でも色々活動しているらしいので、その業界関係上強く言えないとかそういうことなのでしょうか?

 いずれにせよサスケ氏の主張は不可解・不思議で今後どうなるんだろう?という気はしています。