てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

【コードギアス解説・考察】 ルルーシュ生死の謎の続き、コードとかギアスについての推測・考察

 

 ―で書いた中でちょっと邪魔かな?冗長になるかなと思ったところを分割してこちらに載せることにしました。新作映画の発表、『コードギアス 復活のルルーシュ』というタイトルで新作・映画で続編をやるということなので書いてなかった解説を今頃書くことにしました。過去に書いていたギアスの記事を見直していたら、とっくの昔に書いたと思っていた最後の解説・ギアスの話を書いてなかったんですね(大爆笑)。ということで今、ギアスの解説を新しく書いてます。ギアス関係を見直して、画像ないと寂しいので画像入れたいな~と思って画像をちょいちょい打ち込んでたら文量がちょっと多く見える。バランス悪いかなということで分割。最後のギアスの話は、早ければ一週間、まあどんなに遅くても一ヶ月以内には書き終えるでしょう、多分(^ ^;)。*1
 ということで以下、分割した補論的な話です。まあ多分、この記事は伸びることはないでしょうけどね。ギアスばっか検索で人来ますからね~。ブログアクセスの三分の一くらいギアス記事なんじゃないかな?(笑)。
 出だしはつながりがわからなくなっても困るので重複して始めています。⬛CCとの契約~からが続きですね。一応パッと見でわかるように色を変えておきました。

 

目次

 

⬛エンディングには3つのルート・可能性がある

 さて、コードギアス最終回、ラストの考察から。まあ、他のところでも幾つか解説見かけたんで、ここはさらっと流しますが、最終回ルルーシュはどうなったのかという話。可能性を考えると

ルルーシュ死亡/CC不老不死
 <CCがCode保持者のまま>
ルルーシュ生存/CC普通の人(不老不死ではなくなる)
 <CCのCodeをルルーシュが継承、ルルーシュがCode保持者>
ルルーシュ生存/CC生存(ともに不老不死)
 <両者がCode保持者、ルルーシュはCCのCodeではなく、シャルルのCodeを引き継いだ>

 ―という三つの可能性が考えられるわけです。んで大方③のパターンで解説されています。そして多分それで間違いないでしょう*2。素直に作品の最後まで見ていると、①「ルルーシュ死亡ルート」のように思えます。ただ、個人的には③「ルルーシュ生存ルート」のように思えます。そしてコードギアスファンの中に、この③の「ルルーシュ生存ルート」に強い拒否反応を抱く人がいるようです。

ルルーシュ生存でも物語の完成度は下がらない。CCを見てわかるように不死とは罰なのである

 ①だと、ルルが自分の命をかけて世界を救ったということで上手く話がまとまる。そういう作りになっている。なのに③でルルーシュが生きているという展開になると、その自己犠牲・「献身」性がなくなってしまって、物語の意義・意味合いが薄くなる。ヒーローが自己を犠牲にしてまで世界を救うというところがカッコいい。また自らの罪の償い・贖罪に加えて、「撃って良いのは撃たれる覚悟のあるやつだけだ!」というルルーシュの覚悟、精神性の気高さ、矜持があり、それが最後の最後で完璧な形で果たされたからカッコいいのに、それが台無しになってしまうと。「何だ生きてんのかよ!」となってしまって感動が薄れてしまう。自己犠牲で最後上手く完結する話なのに台無しになってしまうよ―というような感じのコメントを見ました。
 しかしちゃんとそれに対するレスがありまして、『いやルルが生きているとしても、ルルは「不老不死」になってしまう。CCがその「死ねない」という呪いから逃れようと行動していたように、「不老不死」というのは実は罰なのだ』という感じのレスがあり、見事にその意義・解説がなされていました。まさにその通りでしょう。永遠に生きるという「不死の罰の道」をルルは選んだのですね。意図的な選択の結果かどうかは不明ですが、不死という罪を歩むことになったことは、CCの苦しみを考えると、その辛さ・罪の重さは言うまでもないことであるので、ルルーシュが死んだとしても作品の完成度が低くなることはなく、真に上手いラスト・オチだと言うことが出来るでしょう。*3

⬛「ルルーシュ生存ルート」、VVコードを継承したと考える根拠

 ①「ルルーシュ死亡ルート」でなくても話の整合性、ラストの感動のフィナーレに水を差す物ではない。しかしそれでも②、③どちらなのか?まだ謎は残るんですね。結構③の解説が多かったんですけど、②の可能性ももちろんあるわけです。しかし個人的にはまあ、③だろうという根拠があります。②ではなく③になる可能性、つまりCCのコードではなく、シャルルのVVのコードを継承したという根拠の解説は見たことなかったんでその解説をちょっくらしてみたいと思います(まあ、そんなにググってないのでドコかに解説が書いてあるかもしれませんが。あ、あとついでにここから面倒くさいのでCodeでなくて、コードってカタカナ表記にしてます)。

⬛CCとの契約を守るなら②か③かのどちらかになる

 CCの願いというのは「死ぬこと」でした。ルルーシュは「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ」と行動をし続けた結果、自分の言ってきたことに責任をもって、その言葉を守って死んだわけです。ルルとCCは契約を結んでおり、ルルはCCとの契約を果たすと言いました。その約束を守らずにルルが「やっぱ世界守るために、俺死ぬから、約束は守れないわ~、CCごめん、メンゴメンゴ(ゝω・)テヘペロ」と言うでしょうか?CCとの契約を果たすための行動をとったと見るのが自然です。
 ルルは契約を守るためにCCからコードを引き継ぐという話をしたはずです。CCは自分のような呪われた運命を味あわせたくないと拒否したかもしれません。もし、納得してもVV→シャルルのコードを引き継いだルルが更にコードを引き継げない事で、その時気付いたかもしれません。まあ実際に確かめたかどうか、それはわからないですからなんとも言えませんけどね(コードの統合という話がラグナレクの接続のところでありますが、ラグナレクの接続抜きでコードを統合できるのか疑問の余地があるので)。
 シャルルがCCのコードを奪ってコードを一つに統一しようとしたことがあるので、ラグナレクの接続の前段階でなくてもコードを一つにできるかもしれません。だが、このときルルはギアス能力者でしかなく、シャルルのようにコード保持者*4でないので、きっとそれは出来ないと考えていいでしょう。
 CCが拒否して確かめられなかったか、それとももしかしたらシャルルのコードを継承した可能性があると事前に知っていたのか、わかりませんが、いずれにせよこの時点でルルがCCのコードを継承出来なかったと考えられます。もしかしたらシャルルのコードを継承したとスザクもCCも薄々感づいていたとしても、あんまり気にしなかったというか確信を持てなかったから確かめなかったかもしれませんね。大事なのは「未来」とそれを作るまでの過程としての「今」でしたから、そこら辺の検証などは曖昧な感じだったのかも知れないですね*5
 これもコードの原則とかルールがいまいちハッキリしていないので絶対的な確証をもって言える話ではないのですけどね(※小説読んで、そこら辺の設定がハッキリわかったらまた書き直します)。まあ、物語のテーマ上、そしてこれまでのCCとルルの関係性を考えて、③の結末にならないとおかしいんですね。作中の考察というよりも、作者のテーマという観点からこう読み取ることが出来るという話になります。

⬛コードとギアスについておさらい

 そもそも、コードとギアスの関係があやふやなんですよねぇ、そこら辺解説しっかりしておいてくれれば、こんなあやふやな説明にならずに済んだのに…。知り得る限りの説明をすると、コードというものを持つ人間は不老不死(①)でCの世界’(おそらくCollective unconscious:集合無意識のCで、集合無意識の世界)とアクセス出来る(②)。故に他者への精神接触も可能です。そして才能のある人間にギアスという能力を与えることが出来る(③)。
 コード保持者からギアスという能力(①)を与えられたギアス能力者は、ギアスという能力を使い続けるとその力は強くなる。強くなりすぎると、本人でもコントロールが効かなくなる(②)。主に目を介在して能力を使うわけだが、強くなると片目だけでなく、両目にギアスの「ひ」のマークが現れるようになる(③)。その状態になるとギアス能力者はコード保持者からコードを奪うor継承するということが可能になる(④)。そしてコード保持者となるとギアス能力を失うが、不老不死となる(⑤)。

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Cの世界で右目も開いて、両目とも「ひ」マーク持ちになりました(③)。これで④のコード継承が可能な状態になるわけですね。

 まとめると次のようになります

<コード保持者>
 ①、不老不死
 ②、Cの世界・集合無意識にアクセスできる
 ③、才能あるものにギアス能力を与える
<ギアス能力者>
 ①、集合無意識に働きかけ自他に影響を及ぼすギアス能力を使える
 ②、ギアス能力は強くなると制御不能になる・暴走する
 ③、強くなると両目にギアスマーク・「ひ」の字が常時現れる
 ④、③の状態になるとコード保持者からコードを奪う・引き継げる
 ⑤、コード保持者になるとギアス能力を失い不老不死となる

 コード保持者からギアス能力者がコードを継承した事例がCCとシスターの例と、シャルルがVVから「奪った」という事例の2つの例しかないので、類推になりますが、コードを失ったものは不老不死ではなくなり、死ぬようです。その2つの事例から考えるとCCが生きている事を考えて、ルルがCCからコードを奪った可能性はグッと下がるでしょう。
 ただし、シスターが死にたいと願っていたことや、VVが瀕死の重症だったことを考えると、シスターが不老不死でなくなっただけで、即自ら死を選んだ・自殺した可能性があります。またVVも回復能力が働かずにコードを奪われて、瀕死の状態でありそのまま回復できずに死んでしまったという可能性も考えられないわけではないので、CCが単にコードを失って不老不死ではなくなっただけという②の可能性もゼロではないでしょう。②の「ルルーシュ生存&CC脱コードルート」もやはり一応考えられます。
 

⬛補論:ギアス能力の特性について

 (※ここは一応の補足解説なので、簡単に読み飛ばして下さい。)ああそうだ、ついでに一応解説しておくとギアスって最初見たときにいつもの能力者モノ、「能力者バトル」漫画が昨今の潮流の一つになっているように、この作品でも色んな能力・異能力者が重要な要素として関係するものだと思って見ていました。が、しかし、この作品においてはギアス能力というのは集合無意識にアクセスして能力を発揮する、集合無意識を通じて相手の意識に干渉を及ぼすということになっているので、通常の能力モノ系とはちょっと違うんですよね。あんまりそれを指摘しているものがないのかな?と思ったのでその話をしておきたいと思います。作品に登場した能力を並べると
 ●ルルーシュ、一度だけ相手に言うことを聞かせる*6
 ●マオ、特定範囲内の人間の心を読む
 ●シャルル、相手の記憶を書き換える
 ●ロロ、特定範囲内の人間の時間の流れを止める
 ●ジェレミア、ギアス能力を解除する
 ●教団の子供、特定範囲内の相手の動きを操る(おそらく)
 ●CC、愛される(おそらく特定範囲内の人間に好意をもたせるor虜にする)
 ●マリアンヌ、死後に生者の心に取り付く(ちょっと表現難しい)
 ●ビスマルク、特定範囲内の人間の未来を予測する
 ―となっていて、すべて集合無意識を通じて相手の精神・心に影響を与える、干渉するものなんですね。だから「私のギアスは火を操る程度の能力!」とか「僕のギアスは物を重くする程度の能力!」みたいな人は出てこなかったんですね。だから能力バトルモノとはちょっと一線を画すわけです。自由に色んな能力を都合に応じて展開させられない。あくまで集合無意識を通じて相手の精神に影響を及ぼすという範囲内でしか能力は発揮・発現されないんですね、実は。

⬛集合無意識下でのルルVSパパ・ママの経緯についての考察

 んでまあ、ルルがCの世界で集合無意識に「願い」のギアスをかけます。以前ギアスがあるとしても、なんで一人の力で巨大な集合無意識に影響を及ぼせるんだよ、無理ありすぎじゃね?そもそも集合無意識からギアスという力を引き出してその集合無意識にアクセスしているんだから無効化されるんじゃないの?的なことを書きました*7が、最終話でのラストのスザクとの会話でスザクが言ってましたね。
 「僕たちはCの世界で人々が明日を望んでいることを知った」って、つまり集合無意識も、人々も明日を望んでいるという思いが元々あったから、ラグナレクの接続・アーカーシャーの剣という「神殺し」の装置の無効化が出来たわけですね。ルルのギアスはきっかけで、それによってより強力な力を発動・現実化させたと見なすべきなんでしょう。
 それはそれで謎が解けたので良いとして、シャルルの話。ママアンヌは精神体ですから、彼女がギアスを受けた集合無意識に飲み込まれるのはわかるのですが、シャルルがコード保持者で不老不死なのにCの世界に飲み込まれるってのはどうなんでしょうか?そもそも「時の歩みを止めないでくれ!」というのがルルの願いだったはずなのに、どうして「あなた犬の散歩いくならスーパーで卵と牛乳とハム切れてるから買ってきて」みたいなお使い感覚でついでにホイホイ二人を飲み込んじゃうのでしょうか?ラグナレクの接続・アーカーシャーの剣という「神殺し」の装置を破壊することでルルの願いを叶えるだけでいいような?神殺しの罰といえるんでしょうけども。
 今思いつきましたが、Cの世界に干渉すること事態がまあNG、大逆も大逆、不遜極まりない行為ですよね。Cの世界にアクセスするような輩がいる限りこのようなことは起こる。だからスーパーひとし君人形のように、ファファッファファッファーワぁぁぁンと没シュートしちゃたということなんでしょうか。

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神の領域に足を踏み入れた天罰というような意味合いなんでしょうか。ママアンヌも「CCもこの計画に賛同していたのにどうして!?」と言っていましたし、改心したCCは見逃されて、Cの世界にあまり来てなかったルルとスザクの二人はもちろんおkだったということになるのでしょうかね*8
 ルルは集合無意識に「時の歩みを止めないでくれ」というギアス、願いをかけることで膨大なエネルギーを使い、ルルの両目が開く状態、両方共「ひ」になってコードを継承することが可能な状態になりました。いささか「時の歩みを止めないために」というギアスの拡大解釈の気もしますが、シャルルはCの世界に閉じ込められる、飲み込まれることになります。

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 (※追記、集合無意識で全人類が繋がる=意識・想いの共有で嘘がなくなる。嘘・偽りのない世界になる。しかしそれは悲劇が生まれなくなると同時に何の変化も生まなくなる。何の変化もない同じ毎日の積み重ねになる=時の歩みを止めることになる。まあ大体そういうロジックなわけですね。ラグナレクの接続・アーカーシャーの剣というのはその時の歩みを止める道具・システムだったから崩壊消失するのは当然。んで、シャルルもママアンヌも既に先行して、全人類の誰よりも早く集合無意識とそのシステムで結びついていた。システムの一部となっていたということかもしれないですね。なので「時の歩みを止める」装置の一環だった二人は消滅したということかもしれません)

⬛Cの世界が人間はともかくコードを呑み込めるとは考えにくい

 この時シャルルが不老不死のママ飲み込まれたのかどうかがポイント。ルルーシュがコードを引き継いだかどうかのポイントになると思われます。たとえば、ジョジョのカーズのような状態にして、永遠に苦しむという罰を与えることが集合無意識に可能だったのか?精神面だけ飲み込んでしまう罰という形でCの世界を出たら、シャルルの身体・肉体自体は存在する。だが肉体自体は不老不死でも、何の意思も持たない植物人間状態、意識のない人形のような状態になっていた。不老不死のシャルルを倒すには精神面で倒すしかないので、Cの世界で呑み込んで行動不能にしたというパターンも考えられます。Cの世界で、精神世界上で繋がっているだけなので、心・意識を集合意識が呑み込んだだけで生きていることは生きているパターン。殺せないのでCの世界に封印した説というのも考えられるんですね。(「不老不死シャルル、VVコード封印」説とでもしておきましょうか)
 このパターンだと①と②の「ルルーシュ死亡ルート」と「ルルーシュ生存&CCの脱コードルート」のいずれかになります。まあ、それならば、シャルルの廃人状態が描写されるはずですし、皇帝ルルーシュの所で、ルルーシュが「皇帝は私が殺した」と言っているシーンで捕虜にしてある植物状態のシャルルを殺す映像を後から撮って皇帝弑逆シーンを流すはずなのでやはり考えにくいパターンなんですね(まあ尺足りないからという言い訳されればそれまでなんですが)。
 また、もう一つこのパターンが考えにくい理由として、「不老不死シャルル封印説・VVコード封印説」が考えにくい理由として、シャルルを単に精神的に殺す。Cの世界に吸収して封印するということ自体はありえても、コード・VVのコード自体を封印することが可能なのか?という疑問があるからですね。Cの世界に干渉して「時の歩みを止めないでくれ」という命令を下したルルーシュがいて、そのルルーシュにコードを引き継がせないということがありうるのか?CCがコードの統合で2つのコードを同時に継承しているならまだ可能性はありえても、Cの世界がコードを吸収することが出来るのならば、もっと昔からコードを抹消しようとしたCCのような人間が実行したでしょうからね。コードを有史以来かどうか知りませんが、ずっと引き継いできた集団・人間がいて、そんなことで消せるものか?
 ラグナレクの接続でコードが消えてなくなるという設定があるのですが、それはCの世界と全世界の人間の心を集合無意識を通じてつなげた場合の話。それが失敗した今、2つのコードが1つだけでも消滅するとは考えにくいと思うのですね。
 (※追記2―不老不死という呪いがかけられたコードというものを持っているコード保持者は「死にたい」と願って延々それに縛られる。その呪いを精神的死という形で逃れられるのか?植物状態だったり、精神ダメージで自我を崩壊させて抜け殻となった誰かの肉体に「封印」出来てしまうだろうか?そんな疑問がありましたが、CCが記憶をなくしてピュアCCになった時がありましたよね?あれを見る限りやはり一時的に意識を飛ばしてCの世界に引きこもるようなことは可能でも、自我の消失や消滅は考えにくいでしょうね。そういう事を考えてもやはりルルーシュが「達成人」になったかどうかはおいといてシャルルからコードを奪ったと考えるのが自然に思えますね)

⬛Cの世界はシャルルのコードを奪いルルーシュに与えた。もしくは覚醒したルルーシュが奪うという形でVVコードを引き継いだ

 確証がないのでハッキリと断言はできませんが、表題・↑タイトルのように推測しています。そして、ルルがコードを引き継ぐ条件は整ったので、集合無意識は不老不死のシャルルを殺すために強制的にコードを剥奪したと考えるのが自然だと思えます。コードを持っているシャルルがいる限り、同じことがまた起こる可能性があるわけですから、封じ込めorコードを剥奪する。そして時の歩み、明日を望むという集合無意識の、人々の願いと一致する意志を持つルルーシュにコードを託したのだと解釈すべきでしょう(まあ、単純にルルーシュがコードを奪ったということでも良いんでしょうけど、こっちのほうがより良い話になるのでこの説を押したいと思います)。
 それがもし正解だったとしたら、シャルルのてのひらにコード「ひ」の字を飲み込んだ段階でなくしておいて欲しかったですね。そうしたら「あれ?シャルルの手のひらからコードのしるしが消えてる!」となって簡単に確信できましたからね。最後に手のひらが映るシーンではまだコードの刻印が残っているんですよね…。なのでちょっとまだ断言しきれない、確実な根拠に乏しいところがあります。

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 それとも最後に「消え失せろ」という叫び、親殺しの意志を明確に見せたそのときに明確にコード保持者を殺すという意思表示となって、コードを「奪う」ということになったのでしょうか?そうでなければ、集合無意識がスターを取ったマリオ状態でなんでもありで、コード保持者であろうと何であろうと飲み込んでくれたという設定なのでしょうか?飲み込まれつつあるシャルルがなんであんな幽霊みたいな謎の動きができるのかもよくわからん話ですしねぇ。散々ネタとしていじられていましたね、この画↓。

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( ※追記3―飛ぶ皇帝おじさんで思い出したのでついでに余計な話。f:id:drkinokoru:20180901202216p:plain

そういえば、この右手に見えるコードがルルの首に触れたことを以ってコードが直接移ったという説も見た覚えがあります。コードを統合しようという時に、右手のコードをかざしてCCのコードを奪う統合なのか?それとも協力プレイ?かわかりませんが、右手にあったんですね。前からコードは右手にあったと思うので、あえて今回の統合のために右手に移した云々があればまた面白いのでしょうけどね。まあそのことが無関係とは言わなくても、コードの継承というのは集合無意識に願いをかけた時点でなされるべくしてなされるものだったと考えるほうが良い気がします。)
 (※追記4―ナナリーの笑顔の意味、お前たちが欲しているのは「他人に優しくなれる世界」という優しい世界ではなく、「自分達に優しい世界」を欲しているだけだ。自分の子供の生死を気にもかけずに見捨てたのがその証拠だとしてシャルルとマリアンヌの世界・優しい世界をルルーシュが否定する。

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で、この賢しき愚か者めがぁああ!と突撃してきたシャルルは「このままだと嘘と偽りの世界・善意と悪意が一枚のカードの裏表で入り混じったシュナイゼルの世界だぞぉう!」―と、今のような世界=悲劇がずっと続くことになる。永遠に苦しみ続ける人間・犠牲者が生まれるんだぞぉうとルルーシュに怒りをぶちまけます。しかしそれを「だとしても、お前の世界は俺が否定する。消え失せろ!」

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ルルーシュが意志を明らかにした。それによって、ルルーシュは親殺しと同時に時の歩みを止めない選択をした。時を進み続ける選択をしたルルーシュに集合無意識がコードを委ねたと見做すべきでしょう。ルルーシュが集合無意識に「明日が欲しい」「時の歩みを止めないでくれ!」と願いをギアスを通じてかけた。そして集合無意識が「よっしゃ!わかったで!そのかわり後のことは任せた!」とみんなの未来をシャルルのコード毎任せたということでしょうね。コードを負のもの・呪いとみなすならば、コードを引き受けてもらうということになるでしょうが、コードが希望の存在となる展開もありえるのでそこらへんは待て次作!ですね―と言っても、そこらへん特になんにも触れられない可能性もありますが(笑)。)
 (※追記5―こんな短期間で更に追記するのってどうなの?って感じですが、思いついてしまったのでしょうがない。単なる気になるポイントなんですけどね、左から右という話で右目に「ひ」ギアスマークが発現する・両目開眼は全員おんなじパターン・最初は左目だけだと思ったのですが、実は初期状態・片目ギアス状態が右目というパターンもある。どこかのサイトでギアスの子供の話を見てそれ自体どうでもいい話だったんですが、画を見た時、あれ?子供のギアス右目じゃんと引っかかったんですよね。

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 んでまあ、気になったんで、他のギアス使いの片目はどうなってるか調べてみました。ロロが右目だったので、ということはVVコードは右目オンリー。CCコードは左目というパターンになっているのかな?と調べたらどうもそうでもないんですね。じゃあ、子供とか、ある一定段階まで成長していない場合は右目?それとも嚮団の改造を受けた場合は先天的・ナチュラルな存在ではないので右目になるとかがあるのかな?と気になったんですね。

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マオ・CC・マリアンヌ・ビスマルクは左。マオの場合は右目が見えなかったんで幼少時に既に両目ギアスという可能性もあることはあります。小説でルルーシュよりも優れた才能を持っていたといいますしね。性別・年齢・後天的な改造・授けるコード保持者の違いもないみたいですね、これ。言うまでもなくルルーシュとギアスキャンセラーのジェレミアは左なので。なんでこれ条件バラバラにしたんでしょうね。こんな適当にしたら間違えそうなものなんですが、現にルルーシュが右目ギアスになってましたしね。ロロのギアスにかかると目がロートこどもソフトみたいに真っ赤になるんですが、その指定で両目赤くするのとギアスを間違えたのかもですね。ギアス暴走を防ぐコンタクトがあるから右目だけ赤くならないとかも考えましたが、この時普通に二人は会話してるので、まあ単純なミスでしょうね。

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VVがロロに、君は出来損ないなんだよ!みたいなことを言っていたので、ギアス能力が弱い・未完成の場合、右目に発現ということなのかもしれないですね。ジェレミアの場合は実験がうまく行ったから&特殊なギアスキャンセラーという能力だから左目ということかもですね。
 で、そんなミスがあったんだ、へぇ~的なことはどうでもよくて、また追記しようと思ったのは、マリアンヌが私のギアスは「人の心をわたるギアス」という説明をしていたところに引っかかったからなんですね。「意識を表層にあげた時CCと心で話すことが出来る」という所。逆に言うと「意識を表層にあげさえしなければ」CCやRRであるルルと話をすることもない。つまり、もし生きていたとしても集合無意識にアクセスできるコード保持者にもバレないということですね。アニメだといきなり出てきて、集合無意識に呑み込まれた影の薄い母親なんですが、小説ではマリアンヌこそ主役というか黒幕・ラスボス的存在なんですね。閃光のマリアンヌどんだけすごいんだよというエピソードもありますし、三期じゃなくて新作映画でもしかしたらマリアンヌが出てくる可能性がありますね。マリアンヌのギアスが人の心をわたるギアスで、人に取り付くことが出来る。集合無意識に呑み込まれたと見せかけて、とっさにギアス能力でスザクに取り付いて生き延びたということが考えられるんですね。
 ルルーシュとCCとスザクの3人がいて、CCにはギアスが効かないのでダメ。コードギアス状態だったルルーシュは一応ギアスが効くのでワンチャンありで、やはりスザクが大本命ですね。実はあのマリアンヌが生きていてスザクに取り付いて「復活」を果たして、再度ルルーシュと対決!!だったら展開としては面白いんじゃないかなと思いました。まあ、あくまで可能性にすぎないので、新作映画の展開はそうなるに違いない!とは断言できないんですけど、この展開になったら面白そうですね。まあ、そうならないと思いますけど、的中したらまたドヤりたいと思います。
 ああ、そうそう1期のラストでCCが「残っているのは魔女としての記憶だけ。そもそも自分が人間だったのかすらもわかりはしない」という話から、コードを継承するとそれまでの記憶が消失するという設定がある可能性もあるんですよね~。新作映画の予想的な枠で語りたいな、これ。シャルルは「達成人」だったから記憶が消えなかった。しかしルルーシュはそうではないので、記憶が消えている可能性があるんですよね。新しく書いて文量の問題があったらそちらでもう一回書こうかな~。)
 まあとにかく不老不死のシャルルを葬るためにコードが剥奪される必要があるわけで、ルルーシュに継承されたと見るべきでしょう。コードが二種類存在していて、直接ギアスを与えた方じゃない人間でも継承されるのか?という疑問はありますが。細かい説明、設定が今のところこんな理解でとどまるので、こんなあやふやな解説になりましたがそこら辺はご勘弁ください。  
 以上、【コードギアス解説・考察】 ルルーシュ生死の謎、R2の意味、CCラストのセリフの意味 ―で書いた個人的なルルーシュ生存ルート、VVコードの継承。③パターンであると思う話で書いたコードやギアス云々の推測・考察でした。

 ※おまけ:ギアスを与えたほうじゃないギアス能力者でもコードを引き継ぐことが可能なのかという疑問があると昔書きましたが、多分、大丈夫でしょうね。というのはCODE-Rという用語が序盤のCCのファイルみたいなシーンと、あとオレンジ卿ことジェレミア・ゴットバルトの改造の方でCODE-Rというものが出てきていて、小説でR因子・C 因子というものが説明されていました。なのでギアス能力者に必要な才能というものはR因子というもので共通しているということでいいと思います。VVコードでも、CCコードでも、R因子のレベル・能力さえクリアすれば大丈夫ということだと思います。 
 ついでに、どうでもいい話をもう一つ。シャルルがスザクに思考エレベーター・玉座の奥の間に連れて行った時、「ラウンズでギアスのことを知るお前だけに教える」みたいなことを語っていたのですが、あれ?ナイトオブワンはギアス使えるじゃんという話。考えられるのは単にシャルルがビスマルクのギアスのことをスザクに隠したということ。次にVVからコードを継承したシャルルがギアスを与えたというパターンですね。コード保持者となって、ギアス能力を授けられるか試したくなって、ビスマルクにギアスを授けたというのが展開的には面白いのですが、多分左目を昔からずっと封印してそうですね。いきなり左目にヒモつけてきたら、ウチの上司どうしたんだろ…って話ですし、ナイトオブワンの実績はギアスありきの話っぽいので、VVやCC、多分VVから与えられていたんでしょうね。

※2018/08、記事分割&画像追加、追記4まで

*1:一ヶ月以内に書き終えると言ったな、あれは嘘だ。なんかNoteという有料サイトがあるらしくて、面白そうだなと有料記事にしてみたくなりました。なのでそのまま更新するか、それともそちらに公開するか迷い中…。そう言えば昔何故続きを書かなかったかと言えば、薄い本作って試しに売ってみたら何人くらい買ってくれるのかな?ってやろうとしたことがあるんですよね。結局やりませんでしたが。なので更新は気長にお待ち下さい。というか今後ブログ更新するのかも怪しいですが

*2:実は④としてルルーシュが生きていてCCのCodeも引き継いで2つのCodeを統合したという可能性もなくはないのですが、ちょっとストーリー上考えにくい。まずありえない選択なのでここでは排除しています。なぜ、考えにくい・ありえない選択なのかは次回のそのまた次の回の【コードギアス解説・考察】C.Cの願い=愛されることについてで語っていますのでそちらを参考にして下さい。

*3:ざ~んねんあなた騙されちゃったの!回からCCの不死の苦しみは説明されていたと思えるんですが、不死の苦しみという話がいまいち読み手側・受け取り手に理解されていないフシがある気がしますね。

*4:コード保持者になると不老不死になるが、ギアス能力を喪失する。最終回でラストを迎えるまでギアス使っているので、間違いなくその状態・コード保持者にはなっていない

*5:コード持ってるか確かめたいから、撃ち殺して復活するか試すなんてわけにも行きませんからね(笑)。何より、コード保持者になって復活出来て不老不死になったとしても、肝心要のギアス能力が失われてしまうので最後の戦いが終わるまで、ゼロレクイエムまでギアス能力を放棄することは考えづらいですからね

*6:繰り返し構造のところで色々書いているうちに思いついたので、ルルーシュのギアス能力についておまけ程度の話。ルルーシュは世界を自分の思うがままに創り変えたいという願いを持っていた。ただしそれは「力の支配」ではない。何でもかんでも暴力的に従える、ねじ伏せるようなことは望んではいなかった。いなかったが故に無制限に言うことを聞かせるという形ではなく、制限付きで「一度だけ」という条件がついた能力として発現したと考えることが出来ますね。何でもかんでも自分の言うことを聞くようなロボットにすることを望んではいなかった。人々の自由意志を尊重したいというルルーシュの信念・心理がそこにあったということなんでしょうね。意図してそういうふうな能力設定にしたのかどうか、わかりませんが、そういう意図があったとしたら凄いですよね。本当にどこまで考えて作り込んでるんだって話ですからね。で、そういう願いが心の奥底にあって制限・トリガーがかけられていたのに、最終的にはその制限があるが故に、「お前たちは私の道具となれ」と兵士を操り人形にしたような状況に陥ってしまった。自由に何度でも上書きできる、命令を変えられるのならば、そんな絶対服従を要求する必要はない。人々を奴隷人形のようにすることを避けられたわけですからね。まあ、キャンセラーあるので都合悪くなったら、解除してまたかけ直せばいいので、なんとも言えませんが。作中だとハッキリ描いてなかったので、ギアスキャンセル後書き換え可能かどうかイマイチ不明なんですけどね。そういうふうに考えると父シャルルの何度でも記憶を書き換えられるという能力はルルーシュのようなトリガーがなく、平気で自分の正義・理想を押し付けるという態度そのものを表していると言えますね

*7:前回の集合無意識云々の話は→【コードギアス解説・考察】 「集合無意識」と「仮面」<ペルソナ>の話 

*8:一応、ルルーシュが「消え失せろ!」と言っているので、それがCの世界への命令、二人を消せ!という意味合いにも読み取れるんですけど、それ以前に消失が始まってますからね