てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

中東情勢(3) イランのモンタゼリ師葬儀に数十万人、治安部隊と衝突も

イランのモンタゼリ師葬儀に数十万人、治安部隊と衝突も

12月22日11時48分配信 ロイター

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091222-00000585-reu-int

WSJから

Clashes Erupt at Reformist Cleric's Funeral

http://online.wsj.com/article/SB126138884439499959.html

彼の家族は葬儀に参加しようとしたが、当局の警告で参加できないと、Qomという宗教的な意味合いの強い都市で葬儀が行われ、聖職者達の支持も失われたという意味合いが強まったわけですね。で、この葬式は初七日みたいなものがあって、一週間続くようです。丁度、シーア派宗教的な日Ashura.という日と重なることもあって、この一週間は今後も緊張が続くことになります。

FTは、

Iran funeral turns into rally of discontent

http://www.ft.com/cms/s/0/1afbdad8-ed9a-11de-ba12-00144feab49a.html

イヤしかし、測ったようなタイミングで中東情勢書いたら、ビッグイベントがおきましたな(^ ^;)。某誌なら予言的中イラン政権崩壊ですよ。科学的予測ではなく、予言ですよ(笑)。

 う~ん。どうもイランは短期的なスパンで、何らかの大きな変化が起こるでしょうね。もちろん数ヶ月単位での可能性もありますが、それには本当にどの程度の人間が反対運動に参加しているかということが分からないとなんともいえません。数十万といってもどうやって人間の数を数えているのか分かりませんから。重要なのは前回のイスラム革命では実に100万人近くが反体制運動に立ち上がった末での政権転覆でしたから、実際の数ではなく、それと同規模の数(目算でよい、当時の写真で比較すればいい)が、同時多発で多くの都市でデモが起これば、体制はひっくり返るでしょう。一週間の間に、どれだけデモが高まるか?ってことでしょうが、この葬儀セレモニーで衝突して、多数の死者がでない限りそれはないと思いますが。

 前も書いたんですが、このモンタゼリ師という人物は次期指導者、ハメネイ師ではなく彼が二代目になると見られていました。しかし実際彼はその地位に就かなかったわけです。彼以外にもイスラム色の強い政府を作ることに同意はしても、現政体を好ましいものとみなす聖職者は多くなかったのですから。というより初期はイスラム革命輸出という大義があって、それが頓挫した以上このような政体をいつまでも続けるべきではないという見解が強まるのは当然の雲行きだったのです。

 初代最高指導者ホメイニ師が革命輸出という大義にこだわったために、彼はその地位から外れ、聖職者的序列が高くないハメネイ師が第二代最高指導者となりました。かれは上述聖地コムではなく、マシュハド出身ということもあり、それほどの権威を備えてはいないのです。ホメイニ師の直弟子ということと、それゆえイスラム革命路線に忠実であるということから選ばれたのでしょう。

 聖地コムで始まったイスラム革命は、聖地コムのデモによって終わりを告げるということなのでしょうか…

 イランの歴史を見ると、レザー・シャーによる王政が21~25成立し、51に二代目パファレヴィーが国有化による近代化で、79に崩壊。事実上70年代後半は革命に揺れレイムダックにありました。まさに今年09年で、どうやら30年周期で、改革解放と共産・イスラム化=自由競争か?平等重視か?の流れに揺らいで来たといえそうです。すぐに政権が転覆されなくとも、大統領とイスラム体制は決定的にその威信を傷つけられましたし、何らかの政体変更は避けられないでしょう。

 思うに、核も対米・イスラエルというよりはウチに向けた軍事・国威発揚の面が強かったのですね。ありえるケースとしては、①聖職者達の信頼を失ったために、第三代目が現れないというケース、ハメネイ師の死を持って体制の終了。もしくは三代目が事態打開を図るが失敗し、終結。ただ、聖職者の具体的な力関係を知らないので、コム関係の高位の聖職者が就いてその求心力を回復しかねない可能性がないわけではない。しかし、ホメイニ師の兄弟も現体制に反対するなど、高位の聖職者が現れる可能性は少ないと思われる。政府の正当性がまさにとわれているわけで、聖職者が変わったくらいで現体制が安定化するとは思えない。特に経済情勢を打開できると思えないから。②アフマディジャド・ハメネイ師は事態打開のためにより、軍事に特化する。宗教的威信を失い、最後に軍事に頼る。イスラエルイラクとの対決路線のケース。シリア・パレスチナイスラエルの関係次第だが、アメリカがイラクに侵略しなかったときに動かなかった軍を動かす正当化できるか?油田でイラクといざこざを起こしたように、イラクとの情勢悪化がもっとも好ましいケースか。しかし以前イラクの石油が英米独占から多国籍化しつつあると書いたように、オイル価格を安定させなくてはいけないのはどこも同じ。長期戦は出来ない。長期戦にありながら、衝突は殆どないというウルトラCは出来そうもない。北のような軍特化、内の階級・階層を徹底的に分化して支配するようなことも出来ない。

 ③任期切れ、死期待ち。やはり、アフマディジャドにせよ、ハメネイにせよ。時間が解決するのだろうか?2013まで、アフマディネジャドが人気をまっとうできるか否かというのが一番大きなキーとなるのではないでしょうか?

長ったらしく書いといて結論なし (´・ω・`)ショボーン。スイマセン

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