てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

靖国本のバランスの悪さ

14歳からの靖国問題 (ちくまプリマー新書)/筑摩書房 小菅信子さんの14歳からの~を読みました。TLでたまたま氏のツイートが回ってきて気になって読んでみました。すると…うーんと言わざるをえない内容でした。 靖国問題 (ちくま新書)/筑摩書房 確か高橋哲哉…

日本の英兵捕虜問題

ハフィントン・ポストでこんな記事がありました。『日本人はなぜ謝りつづけるのか』 http://huff.to/1geaVh7 これが面白かったので、これについて書きたいと思います。英で未だに元日本捕虜になった人達の反日的な感情があるとは思いませんでした。無論、こ…

外交力学を無視した韓国外交

韓国の話の続き。韓国サイドの視点から、現実主義的な実務担当者の立場で今の韓国外交を見てみると、多分怖くてしかたがないハズ。これまでの大統領は「新思考外交」路線を取ってきた。毎回歴史棚上げを踏みにじる韓国トップだが実はそこにアヤがある。 ―と…

浅羽祐樹著 したたかな韓国

したたかな韓国―朴槿恵(パク・クネ)時代の戦略を探る (NHK出版新書 402)/NHK出版 Kindle版 ツイッターで拝見していて面白いなぁと思っていた浅羽祐樹さんの『したたかな韓国』を読みました。そのちょっとしたメモ程度の感想を。 まず、朴槿恵が大統領に至る…

米の外交的愚かさは安倍政権の外交ミスの言い訳にはならない

自民党議員の誰か忘れましたが、靖国参拝による「失望」は共和党ならありえなかった―と自民党議員が語っていた記事がありました。 そして今回バイデン副大統領の能力に疑問符が付けられるような記事が産経に出ていました。あまりに韓国よりだと。「失望」は…

靖国参拝関連でつぶやいた中国周辺のまとめ

靖国参拝に関係するネタをかなりつぶやきましたが、そこでの中国周辺・関係でつぶやいたものをまとめてみました。 ■周永康失脚 「天安門以来最大の政治事件」とも言われる薄熙来事件、その最終章となる周永康の失脚について―3・19中南海クーデターの真相とは…

日本の声を聞かない米は反米派を育成している

靖国参拝は意識していなくとも、そういう意図がなくとも、中国への挑発行為になる。結果、対日強硬派・軍部の台頭に繋がるから止めろ!というロジックが出てきます。そしてそれは正しいものです。しかし同時に米が、また世界的に緊張状態を好まないためでも…

The End of the Chinese Economic Miracle

The End of the Chinese Economic Miracle http://www.realclearworld.com/articles/2013/7/23/the_end_of_the_chinese_economic_miracle.html#.UsIud3rRYcE.twitter… Stratforの記事だったみたいですね。タイトルググったらこっちで出ました→ http://www.st…

セーラームーンという戦う女ヒーロー、新ジャンル誕生の背景

小ネタになりますが、ブログで触れないのは惜しいかな?と感じたので残しておきます。そういやリメイクされるんでしたっけ?セーラームーンって? 少女漫画というのは少年漫画の王道に当たる部分の「バトル」が「恋愛」になっている。その恋愛という要素を突…

The economistから安倍外交の失策について

The EconomistのJapan and America:Spin and substance http://econ.st/VPKTb7 という記事を読んだので一応その話を。黒字が拙意見のつけたしですね。 ○アベノミクスでの高支持率。だがリヴィジョニズムであり、イデオロギーをソフトに広めている。オバマ政…

カプランの中国分析、China's Geopolitical Fallout

www.forbes.com/sites/stratfor2013/07/24/chinas-geopolitical-fallout/… カプランのChina's Geopolitical Falloutなかなか面白い。カプランって地政学者だったっけ?とおもいきやジャーナリストか、どうりで本が…(以下自主規制)。世界が直面するのはシリア…

靖国参拝について日本国際問題研究所の小谷哲男さんの分析

安倍首相の靖国参拝 日本はどのように外交を立て直すか WEDGE Infinity http://bit.ly/18Uf8qn 日本国際問題研究所の小谷哲男さんの分析が非常に良く出来ている、良質なものだと思いましたので紹介しておきます。 オチにちょっと語り不足という所があるが、…

ホームレス排除に見る福祉のおかしさ

ホームレス一掃が話題になっていましたのでそれについて。おそらく東京五輪の流れだと思いますが、ホームレス排除が行われていました。本来、生活保護で人としての最低限の生活を保証する事を先にやるべきですよね…。今回法改正で、生活保護の要件がさらに狭…

田沼&松平改革の話と石高性と汚職防止の話

逆説の日本史読んでいて、松平☓・田沼○みたいな評価で語られることがあるのですが、どうも疑問が残っていました。前近代社会ではむしろ松平の施策の方が理にかなった要素が大きいだろうという気がしていたのであの評価は腑に落ちないものがありました。 言う…

オバマの参拝批判に見る米の対日観

前回オバマ外交の稚拙さについて書きましたが、ではどうしてそういった稚拙な対応をしたのかという解説をしたいと思います。 まあ、米は基本的に軍事大国であり、実力で何とか出来てしまうので外交が下手です。冷戦・第二次世界大戦は言うまでもなく、第一次…

靖国批判に見るオバマ外交の稚拙さ

靖国系のつぶやきがたまっているのでその消化がしばらく続きます。かなり時間経ってしまいましたがご容赦を。今回はオバマ政権の対応の稚拙さについてです。 ダボス会議で安倍首相が今の日中関係は英独関係のような―発言で欧諸国から注目されたように、中日…

東京裁判とサンフランシスコ体制を結びつける愚かさ

靖国参拝に関連して河村市長は「A級戦犯を裁いた東京裁判を支持しない」と述べたようです。このような姿勢について、否定的な意見を表明する人は少なくありません。「東京裁判を受け入れた」からこそ、「先の大戦の非を認めた」からこそ、「責任者が処罰さ…

維新、河野談話の撤回要求へ

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/31228/stt13122808150000-n1.htm… 河野談話の撤回と、河野氏の国会への参考人招致を求める署名運動を全国で展開するみたいです。慰安婦像の設置について維新の議員を派遣したとか。VS韓国について、維新は一歩も引く…

逆説の日本史17のメモ

逆説の日本史 17 江戸成熟編 (小学館文庫)/小学館 逆説の日本史17メモ。 ○山崎闇斎は朱子学と神道を結びつけた垂加神道を作った。朱子学の影響を受けて、日本こそ「中華」=文明の中心というロジックが生まれ、仏教や漢心に影響される前の思想こそ日本本来の…

靖国報道に見る自民族中心主義と「失望」

安部首相の参拝に対して、国内メディアが中国・韓国の反発やアメリカの失望がという視点でされていることが残念だ。自国の首相の無謀な行為を、日本社会の視点や国内政治という視点で批判できないのか―というのを見ました。 むしろ、そういう視点は普通にあ…

南スーダンのPKOについて

スーダンを安定化させるために、国際社会は南スーダンを独立させてPKO。ところが未だに安定化せずと。日本は集団自衛権の確立に至るまで反発が生まれないように死者が出ない安全策を選んでいるけど、死者が出て当人が遺言で靖国に祀って欲しいと言い出したら…

銃・病原菌・鉄

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)/草思社 文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)/草思社 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎/草思社 銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000…

靖国参拝について

地震速報のようにTLで安倍ちゃんの参拝を知った。しかしなんで8・15でも9・2でもなく、今なのか?小泉みたいに政権の求心力、権力争いに利用する気かしらね。反感煽って、不当な圧力に立ち向かう安部総理(キリッ)って感じですかね。 ASEANで参拝承認を得よう…

袁世凱と天皇教

袁世凱の皇帝即位は当時、皇帝や帝政でなければ中国が運営できないということだけでなく、実は日本の天皇の真似をしたのかな?とか思ってたりする。天皇を模倣して立憲君主制、さらには天皇の下の平等で「日本人」を作ったことが日本の近代化の一つのポイン…

FAから、How China Is Ruled(ハズレ)

Foreign affairsからHow China Is Ruled:Why It's Getting Harder for Beijing to Govern http://viet-studies.info/kinhte/FA_HowCinAIsRuled.htm… 改革は自転車に乗るようなもの一度走ったら進み続けないとオチてしまう。 中国は改革に舵を切ったわけだが…

富永茂樹著 『トクヴィル 現代へのまなざし』 (岩波新書)/岩波書店

トクヴィル 現代へのまなざし (岩波新書)/岩波書店 富永茂樹さんの『トクヴィル』をチラ見・パラ見したメモ。 諸条件を平等にしようという圧力が社会のあらゆる方向に働く。これこそがデモクラシーであるとみた。 仏革命がナポレオンの独裁になったように、…

猪瀬辞任騒動について

普段地方自治体の議会を取り上げたりしないテレビが、猪瀬知事を追求するニュースを流していました。例のかばんに入る入らないですね。しっかし政治献金とかカネの話になると、とたんに東京都議会の内容取り上げるんですね。そんなどうでもいいこと取り上げ…