【アイドル論】 「汚い」アイドル・修行型アイドルモー娘。+アイドルとは宗教・信仰である
穴埋めにどうでもいい話。SDN?だっけAKB系統のアイドルが解散したとかしないとか。卒業という名目でも、結局メンバーの過去の恋愛事情がぬかるみに出てしまってどうしようもなくなり解散ということなのだろう。
モーニング娘について色々書いたことがあったけど、結局どうもこのAKBというか秋元康の臭がするアイドルは好きになれない。―という話を書くのでAKBが好きな方はここから注意。まあ、己の読者にAKBが好きだぁあああああなんて人はそんなにいないと思うけど。いてもそれはそれとしっかり判断できる人だろうから大丈夫でしょう。
一人ひとりの女の子は可愛くても集団でパッケージして売り出す、変種の抱き合わせ商法のようなそれが好きになれない。そもそも「売り」がないしね。以前己が「汚いアイドル」と表現したモーニング娘はドサ回りをする。普通苦労を見せない、うんちなんてしないという綺麗なところだけを切り取った存在であるはずのアイドルの素の部分、競争の部分を見せるという、これまでとは違った売り出し方があった。そこらへんがモーニング娘は斬新だったわけですね。そしてプロデュース、これから作るという製造過程をリアルタイムで見せるというやり方もウケました。あとはガチンコファイトクラブ的なこのあと一体どうなってしまうのか!的な煽りにも似てますね。
本来隠すべき修行の要素を表現したからこそウケたわけです。さらにこれまでの歌と違いラブレボリューションとか、下手したらラブレボリューションって(笑)となりかねないつんく独特の感性で新しいものを創りだしたこと。歌って踊れるという受け手が自分たちが楽しみたいというニーズにマッチしたものを提供したのが優れていましたね。この楽曲も攻撃的。美しさや可憐さというものよりかは、攻めるぞ!という荒々しさが印象的ですね。全部じゃないですけど。肉食系アイドルとでもいいましょうか?
違うのが新しいメンバーをどんどん加入させる代わりに退出・卒業という形で人数をふくらませなかったことでしょうか?どう考えたって10人超えたらまず誰が誰だかわかん無くなりますからね。モー娘。はそうだったのに、秋元系は48とかもう数うちゃ当たるみたいな方式でやっています。ファンはいいでしょうが、果たして48?実際は50オーバーの顔と名前がどれだけ知られているのでしょうか?
昔はあの〇〇さん!?みたいのがあったでしょうけども、今はそういうブランドが通用する時代ではないでしょう。おニャン子みたいな時代を見るとアイドル黎明期ですからそれこそ綺羅星の集まりのようにすごいのがゴロゴロしていましたが、今のAKBに人材がそんなにいるんでしょうか?せいぜい5人くらいしか世間に周知されていないのでは?
モー娘。はヘイヘイヘイでいじられてそこで、ああこの子ってこういう子なんだとわかりましたが今はそういうのも無いですし。あの頃と歌番組が全くないという事実を比較してもやっぱり弱いとしか思えないですよね~。んで今はネット時代で過去がすぐ暴露されてしまうという時代。
多少脛に傷があろうとも隠しおおせた時代とは違って、すぐ晒されてしまう。そもそもアイドルって?歌とドラマが定番だった時代に比べ、限りなく商品価値は低いと言わざるを得ない。おニャン子と違って、一人ひとりが大ヒット曲を持っているってのと違いますしね。
【アイドル論 アイドルとは神であり、信仰の対象である】
アイドルって?何?って考えるとまあ偶像<idol>ですよね。多神教徒の我が国で言うと神様の一人でしょうか?信仰の対象となる神様であるからこそ、理想が求められる。つまり綺麗で、才色兼備で、品行方正、運動万能…。まあ何でもいいですけど完璧が求められるわけです、生徒会長選挙の生徒会長ですね。
エロゲーでもギャルゲーでもいいですが、キャラクタライズされた~~系と言われる。そういうある種のキャラであることでもいいでしょう。全部を満たした完璧超人ではなくても、その応援したい人がストライクであるキャラであればそれでいい。まあ多様化する現代同様、アイドルの偶像も多様化しているのでしょう(^ ^;)。
よく、アニメでもアイドルでも処女じゃないからといってトチ狂う人間がいるように、アイドルとは宗教だからでしょうね。信仰の対象となっている、ウンチしないなんて思わなくても自分の理想の女性だからこそ、尻軽女ではならない。鉄壁のディフェンスを誇ってなければならない。ヤンキースのリベラやドイツのカーン並みのセービングを見せなくてはならないわけです。普通の女ならともかくアイドルがそれを犯してはならない。そういうことなのでしょう。
そういう幻想を売り物にするアイドルというのはアイドルをやる以上は少なくともその期間中はその他の男の匂いなど、全く感じさせてはならないものなのでしょう。ジャニーズなどの男性アイドルを考えると女性にはそういったものはあまり感じられない気がします。なぜでしょうね?そういや女性がキャーキャー平気で言うのと対照的に、男はあまりアイドルにおおっぴらに肩入れするという感じがありませんね。アキバ系に代表されるようになんか偏った人がやるみたいなイメージがありますね。
まあ、そんなことはさておきアイドルをやるなら特に女性アイドルは世間でワーキャーちやほやされる代償として自分の人生を捧げるわけです。その期間は普通の女性が経験する恋愛などという青春のかけがいない期間は喪失しなくてはならない。昔のアイドルは建前上という人もいたけれども、その原則を守っていたのではないかなという気がします。もうちょっとそういうアイドルの法規とでもいうか、そういう原則を確立すべきではないですかね?
カントリー娘かなんかの元アイドルが肉体関係を匂わせることをブログに書いたなどもありましたが、今後はアイドル宗教界の秩序を守るためにはそういう不埒はスケベ男は発覚次第抹殺されるべきでしょうな(笑)。しかし市場価値で言えば低いアイドルと高いアイドルがいるのはこれ事実。その低いアイドルが中途半端な知名度を元に青春の対価がこれっぽっちでやってられるか、とそういう行為に走ってもおかしいとは思いません。
ただじゃあそのマイナーアイドルを信仰している信者は一体なんなのよ?となりかねません。ですが当のアイドルの方も不祥事起こっただけで、簡単に人気が失墜することもあるように報われない世界ですしね。信者の集団改宗はことあるごとにおこってます。古代のバビロニア帝国時代以上に盛んでしょう(笑)。
そういう日本人・多神教徒的な神、信仰ではなく一神教の神的な信仰の仕方。因果律ではなく予定説的な神義論でアイドルを信仰しなくてはならないでしょうね。カルヴァン・ルターいわく神が人間を作る、土塊から器を作るようなもの。その器を神が壊そうがどうしようが神の自由、人間ごときが文句をつけるな!といったところでしょうかね。一神教・予定説に疎い人間・罰当たりな日本人に誠にふさわしい文化となるでしょう(笑)。
清潔感が男には大事!なんて言われるようにアイドルには清純が求められますね。そもそも偶像・神であるアイドルがそんなにやたらめったら存在しては困るわけです。スーパースターのようにごく限られた存在でなければ存在してはならないと思います。今後そのようにポコポコ出てくるなら、正統派以外のニッチなニーズをこなす隙間産業的なアイドルが出てくるなら、特にグループでのそれは不祥事を許容しないいけないと思います。
まあビッチ系アイドルということで、最初っからビッチということで認識しないと信者は務まらないと思いますね。最初っからそういう感じで見てないから!と構えるくらいでないと。ピンでやってるスーパースター以外のアイドルは許容しないと。そもそもそういうカリスマは群れたりはしないでしょうし。
あのグループもそのカリスマを創りだす、選び抜くための生存競争だと理解すべきものなのかもしれません。プッチ神父風に言えば生殖とはそれ自体が生存競争である!一人の選ばれたものを押し上げる行為だ!ってことになるんでしょうか。しかし冤罪大国の我が国では疑いを変えられたらその時点でアウトですから、本当のカリスマを選び出すのは難しいでしょうなぁ。
菅野美穂・中谷美紀なんかも、なんだっけ?なんとかさくら組みたいなのでおんなじグループだったし、上戸彩もスピードの妹分だったし、一時的な現象なんでしょう。しかし件のモー娘。が今でも消えないように、男性アイドルグループ代表のEXILEがグループ化して、いつまでたってもの残り続けそうな感じが怖いですなあ。サザエさん現象のように、いつまでも残り続ける不健全な匂いがそこにします。
SDNといったあまりメジャーではない(メジャーなのか?)アイドルの解散からこんなことを徒然と思った。