てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

【コードギアス解説・考察】 新作映画『復活のルルーシュ the Re;surrection』についての事前予想というか雑感

 こんなちょいネタ書くために久しぶりにブログを更新しましたが、まあ、そんな大した話でもないんですが、気になったので書いておきます。コードギアスは本当にハマったアニメなので、劇場版商法で足を運ぶことがない人間ですが、制作会社の思惑にハマってホイホイ観に行こうと思ったので、事前に観る前にどう思っているかということを書いておきたいと思いました。

 というか追記した時に、書きましたが、総集編だと思って観に行かなかったんですよね皇道とか。シャーリーが生きているとか本当最近知って、最後の3作目だけでも観に行こうかと考えたら、もう近場で公開しているとこがなかったので諦めたくらいです。で、公開終わってから、3作チェックしたので気づいたこと、気になることを書いておこうかと。ギアスブロガーとして書かねばならぬ、何事も。ギアサーの姫として、姫サーのホモとして(意味不明)。

 映画とか、もう何年も観ていないんですよね。5~6年前かな?観に行ったの。観に行くきっかけがないと本当観に行かないですね、映画って。どうしても観たい作品なんてまずないですからね。しかし、コードギアスが新作映画をやるとなったらそりゃあ行くしかないでしょと。

 

■ 新作映画では「繰り返し」構造が否定される

 で、前回からの続きですが、ここで書いたように、 『コードギアス』という作品は、「繰り返し」構造になっている。「繰り返し」ているという事実を指摘したわけですが、総集編3部作映画ではなぜかシャーリーが生きている。これについてどう考えるべきなのか?シャーリー生存ルートということなのか、それこそシュタインズゲートの違う世界線という概念から、世界が修正されたみたいに考えるべきなのか?

 まず、我々にとって言えることは、新作映画はこの「繰り返し」構造を否定したものになるということですね。コードギアスが巧いのは、今回の新作映画・劇場版を劇場版商法だ!と否定できないことです。というのも、コードギアスという作品が、「繰り返し」構造で2期50話で完結した。もしもう1期、続編を作るとしたら、R3でもV3でも、OOでもSEEDでも∀でも、シリーズ名はなんでもいいですが、作るとしたら、25話で同じようになぞらえて作らないといけない。もう一度「繰り返し」構造に当てはめて作らないといけない。それがどれだけ難しいかは言うまでもないでしょう。そして何より、もうその「繰り返し」が理解されてしまった以上、興醒めというかコードギアスの売りである作品のヒキと次回の急展開・驚愕の展開というものが無くなってしまう。人気・魅力が半減とはいかずとも、かなり損なわれてしまうことになるのは間違いないでしょう。

 だからこの「繰り返し」構造を否定するのは当然すぎるほど当然すぎる結果ですね。

 「時空の管理局」が時間をさかのぼって過去を変えた、死者を生き返らせることも自由にできるとかなんとかかんとかありますが、そういう話を置いといても、シャーリーが生き返った結果から、間違いなくこの「繰り返し」構造は明確に否定されることになりますね。

 総集編がカットの雨あられで「えーここカットしちゃうの~」ということがあったかと思いますけど、尺の都合という他に「繰り返し」を意識させる部分のカットという意味合いも大きかったのでしょうね。1期と2期の出だしがそっくりな展開であるのは、誰が見ても一目瞭然。その2期の出だしをまるまるカットしたというのはそういうことなんでしょう。多分、繰り返し展開で残されていたのは最後のシーン。ユフィの虐殺とゼロ・レクイエムくらいでないかと思います。流石にここをカットすると話自体がわからなくなるので、カットして「繰り返し」構造を否定するというのは不可能でしょうからね。あとは、ロボットアニメにふさわしく見栄えする戦闘シーンを極力残すようにしたというところでしょうか。

 新作カットとしてディートハルトを殴ってボコボコにしたと思われるカットがありましたが、報道屋・政治に介入して歪曲しようとするものに対する批判のメッセージが追加されていましたが、そういえば、実はコードギアスは報道の問題とバットエンドという視点があるという話をしていなかったなぁと思い出しました。書いてる時間は勿論ないので、新作映画を見たあとにでも書きましょうかね。*1

 また、最後にルルーシュが死ぬシーンで、過去の思い出・回想がフラッシュバックしていくシーンが、現実から過去へとさかのぼっていくのではなく、逆になっていた。総集編映画では、過去から現在へと順になっていくように変わっていました。また、過去に帰って一からやり直すというメッセージが否定されたことからも、明らかだと思われます。新しい展開、新しい物語、新章突入!ということが想定されますね。

 

①シャーリーの生存*2

②繰り返し・なぞらえたパターンが殆どカット

③フラッシュバックが過去にさかのぼるのではなく、時系列順に展開

 

 ー以上の3点を考えると、新作映画では「繰り返し」は起こらず、新編ストーリー・新章展開になる可能性が強いと思われます*3。マリアンヌという最強のラスボスがより強くなって復活してくるパターンが有るのでは?と思ったんですが、PVなんかを見ても、どうも普通におニューの敵キャラ・勢力登場&バトルで終わりそうですね。マリアンヌ対決も観てみたいんですけどね、ジェレミアが戦うかどうか迷いそうですし。

 余計な話ですけど、ジェレミアはマリアンヌがCの世界で滅ぼされたのを知らないままだったのかなと思ってましたけど、最後のゼロ・レクイエムでルルーシュの望みをただ優先して聞き入れたのではなく、マリアンヌの悪事を聞いて、ゼロ・レクイエムのプランに賛同したんでしょうね。純血派で身分・出世のことしか考えていなかったヴィレッタが最終的に愛によって信念・主張を変えたように、ジェレミアもルルーシュの想いに触れて、純血派という思想も皇帝・皇族への忠義という思いも、ルルーシュという個人に対する忠誠へと昇華していったと考えるべきでしょうね。

 アーニャとのラストバトルも、過去のマリアンヌとの決別を意味する戦いなのでしょう。キャンセラーで記憶を取り戻したアーニャが恩義に感じて、ジェレミアのみかん畑・農業を手伝うという絵だと思ってましたが、ジェレミアの贖罪でもあるのでしょうね。マリアンヌによって人生をぐちゃぐちゃにされたアーニャ、マリアンヌという人間に忠義を捧げていたジェレミアにとって、間接的に自分が彼女を傷つけたも同じ。その彼女を支えてあげようという人間、柑橘類の鑑ですね。まあ、そんなことを考えると、そこまで悩みもしないんでしょうけどね。

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■個人的に気になるポイント・見所

 で、新作映画で気になるポイントとしては、シャーリーの生存でルルーシュの想いは一体どうなるのか?シャーリーとの純愛物語となって、C.Cは放置なのか?

 stage15「喝采のマオ」で「シャーリー、お父さんのことはすまなかった。もし生まれ変わることが出来たら…君に…」(多分、「一生をかけて償いをしたい」とでも言うようなセリフが続くのでしょう)とか、そういう事を言っていたので、この伏線を回収する。

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 またturn13「過去からの刺客」でシャーリーが「ルルを守りたい。取り戻してあげたいの、ルルの幸せを。妹のナナちゃんも一緒に」と言ったこと。シャーリーがルルーシュを守り、妹のナナリーと平和に暮らせるような努力をしてハッピーエンドにたどり着くという展開になるのか。そしてルルーシュがシャーリーの死に際して、「死ぬな!」というギアスをかけた。

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この願いがギアスという能力を通じて、シャーリー復活に繋がったのかという点が気になるポイントですかね。

 そして最終回turn25 「Re;」で、ナナリーが「目を開けてくだい、お兄様」と言ったこと(願い)が、ルルーシュの復活となって繋がるのか、「私はお兄様だけでよかったのに、お兄様のいない明日なんてそんなの…」(この後に続く言葉は、「一体何の意味があるんですか?/何の意味もないじゃないですか」でしょう)という言葉通り、ルルーシュの復活で兄と幸せに暮らすというナナリーの願いが果たされるのか?

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 また、stage3「偽りのクラスメイト」での折り鶴を千羽折ると願い事が叶うというくだりで、ルルーシュがナナリーに願い事を尋ねた時、ナナリーは「優しい世界でありますように」と言いました。

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ナナリーの願い事は「優しい世界」でした。「創らねば…。ナナリーだけでも幸せに過ごせる世界を…」とルルーシュは心の中でつぶやいたわけですが、救うべき・守るべき対象がどんどん拡大されて、最終的に対象が全人類・世界まで広がったわけですね。

 ルルーシュは「お前の目が見えるようになる頃には、きっとそうなっているよ」*4とナナリーの問いかけに返して、ナナリーと指切りをします。目が見えるようになったナナリーに、「優しい世界」を見せてあげるという約束を果たしたわけですね。

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 でも、「焦らなくても大丈夫だよ、俺はどこにも行かないから」「俺は嘘はつかないよ、お前にだけは」と言っているのに、姿を消してナナリーの前から消えていなくなってしまったし、ナナリーに嘘をつきまくったので、指切りの約束通り針を千本飲むかどうかですね、見どころは(笑)。

 

■よりハッピーエンドで皆救済される大団円エンドになるのか!?

 より視聴者に爽快感というか、ああよかったよかったという結末。ハッピーエンドにするのならば、C.Cとルルーシュのコードが失われる展開になりますよね。コード保持者である限り、C.Cとルルーシュが永遠に生き続けるということしかなくなる。シャーリーもナナリーもそういう辛い思いを見続けるという展開になるとは少し考えづらいような…?

 スザクも共に罰を背負ったことになったわけですが、新作映画でその罰がコード放棄で贖われ、スザクも偽りの英雄ゼロの仮面を被り続けるという罪や呪いから解き放たれるという、さらなるハッピーエンド展開になるのか?シャーリー生き返ったんだからユフィもなんとかなるんじゃないの?と思うのも当然なので、そういう展開があるのか?

 谷口監督が新作発表PVみたいので、ルルーシュが復活して登場することを明言してますので、シンクー(星刻)の「死ぬ死ぬ詐欺」みたいに、ルルーシュ「出る出る詐欺」みたいなことはやらないかと思います。映画一本できっちり完結するようなことを言ってましたので、無駄な引き伸ばし&引き伸ばしで、実は三部作でした~。ルルーシュ登場は次回!また見てギアス!はやらないと思います。まあ、仮に出る出るやっても完結まで観に行くと思いますけど。

 コードギアスというドル箱をそう簡単に手放せないから、また三部作で劇場版商法では?という声もありましたが、「時空の管理者」とか「青のギアス」とか、コードギアスという世界観・舞台で色々な謎や設定がまだ残っているので、舞台や世界観をそのままにして、アキトみたいな別のシリーズで続きをやるのでは?と考えています。

 なんとか公開前日ギリギリに書き終わることが出来た(笑)。公開日の2/9には観に行けないですが、その翌日には観に行きたいですねぇ~。

 

※追記:事前予想ですら、書き忘れていたことがあった(^ ^;)。当たり前すぎることかと思って書かなかったという要素も多少はありますが、まあ一応。ちゃんとネタバレにならないように配慮して書いていますのでご安心を。

 「ルルーシュの復活」で間違いなくルルーシュが出て来る。が、最初に(早いうちから)何のもったいぶりもなく、ババーンと出してしまって、「日本人よ!私は帰ってきた!」的に、ルルーシュがでた~~とやって、あのルルーシュが事件を解決していく。カッコいいルルーシュを描くのか。それとも、みんなで頑張ってルルーシュの復活を手がけて最後の最後でようやく、ルルーシュが復活のパターンなのか。復活させたルルーシュを取り囲んで、皆して喜ぶ。ハッピーエンドの後日談話をチラホラやって、よかった×2的な話になるのか。

 ―といった、大まかな2パターンが考えられて、そのどちらになるのかという事前の気になるポイントがありますね。というのも、ルルーシュが復活する=コード継承でコードホルダーとなった今、ルルーシュはギアスが使えない。ギアスによる絶対遵守の力がない以上、指揮官としての知略・戦略しか頼れるところというか、見せ場がない。「コードギアス」と言いながら、作品の売りの一つであったギアス能力がないということになる。お約束・おなじみのギアス能力によるギアス無双、言う事聞かせて操るギアス芸が見られないことになる。

 まあ、別にギアス能力なくても、さすがルルーシュ!さすルル!は描けることは描けると思うんですがね。そういうギアスなしのルルーシュ、わさびの入ってない寿司、ネタがのってないお寿司=シャーリーみたいな感じになるのでは?という懸念があるので、ルルーシュが出るのは最後の方になる。ルルーシュよりも他のキャラが主体で話が進んでいく展開もあるように思えます。

 また、気になる点として、コードホルダーのルルーシュがジルクスタン王国と戦う上で、普通に戦って何の問題もなく勝ちました。余裕でしたーとなることは考えにくく、多少は苦戦する。そこで既存のキャラの誰かにギアスを授けるのでは?という予想が当然出てきますよね。例えば、カレンとかシャーリーに、ギアスを授けることでその新しいギアスを使うことで、勝利を収めるというパターンですね。

 勿論、ルルーシュのこれまでの歩みを考えると、ホイホイカレンやシャーリー(他の誰でも良いんですが)に、勝つために、未来や世界のためとはいっても、ギアスを与えるかと言われると疑問。その前提をどういう理由でお互い、与える側と与えられる側が乗り越えるのか。そしてその結果、どういう未来が訪れるかということですね。やむを得ず強制的にギアスが与えられてしまった的な展開も考えられることは考えられますかね。やらなきゃ死ぬ、一か八かギアスを授けたとか、何らかのイレギュラーで「うっかりギアス」みたいに「うっかりコード継承」に続いて「うっかりお授け」とか。

 一番有り得そうなのが、新キャラですよね。コードホルダーのルルーシュが、新しいキャラクターを連れていて既にギアスを与えている。んで、ルルーシュの言う通りに動いて、敵をギアスでバッタバタやっつけてEND。んでもって、コードギアス新シリーズの主役、もしくはキーキャラクターとなって出てくるとか。これまでの物語のまとめと同時に新シリーズのつなぎという展開が一番有り得そうに思えます。

 あと、まだなんかあった気がしますが、思いついたら追記します。※追記、ああ、そうそう。前の記事読み返して思い出しましたが、ルルーシュとスザクの対立はすれ違いという悲劇は乗り越えられたけども、ブリタニアと日本人&その他の対立も解消されたけど、スザクとカレンの二人の対立、すれ違いという構造は原作では最後まで解消されなかった。映画で当然二人のエースパイロットが出てきて、共闘するはずですから、そのすれ違いがどういう着地点を見せるのかという見所もありますね。神根島のようなお色気シーンがあるのか!?R2でカレンが捕虜になったところで、カレンがスザクを対戦格闘ゲームばりにボッコボコにするようなシーンが見られるのか!?注目するポイントの一つですね(笑)。

*1:「力の支配」の否定の話とか、本当作品解説で大事なことを書いてない。結構重要と思えることでも書いてないこといっぱいあって笑えますね。(^ ^;)

*2:最初、幽霊的な何か。そういう可能性も考えて、実はやっぱり死んだまま。幽霊のシャーリーが、勝手に喋って勝手に行動しているだけという某有名映画のような可能性も考えたんですけど、普通に会話しているのでその可能性はないでしょう。

*3:そんなこと言ったって、タイトルに「Re;」が入ってるじゃないか。繰り返しを象徴する「Re;」が入ってるのはどういうことなんだ!?という思いがありますが、そんなことは知りません(笑)

*4:どうでもいい話ですけど、創り手(監督・脚本)が言葉遊びが好きな人だと思うんですけど、「目が見えない」・「目が見える」という言葉は「女神」とかけてるんですかね?マオも多分、魔王をもじった名前なんでしょうね。偽魔王との対決を制して、本当の魔王となった的な