てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

靖国報道に見る自民族中心主義と「失望」

 安部首相の参拝に対して、国内メディアが中国・韓国の反発やアメリカの失望がという視点でされていることが残念だ。自国の首相の無謀な行為を、日本社会の視点や国内政治という視点で批判できないのか―というのを見ました。

 むしろ、そういう視点は普通にあったと思うんですけどね、まあ、テレビはそういうのないんでしょうけど。むしろ「日本国内の力学」から見るのは良くないことであって、それに加えて、多層的=二国間や多国間と言った視点で捉えて論じないと報道にならないんですよね、本来。

 んで報道を見ると、全部「日本主体の視点」しかないんですよね。あることはあるんですが、かなり少なかったです。アメリカ(中韓)を主体として考えると、今回の日本の動きがどう見えるのか?何故日本はそのような行動に出たのか?またアメリカ(韓中)はそのようなことが起こりうるという構造・力学をどう認識していたのか?今回の行動がその認識の誤りだとしたら、本来どういう性格な認識を我ら(中韓米)は持って、どのように行動すべきだったのか?

 このような相手の立場・視点から見ると日本はどう映るのか?そういった視点がない。戦略・選択についての言及が全くない。自民族中心主義丸出しの報道で本当もなんと言っていいのやらでしたね…。

 BBC News - Why Japan's Shinzo Abe went to Yasukuni shrine bbc.in/1cTi6XT

 せっかくつぶやいたんで一応載っけときますと、まあ、そりゃ中国の反発を想定した政治的計算のもとに行われたと見ますよね。んで悲願の憲法改正に繋げるためだと。このような視点が日本メディアには足らないと思います。と言っても、これも触り、表面だけでOKと言えるレベルではないですが、報道ならまあこんなもんでしょ。英字新聞っつっても専門性高い記者以外はそんなに良質な記事はないですからね。

 キャロライン・ケネディは大使として派遣されて早々にメンツを潰される結果になったというのを見ましたが、 大丈夫でしょう。キャロライン・ケネディが大使として派遣された時点で、日本のメンツは潰されましたから。オバマ支援のご褒美としての報償人事=日本軽視の人事ですしね。

 そもそも日本という重要なパートナーのトップにそんな人物派遣することが、もう、異常ですよね。外交舐めすぎですよ。確かどっかで書いたと思いますけども、その前の駐在大使もツイート見たらろくな活動していないお上りさんでしたからね。靖国神社参拝で反発する中韓をけしからん!っていう声は聞くけど、ケネディなんか日本のことを何も知らないやつを大使にするなんてアメリカけしからん!って声がないのは何故なんでしょうかね?

 んでthe United States is disappointedの件で、米が批判しているという話があるんだけども、中朝と色々ゴタゴタしている時に、同盟国日本に対してこういう風に一歩踏み込んだ否定的メッセージを送ることは普通ありえない。米国内の人の視点から見ると、こういう外交力学を無視した軽率な非難に対する批判がありそうなんだが?

 日本の靖国参拝を肯定・否定ともかく、米としてはこういう状況で同盟国日本に対してそんな扱いをしていいのか?ただでさえG2失敗して、これから東アジア外交を一からやらなきゃいけない時に東アの基本である日米関係でマイナスシグナル発して大丈夫なのか?という批判が出て来ると思いますけどね。

 そもそも米というのは外交オンチですからあれなんですが、日本とか中国のことよく理解していないし関心もないですからね。本音は「中韓との対立煽るとかめんどくせーことしてんじゃねーよ、めんどくせーな」ですからね(笑)。それを踏まえた上で分析しないとあんま意味ないですよね。

 「失望」について少し解説をしてしまいましたが、それについてはまたあとで。要するに、日本が参拝したという事を中心に捉えて、それに踏まえて動向という視点だけではなだめですよね。本来韓中(あと米も)は参拝を阻止したいのならば、どうすべきだったのか。そして今回のような米の「失望」声明は、外交力学を踏まえれば、安倍参拝に輪をかけた外交上の失策ですよ、本来。そういう他国、多国間関係を考慮していない報道・分析は意味が無いということを、東アの国際関係を分析する上で、絶対に重要なポイントですので抑えていただきたいですね。

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