てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

日本の構造―擬似官僚モデルで読み解く

  日本で長期政権を経験したのはたった二人小泉・中曽根です。しかもそれも五年ほど、海外ではむしろこのくらいが普通の長さで、八年が長期で、英では十年もあります。議院内閣制ならむしろその長期政権の安定を目指してあるべきなのに、そうなってない日本の政治システムはまさに仏作って魂入れずの何者でもないでしょう。

 以前どうして支持が得られないのかというのを、小泉後の自民三人=名望行政家で説明しましたが、民主でも出来ないのは最早、名望行政家論・モデルでは説明がつきません(詳しくは自民党分析および概観 ( 9 ) シリーズの最初の方を参照してください)。そこで今回ヴィクター・D. チャさんがとなえた擬似同盟モデルを応用して説明したいと思います。

 腐れマスゴミが日本には引責辞任の文化が…などとのたまわってました。そんなもんはない。手前らが勝手に作ってんだろ!いじめで自殺させといて、かわいそうという人間を見る思いです。汚らわしい人種です、本当にマスコミ界の人間というのは。ニコでも角谷さんが、内閣を支えられない~とか言ってましたが、こんなむちゃくちゃな報道で支えられるわけがない。じゃあお前がやってみろといいたくなります。断言します。舛添さんでも、中川さんでも、河野さんでも、渡辺さんでも、江田さんでも絶対に無理です。こんな腐れ報道の中では。さらに検察がいます。みんなが政権をとっても検察が政治資金だ何だを持ち出して、メディアがスキャンダルに食いついて政権を潰すのは火を見るより明らかです。

 さて、擬似同盟モデルに当てはまるアクター=駒、要因、プレーヤーはこの場合、官僚・アメリカ・メディアのトライアングルになります。先に書いておきますが、擬似官僚モデルと名づけます。本来官僚とは国家に忠誠を尽くすもの。国益を追求するものです。ただ、ウェーバーが官僚制の研究で指摘したように官僚は効率的で、安定的な政治をもたらすものの、自己肥大化して、際限なく事故の権益を拡大し続けます(括弧は強調です)。官僚が使えるべき政治家、時の為政者=リーダーを無視して行動するという事実は多々見られるものの、日本のケースは異常といわざるを得ないでしょう。官僚が国益・国民を無視してアメリカを見る(無論彼らの言い分はこれこそ、国益なのだというでしょうが、ある点同意できるものの専門バカの海におぼれているとしか言いようがありません)。

 ①本来の奉仕すべき対称に奉仕しないという意味で近代官僚とは言いがたいこと、
 ②擬似同盟モデルのように、基本的には相克しあいながら、危機においてのみ・一定条件がクリアされるときのみ政治家に尽くす、本来の官僚の役割を正しく発揮する

 こういう性質から擬似官僚モデルと捉えてみました。いささか強引な感がありますが、仕方ないね。

官僚支配に対向するもの、アメリカ支配に対抗するもの、つまりは両方の利権に抵抗…抵触する政権は必ず潰されるわけです。
しかしもう一つメディア要因がありまして、森政権なんか見ればわかるように、何故かメディアに叩かれまくるという珍現象でも政権は死ぬのです。
 森政権はメディアに殺された政権と見て間違いないでしょう。官僚&米から見てそれほどの改革・反抗を特にしてませんから。密室・談合政治という印象全てで森政権はその政治の内容に関わらず、徹底的にたたきつぶされました。むしろその後の小泉政権の布石とも言えます。改革要素に乏しいというのが当時の世論でした。その点はまぁ同意できますね。小泉政権自民党というシステムを壊した、そして今戦後政治システムが根本から壊れて、新しいレジームの模索でゆれていますから、まず自民党を壊さなくては政治の改革など到底不可能でしょう。小泉政治とは改革ではなく、改革の一歩前の前菜でしかなく、後世の評価はかなり低いでしょう。ただし当時の条件を考えるとそれしかベストがないという状況だったので、その点では肯定的に、高い評価をすることができます。

 また、安部政権が事務次官会議の内容を否定するなど、官僚の利権に着手すると、ものすごい官僚の抵抗にあいました。リークのオンパレードで、相次ぐ大臣辞任となり、任命責任を問われるという形で潰されました。還元水により自殺に追い込まれた農相も今では、冤罪・ずさんな検察の取調べによるものと見たほうが自然でしょう。福田さんが穏健的に国会運営を行いながらも、改革を進めようとして進まず、麻生さんはその後サブプライムに面して、解散出来ず官僚の協力を仰がざるを得なくなって、改革も反米も出来ずにジリジリ死んでいったのももはや必然だったと言えるでしょう。
 安倍さんの死で、その後の自民の二首相のレイムダックは決定づけられていたと言えます。一人、首相の首をとれば、その後の政権を操縦するのは容易いということです。まさにあべし!でした。官僚が鳩山の首を取りたい!と思うのは火を見るより明らかでしょう。本来ハネムーンで見守って、日本の政治・メディアがさらに成熟するどころか、100日終わって貪狼な性質をむき出しにして、政権をスキャンダリズムで貪り始めたのは必然だったのです。やはりマスコミは成長出来ません。上杉氏が官報複合体と呼ぶのもやむなきかな。メディアこそ既得権、抵抗勢力なのですから。

 対して、中曽根・小泉(以後中小)は何故五年やれたのでしょうか?三回の選挙を乗り切れたのか?それは官僚・アメリカに対してうまく立ち回ったからです。そもそも官僚は長期政権を認めないし、許しません。長期政権ができればできるほど、安定した政権が生まれれば、生まれるほど、政治主導となり、官僚の利権が削られるからです。そのため彼らは記者クラブのような制度や検察を使って、政治家の信用をこれでもかと削ります。そしてメディアは節操なく目先の数字・金のためにそれにまんまと食いつきます。官僚支配に短命政権は絶対必要条件なのです。
 中小をみてみると、米に対して絶対的な協力を約束していることがわかります。先程アメリカと上げましたが、「アメリカが日本を支配しているんだよ!」>ΩΩΩ「な、なんだって~!」なんて言いません。アメリカは日本がアメリカにとって都合のいい政策を履行することを望みはしますが、いちいち日本をコントロールしようなんて関心がそもそもないでしょう。興味がそもそもありません。しかし安保において危機が迫れば話は別です。アメリカは強力なリーダーを日本に要請して、安定的なサポートを求めます
 そうするとどうなるか、官僚は自己の利益を維持するために、官僚支配のために政治家を潰しますが、こういう時は一致団結してアメリカを支えるリーダーを選び出し、支えるのです。というより政権を崩壊させるまで痛めつけないと言いますか…。彼らの官僚支配の根源には頼りになるのはアメリカだという構造で成り立ちます。日本人は責任を取らない
アメリカに頼るしかないだからアメリカの奴隷・手先として行動する官僚支配は正当化される―これこそが官僚たちのロジックであることを何よりも理解しなくてはならないでしょうもっと核心を突けば、戦争嫌だ!なくなれ!という憲法九条教の無責任が軍事=主権放棄へとつながり、官僚支配を招来しているのです
 中小首相を見れば、「不沈空母」に、「いかなるテロにも屈しない」と当にその路線であることがわかります。アメリカの安保政策に追従する。これが長期政権に重要な条件の第一条件であることがわかります。
 そしてもうひとつ重要なのは民営化です。民営化は言うまでもなく、「官僚利権」を破壊しますが、裏を返せば「官僚支配」は温存されるのです。生贄として民営化に狙い撃ちされたもの以外は殆ど利権が温存されるんですから、官僚組織は縦割りであり、絞れば、それほど大した抵抗にはならなくなります。かつ、省庁同士を割ってコントロールすることも可能になります。divide and control(割って支配する)は社会学だけでなく、政治学の鉄則です。民営化という特定の省庁に対象を絞る。敵を少数に制限する。これが第二です。
 最後にメディア受けなんですが、鳩さんの場合は内閣でメディアをクロス・メディア法&記者クラブ開放等叩きに入って嫌われたこともありますが、なによりキャラが立たなかったことでしょう。メディアに取って絵にならず、面白くなかったわけです。小泉が、プレスリーぶったり、X歌ったり、セグウェイ乗ったり、からかって面白がるにはよかったんです。鳩ならずともその後の総理はそうでなかった。
 面白くない=絵にならない、そうするとどうするか、いじめっ子と同じで叩いておもしろがるワケです。いじめてそのリアクションを見て面白がるんですね。 いじめというのはまず、からかいの「いじり」から入ります。リアクションで楽しむわけです。そしてそのリアクションが面白くないから、いじめという形で徐々にスケールアップして、本人たちもそれがいじめとわからなくなってくるわけですね。メディア受けを考える&利権に逆らわない。これが第三ですね。しかし中曽根さんはちょっと生まれて間もなかったんで、報道がどうだったかわからないんですよね。その当時の報道を知らないので、ちょっとここはなんとも言えまえせん。時代の変化は確実にあるでしょうけどね。

 結論として、アメリカが危機にならないと、官僚たちは政治家に従わない。日韓の擬似同盟モデルのように、協力することはない。そして官僚に操られているメディアも同様だということはよく覚えておく必要があるでしょう。日本は迷走をしているんじゃないんです。迷走させられているんです。この事実を決して忘れてはいけません。官僚。メディア支配とたまに出てくるアメリカの影響力。これこそが日本の構造・政治モデルなのです。擬似官僚モデルとでも名付けたいとおもいますが、いかがかな?

※ここまで読んで、なんのこっちゃわからん!という人のために簡単にまとめると【要約】日本のシステム&政治は、官僚・アメリカ・メディアそれぞれの利益が大きくかかわっている。彼らは大きな既得権益を持つ。それらが彼らの潜在的パワーとなっている。それによって選択の余地がはじめから小さくされている。政治家にはじめから選択の余地がない、力がない。それとうまくやらないと、既得権と妥協しないと政治家は長期政権を執れない。―ということですね。成功した人はアメリカの危機とうまく付き合って、アメリカから日本の政治を任されたから。属国日本の役割りをしっかり果たしたからということです。