てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

漢代以前のシルクロード―運ばれた馬とラピスラズリ

漢代以前のシルクロード―運ばれた馬とラピスラズリ (ユーラシア考古学選書)/川又 正智

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 以前公開するといって忘れてた奴。まあ例のごとくメモですね

 p9、威信材―用語、奢侈ではなく、権力維持のため。木・金・実用品に対して、宝貝非実用品・奢侈品。金属は実需から奢侈になる!実用かつ奢侈という性質の大きさ。

 p13、各地に両手に獣を持ち足下に獣がいるという模様が世界に広がっている。動物をコントロールすることの重視?大月氏はこの本参照っと

大月氏―中央アジアに謎の民族を尋ねて (東方選書 38)/小谷 仲男

¥2,100 Amazon.co.jp

 p18、都市の資源探索隊こそが東西交易の主役遊牧民が主体・主役ではない!なるほどなぁ。鉱山師+軍隊+商人から構成される。遊牧のそれより大きい。当初は都市の文明力から始まったのだろう。遊牧は商人や警備などの一役割に過ぎなかった。それが唐や元のように遊牧主体という時代に規模が大きくなるに釣れ転換したのだろう
 p29、西王母異民族に近い。そしてそれに会いに行く張騫。p31、司馬遷ヘロドトスの残っているそれは原書ではない!史料批判
 p32、中央アジアは後世の印象よりコーカソイド・白色人種のほうが多い(おそらく東進したものの撤退か?)。p39、宝貝ラピスラズリ・ガラス・琥珀・毛皮―遠距離交易のテーマ。
 p41,都市の制度、生活圏数千から五千で都市になる。顔見知りではないものが多数いることが条件。宝貝ラピスラズリはマジックアイテム・贈答品。殷周の金文から外来の珍宝を下賜する重要性がわかる。
 p43,ウルクエキスパンション、二里崗インパクト。資源探索隊で遠征した都市。金ラピスラズリ・玉を求めて探検→遠距離。ハハーマニシュとアレクサンドロスの範囲=ラピスラズリの範囲。
 p同、黄金より、玉の方に価値がある!中国だけ?使者に玉衣、飲むと仙人になれる。これ故か?そもそも漢字が王に点だもんな。あと加工の有無か。
 p60、宝貝ラピスラズリ、古く・長く複雑な交易路。
 p94,騎馬遊牧民族が馬に先進であるというのは根拠がない。鳥孫の天馬は騎馬でも大宛のそれは濃厚牧畜。日本とトゥングース系だけ右から乗る。
 p98、漢字に犬・牛・羊があるのに馬は(宗教的意味のもので)存在しない=外来だとわかる。
 p112,牧畜民はよく去勢を行うという誤解。必要以上の去勢というものは大集団となって社会的意味で始めて必要になるもの。同姓養子は宦官にあり得るか?少なくとも時給だろうしなぁ。政争の結果の求刑?少なくとも時給だろうしなぁ。政争の結果の求刑?渡辺和子―アッシリアの宦官
 p132,去勢・宦を意味する文字の断絶。はっきりするのは後漢後漢になって牧畜が進んだ結果?後漢の遊牧的要素の伸長と見ていいのか