てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

X JAPANのTOSHIさんの告白

洗脳 地獄の12年からの生還/講談社

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 TVでやってたのを見て、本も読んでみました。そういえば、なんか宗教団体やめたというニュースを聞いたことあったなぁと思ったら、ブログでも書いてましたね。ブログ始めたての頃に書いていました。

 てっきり、金をだまし取られたレベルだと思い込んでいましたが、ひどい暴力を受けていたとは思いませんでしたね…。この宗教団体の教祖は、ほんとクズですね。人間の屑がこの野郎。

 概ねTVでやってた内容が書いてありましたが、やはり身内の裏切りというか、自分が売れてお金が入るようになってしまってからおかしくなってしまったんでしょうね。兄や母、自分はお金が入ろうが付き合う世界が変わろうが、たいして気にもとめなかったが、身内の心が変わってしまった。収入が増えて、階層が上昇すると、付き合う人が変わらざるをえない。ところがそれがうまくいかないことがある。こうして人間関係が上手く築けず社会から孤立するとは、デュルケムのアノミー理論が教えるところですが、まさにその通りの事になってしまいましたね…。

 X Japanとして歌うことが、本当の自分の歌いたいものと違う、本当に伝えたいメッセージとは違う。そういう矛盾にもさいなまれることになったのも大きかったのでしょう。元嫁が「本当の自分でいい」「ありのままの自分でいい」というメッセージにコロっと言ってしまった、付け込まれてしまったのもこういう心境が大きかったのでしょうね。

 身内とのすれ違い、孤立。そして本当に歌いたいものを追求せずにYOSHIKIの言われるままに歌っていいのか?という疑問。そういう時に「ありのままのあなたでいい」という彼女のメッセージに洗脳されてしまった。この時点で既に洗脳の下地が出来てしまったのでしょう。感情の起伏が激しいというか、正直DQN・痛い人ですよね。それでも飾らない、偽りのないものを求めるTOSHIさんはコロッと行ってしまった。

 洗脳するためには家族と社会との関わりから引き離す、今まで自分がいた社会はケガレている、間違っていると教える。そしてこちらの世界こそが清い・正しい世界でこちらにいないと生きられないと教えこむわけですね。そして自己批判させて、過去の記憶を歪んだものにすり替えていく。中国で行われた捕虜の洗脳から始まって、古典的な洗脳の手口そのものですね。

 ちょうど、流行り始めた頃でしたっけか?オウムの直後でしたっけ?前かな?どうかな?あとですね。もし、オウム事件に興味を持っていて、その洗脳の手口などを詳しく知っていたらこういうのに引っかからなかっただろうなぁ…と残念になりますね。

 彼はすごい真面目なんですよね。成り上がって、女だ酒だ車だ豪邸だ―みたいなそういうわかりやすい天狗になるような性格だったら、こういうことにもならなかった気がしますね。あまり酒も飲めない感じですし。 

 HIDEの最後のライブで「トシ君、パーッと行こうよ、パーっとさ!」ってところは涙不可避ですね。再結成後の映像、HIDEの合成映像見て思い出して泣いてしまいました。そこまでXに熱中して頻繁にライブに行くようなファンじゃありませんでしたが、Xはカリスマでしたからね。楽しそうなTOSHIの姿を見て感極まるものがありました。違う意味でファンを泣かせてどうするんだ…(机ドン)。アイスバーグさんの、それでもフランキー、お前ほんとうに生きててよかったなぁという感じになりましたねぇ。

 TVではハッキリ報道されていませんでしたが、hideの「自殺」の件については事故死とちゃんと報道せなまずいのでは?

 再結成の時の経緯、仲介をするプロデューサーみたいな人が出てきて、YOSHIKIとTOSHI双方に相手がやりたいと言っていると言い出して仕掛けたり、そういう汚い仕組みや世界にうんざりしたんでしょうね。もう歌から離れたい、歌うことで周りがおかしくなって、みんなを不幸にしてしまう―と。業界の健全化はいつ行われるのか…。

 TOSHIさんを救ったおじいさんもさることながら、日々の食事にも困るTOSHIさんに手を差し伸べた社長さんなど、パトロン的な人たちが常日頃彼と触れることで日常のおかしさを気づかせたなど、本当彼らはGJですね。些細な違和感の積み重ねが洗脳から解き放つきっかけになったのですから。

 そもそも宗教団体に入ったのは救いもさることながら、人々を救う。さらなるいい歌を歌えるようにという向上心があったでしょうからね。そういうことが成し遂げられない時点で、疑問をいだいて行くのは必然ですよね。大体洗脳の手口が雑ですよね、最後はヤクザに売り飛ばすぞみたいなこと言ったり、アホでしょ。暴力で縛り付ける、恐怖を利用するだけとか手口が拙すぎでしょ。

 本の中では、10年前と違い醜く太って容姿が変わってきたことで魅力が失われてきたこともきっかけの一つだと。麻原彰晃もそんな感じがありましたし、そういうカルト宗教には一定期間で必ず無理が来る、寿命が来るものなんでしょうね。そういう10年後とか考えないで、ずーっと詐欺でやってくつもりだったのでしょうか。裁判でいかに相手が間違っているか堂々と論破してくれると思っていただけに、裁判でしどろもどろだったのも大きかったとありますね。そういう指導者のカリスマ性を引き剥がすというのが大事なんでしょうね。

 Xが再結成して新曲もでたりしていますし、これからもXとして活躍して欲しいですね。TVで見た印象だと、やはり過酷な生活が響いたのか、おばあちゃんみたいにエネルギーを消耗した感じがありましたからね…。高岡さんが先天的な天才というのは、才能に恵まれる分、いろんな悩みにぶつかり、不幸な人生を送ることが多いという話を連想せざるを得ない話でしたね。

 関係ない話ですが、紅とか最近久しぶりに聞いてハマってしまいました。クレナイダー!がいいですね。