てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

北方領土の日のロシア大使館のつぶやきについて

 北方領土の日ロシア大使館がつぶやいたことに対して、てめぇコラァ!という反応が多かったので、それについて。

 国家の論理、主張ってのは感情論理じゃなくて、法廷闘争してる弁護士の陳述・法律用語みたいなもんですからね、それにいちいち「何を―キサマー!」って反応しても無駄ですね。そこからいかに自分有利なルール・論理を構築して対向するかがポイント、そういうゲームですからね。

 まあ、現状のロシアの主張を見て、「そうですね、東京裁判の上に基づくものだから、北方領土支配も合法ですね~。じゃあ次のキエフ裁判で露さんの過去の侵略、人道に対する罪を裁いて国際法のお墨付きで、平和的にロシア分割・解体しましょうね~(ニッコリ)」とかますくらいの態度を示せないとダメですね。怒って糞野郎!なんてキレてもそこに何も生まれませんから。

 外交ゲームなんてそういうものなんですから、日本も他国相手に同じような噴飯物の主張をして自分有利のロジックを主流にする努力をしなくちゃいけないわけです。慰安婦の外交ゲーム見ればよく分かるでしょう。

 ウクライナロシア帝国・レーニン・スターリン・フルシチョフからのギフトで成り立っているというツイートをしていました。んで、じゃあ、北方領土もギフトでちょーだい→それはロシア連邦に加入してからです―のツッコミで思ったが、日本がロシア連邦に加盟申請したらどうなるんでしょうか?ぜひどなたか日本列島改造論みたいに、ロシア連邦のちEU加盟論をぶっちゃけてほしいものですね(笑)。

 しかし、ウクライナとかユーラシア連合構想とか色々あって、安倍ちゃんと関係改善を図っているプーチンは、微妙に外交的姿勢を日本よりに変えている。というか、シグナル送ってると思うんだけど、そんな時期に大使館がこんなツイートして問題ないのかね?それともこれもシグナルの一環なのでしょうか?ウクライナで勝ち確!で余裕の現れなんでしょうか?

 ロシア大使館津軽海峡におけるソ連船の拿捕が日本の侵略の現れ!みたいなことを言ってて、?と思ったのですが、『A級極東国際軍事裁判記録』にあるようですね。ここでは香港など侵攻地域に在泊するソ連船に対する砲撃及び攻撃と拿捕抑留はあっても、津軽海峡での拿捕事例の立証はないとか。

 まあいずれにせよ拿捕云々で、それが中立条約の侵害・破棄になるというロジックが既にアレなんですけどね。なんか似たような事例が先例としてあるのかしら?

 例えば日と米の戦争みたいに、戦争する前には、既に外交上の抜き差しならぬ対立があって、戦争に至るものですからね。当時の日本とソ連の状況を考えて、どうみても日本がソ連に戦争仕掛ける余地なんてあるはずないわけで(^ ^;)。ISISじゃないんだからねぇ…(苦笑)。

 言うまでもなくソ連日ソ中立条約違反、国際法無視は明らかですからね。ポイントは他の連合国、アメリカの合意があり、ポツダム宣言に則っていること。結局戦後体制、中立条約の問題=ソ連・現ロシアとの戦後問題というのは、「ソ連国際法を無視した」ことが問題の本質じゃなくて、「米ソ」で結託して国際法を無視していることなんですよね。そこを見落としちゃうと解んなくなっちゃうと思います。結局、まず米にそのことの違法性を認めさせないと話は進まないかと。

 正当性、合法性はさておいて、「米ソ連合国による日本侵略」というのが問題の根底にあるので、そこをしっかり抑えないと理解できないですし、外交ゲームもうまくこなせないでしょう。まあ、今の従米属国路線で解決できるわけがないのは当たり前ですね。