てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

慰安婦問題の合意について①

つぶやいて、まとめ直すの忘れてました。というか、こっちで書くやつだったなぁということを忘れていましたね。本の見直しは地味にめんどくさいので簡単にできるこちらで更新したいと思います。

 

 「最終的かつ不可逆的に」との文言を、北朝鮮の核問題以外の文章で目にするとはね…。浅羽先生も驚いてましたけど、complete, verifiable and irreversible settlementっていう表現は多分、北朝鮮の核問題以外に出てきたことないんじゃないかな?という気がするのですが、どうなのでしょうか?他の外交文書で出てきたことあるのでしょうか?気になるところですね。

 北の場合は「検証可能」がポイントでしたけど、この場合の検証ってどうなるんでしょうね?いずれにせよもう米は慰安婦問題を理由に、韓国が対日関係改善を拒むことを許さなくなったことになります。対日関係改善というか、安保強力ですね。米日韓のトライアングルで中国に立ち向かうことになるでしょう。

 慰安婦カード=民意の反発を口実に協力を拒否してきましたが、THAADの配備や日米韓の軍事情報共有化など、進んでいくことでしょう。次の大統領は間違いなくこれをやることが至上命題となるでしょうね。中国の台頭を新秩序の登場!と理想視してましたけど、最近成長率も低下してきましたし(7%成長発表も、中国経済専門の丸川教授いわく約5%の粉飾だと)、中国の台頭という幻想から覚めてテノヒラクルーになるんじゃないでしょうかね?

 

 そういえば、あの靖国で爆弾?仕掛けた韓国人の騒動ってのはやっぱり、今回の合意をぶち壊しにするためだったのでしょうか。一個人の暴挙ってことで話は付いてるのでしょうか?なんか裏があったのかな?

 

 慰安婦問題について合意ということで、安倍政権が謝罪に踏み込んだという理解をされている人が何人かいるようですが、軍の「強制」とか「指導のもとに徴発」とか、そのような表現はない。既存の河野談話の表現からさらに踏み込んだわけではないので結局韓国が折れたかたちですね、長い時間かけて結局合意内容は前と変わらない。安倍外交云々よりも、合意できる範疇・条件よりも更に要求を強めて、条件闘争をしたけどもやはり無理を通す交渉だったから、何の成果も上げられなかったというだけですね、これは。

 

 世界遺産で強制労働を認めてしまった!!という理由でネトウヨから叩かれた安倍総理(自信のコネによる世界遺産ゴリ押しという話アリ)。今回の慰安婦問題の「妥協」で彼らの支持を決定的に失って、次の選挙でその票を減らすということになると面白いのですが、さあどうなるか?

 

 次世代の人たち(現日本のこころ)が、これでいわゆる「ネトウヨ」票を取り込もうと、安倍政権を徹底的に叩く戦術にシフトしたら面白いですけどね。これで党勢立て直したら(まず無理でしょうけど)、見事に米欧が「極右」躍進!と喜んで報道しそうな状況。まあ自民にいられなくなった人達の寄り合いみたいなもので、自分たちの関係者に自民コネを引き継ぐことが目的でしょうから、今の強い自民を見てそれに対して反旗を翻して戦おうなんて手には出ないでしょうね。

 

 こうなると当然、日本が責任を認めたんだから、米も原爆や東京大空襲の道義的&法的責任を!という話になりますよね。将来振り返って、この時がパンドラの箱を開いた瞬間だった―となるかもしれないんですよね。 占領下での米兵・米関係者の蛮行を問いただせ!という声が強まることは避けられないと思いますけどね、そこら辺について無関心な傾向がありますが、ケアしなくていいのでしょうかね。