てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

中山成彬氏の護身術発言について


 中山成彬氏の護身術云々の発言が違和感を感じるものだったのでそれについてのコメントをまとめました。それ自体ならば特に問題のないわけですが、沖縄で女性が暴行死といういたましい事件があったばかりの発言、配慮にかけるものだとしか思えません。

 東大の空手演武会で女子部員による禁じ手の護身術が披露されたことを受けて、必須化5年目の中学武道に空手・合気道少林寺拳法を増やして、下手に日本女性に手を出すと逆にやられるぞという風評を広めたいのだとか。学生時代に空手と合気道やっていて、交通事故でもとっさの受け身で助かったとかなんとか。

 どんなアホな思想・信条を持とうが個人の勝手だが、武道関係者に迷惑をかけるような発言は謹んでいただきたい。日本武道協議会なる組織はかのような人物と手を切らなければ、同じようなおかしな団体と認識されてしまうだろう。武道関係はこういう変な人が本当に多くて嫌になる…。スポーツやボーイスカウトのように、軽い気持ちでジョイナス!という類のものではないだろう。

 成人女性が武道を嗜んでも屈強な男、鍛え込んだ軍人などは特にそうだが、そういう相手に何かができるとは普通は考えない。護身術で身を護れる女性なんて武家でもそうはおるまい。いても少数だし、武器の携帯は必須だろう。ならば女子供には自由帯刀を許すべきだと主張するほうがまだ理にかなっている。

 そして武道の負の側面だが、武道が広まれば広まるほど、悪用という問題が出てくる。柔道やってる人間が弱い人間をいじめたりだとか、空手部が部内で一年生をシゴキ殺したりとか、そういう問題が同時に発生してくる。必修の後に、凶悪犯罪・悪用が増えた場合どうするのか?どう責任を取るつもりなのか?配慮がなさすぎる。

 今の女性が武道を嗜んで、そういう風評が確立されたとしよう。それに至るまでにどれくらいの時間と情熱を注ぎ込めばそういう結果が得られると思うのか?青春の殆どはまず武道になるだろう。そして殆どはまず身につかない。指導の一つでもしたことがあるのだろうか…?男子でも運動神経がない子はものすごい難しい。女子はなおさらで、運動神経がある子でも大変なのに何を言っているのか…。

 そもそも武道・武術なんていうものは、保守思想的に言えば、男のものであって女がやるもの・口をだす世界では無いものだろう。女に手を出されたら、男が命がけで守ってやる&報復するというのが保守的には筋ではないのか?こういう時だけ自己責任論を唱えるから、保守政治家(笑)は叩かれるのでは?

 手を出したらやられるというのなら、「女を守る義務がある」男が今から米軍関係者に報復すればよろしい。身内のバカがやらかしたら、自分達まで報復される!となれば、態度を改めるだろう。武道や男の価値観を掲げるのであれば、是非身を切って大義のために国家・沖縄のために身を尽くしていただきたい。

 武道や武術を好んでいる己からすると、あまりに無責任な発言すぎてもう、うんざりなんですよねぇ…、こういう手合。そもそも武術なんていうのは人殺しの技術。いい年こいてそんなもんやって何が立派ですか、何が人格完成ですか、アホでしょ。

 塩田剛三は「合気道とは、自分を殺しに来た相手と友達になることが合気道です」と言いましたけど、突き詰めたら人間関係、コニュニケーションや政治・宗教の世界なんですよ。そういう殺し合いの技術が必要ないものを作ってこその武道・武術。武術が消える・必要なくなることが武術の究極の理想なんですよ。

 ましてや政治家が、凶悪事件が起きたばかりで、「武道やると役に立つよ!」なんてバカな発言するなんて考えられませんよね。そういうことが未然に起こらない社会・制度を作れる立場の人間が、自分でなんとかしろなんていう無責任な姿勢だなんて…。呆れてものが言えませんね…。