キッシンジャーと角栄
穴埋め用の小ネタとして使おうと思っていながら使えなかった小ネタを。短いですが気になったことなので。
http://mainichi.jp/opinion/news/2131211org00m010008000c.html… ベトナム情勢の機密漏洩に対して釘を差したキッシンジャーに、田中は「それでは聞きません」とその報告を拒んだというエピソード。角栄の失脚、対米関係不和は、このキッシンジャーとの齟齬から始まるのかもしれないですね。
アメリカとの関係が日本のトップとして不可欠というルールがあるわけですが、角栄はむしろそのアメリカの影響力を排除する。自分の方が大きいんだ!とPRする必要があったのかもしれないですね。ずっと従属国としてヘコヘコしていたのが、自分たちのトップがピシャっと失礼な態度を一蹴したことに感動した人の話が出ているくらいですし。
アメリカの意向を最大限汲まないと日本のトップとしてはやっていけない。故に安倍さんもTPPだったり、安保云々でアメリカさんとの調整を必死こいてやっているわけですけども。最低でも中曽根さんの時にそのルールが出来たのは間違いないとして、それ以前ではなかったんですかね?
もっと正確に言えば中曽根さんは闇将軍田中と米の意向という国内外の両方の支持が必要で、田中角栄死してそれが米オンリーになってしまったわけですが。その後継者である小沢一郎が死ねば米支配の完成と言えなくもないですね。
今の小泉に始まる自民党政治家の米依存というのは角栄のような国内の支持を取り付けられるパワーの有る政治家がいない。であるから米の支持なくては官僚の支持を得られない。官僚の支持を得られなくては政治を動かせないから、米に頼るという歪んだ図式になっているわけですね。
結局、角栄じゃないにしてもパワーを手に入れること。普通に選挙やって勝つこと。国民から支持されるような政党に&公平な選挙制度にして意見を訴えて、議会政治やって多数派を占めればいいだけなんですけどね。ものすっごい遠回りをしていますよね。民主主義のルールなんだから、多数派を敵に回して政権が安定するはずないのに、そういう当たり前のことをやらない理由がわかりませんね。
―んで機密漏洩があるから云々かんぬんという話は特定秘密保護法につながってくるわけですが、そんな前からあったのか…という感じですよね。中曽根時代に法案化の話があったといいますが、本当にじゃあなんでその当時にやれなかったのか…という話になりますよね。今回のような不透明な要素が多い法案になる可能性が高かったからなのでしょうか…?