てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

国際司法裁判所、「調査捕鯨」否定判決

 国際司法裁判所で「調査捕鯨」を否定する判決が出た話について。

 IWJを脱退せずに「調査捕鯨」という枠組みにこだわったのはおそらく、既存国際法・国際機構の取り決め・ルールを守るという日本のイメージアップのため。ソフトパワー維持のためなんでしょうね。あちらさんからするとクジラ殺す事は何が何でも悪いことでそれ自体ソフトパワーを傷つけるんでしょうけど。

 国際法・制度をギリギリまで守って、多国間での取り決めを遵守したという実績がいずれ生きてくるんでしょうね。例えば竹島などの領土紛争問題で提訴して勝利しても、日本だって国際司法裁判所の判決を無視したじゃないか!って言われちゃいますからね。

 で、今回はあくまで「南極での調査捕鯨」ですからね。そりゃまあ自分たちの領海に近い所で、自分たちにとって可愛い動物を勝手に獲ってりゃオーストラリアの主張は通りやすいですしね。「調査捕鯨」に科学性がない、つまり調査をするならそんな数捕獲しなくていいだろう&捕獲しなくても調査は出来るだろうっていうことですから、それ自体はオーストラリアの筋が通ってますね。

 要するに、今全世界の鯨は何頭で、鯨はどのくらい魚を食ってしまっていて、このままじゃ漁獲量が減るから、鯨を取らないといけない。そういうデータを提示できるかどうかということですよね。それを反捕鯨国に納得させられるだけのデータを未だに構築できていないのでしょうか?「おそらく」、「多分」レベルに留まってしまっているということでしょうかね?減ってしまっている種以外は捕っても大丈夫と納得させられていないということなんでしょうか。

 まだ鯨肉を輸入するという形でしばらくは凌ぐのでしょうけどね。そして沿岸捕鯨という形がありますが、今後は日本近辺で捕鯨をするという形になりそうですね。環境・生態維持を独自基準で設けて捕鯨をすることになるのでしょうか。鯨文化がもう廃れて手遅れ感がありますが…。国内に強烈な需要がない限り、いずれ廃れることは避けられないような…。金持ちの美食需要で終わってしまうのではないでしょうか?

 ノルウェーは、自国領海内での操業、沿岸捕鯨ですね。日本の調査捕鯨が実は沿岸小型捕鯨を続けてきた国内の伝統漁業を潰しているという指摘をみましたが、どうなんでしょうか。今後沿岸捕鯨にシフトせざるを得ない時、それが出来るんでしょうか?

 特定の所にだけ鯨が手に入りやすくなっていて、そこが潤うような構造になっているとかなんかおかしな構造でもあるのでしょうか?もう若い人なんか食べたことがある人のほうが少ないでしょうからねぇ、鯨。もちろん己は食べたことないですし。

 そして沿岸小型捕鯨で今後どのくらいの量が獲れるのでしょうか?あと、わざわざ南極まで行って捕鯨をするってのは鯨による魚の捕食を減らすこと、生態系や日本に来る魚の漁獲量が維持できるようにとかそういう意味合いがあるんじゃなかったでしたっけか?それが出来なくなって全体的なバランス、生態系の乱れとかそういうことはないのでしょうか?