てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

書評― 思考の整理学 外山 滋比古

 ブログ引越し&見直しの再掲です。元は09/12に書いたものです。

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

 

 『思考の整理学』を今回は紹介したいと思います。「諸君、私は絶望している。もはや腐りきった世の中を変えるのには革命しかぬわぁい!」の外山さんではもちろんありません。東大の教授の外山さんです。アマゾンレヴューにあったように*1、東大生・京大生が最も読んでいる本!みたいな煽りで手を出してみたものの、本当にそこまで言うほどか?という感じですね。

  ヤフーニュースでロングセラーで百万部突破という記事から、じゃあちょっと読んでみるかと読んでみたって感じですね。だからといって、くだらない、つまらない!と切り捨てるというわけではなく、まぁ日常こういう習慣を取り入れたら便利だよっていうありきたりのhow to本ですね。もちろん筆者の知性も感じさせましたし、納得できる点は多かったです。読んで損はしません。流し読みすることをオススメします。

 思ったのはこういう本、取り立てて特別に絶対読むべき!というわけでもないような本がなぜコレだけ長い間に渡って売れてきたかということです。おそらく、この人の授業やTVなどの話が面白く、親しみやすいから毎年一定の本がはけたのでしょう。あえて、目立つようなメディア露出行為をやって名を売るより、しっかりとした陰徳を積んでおくのがコツってところでしょうか*2

 ただ、最近の「東大式!」「東大生の~的」な本には本当にうんざりするので止めていただきたい(´-ω-`)。たかだか官僚的素養を計るだけのテストで勝ち抜いたからって、それが凄いと思う世の中の風潮はキモい。きっと良識ある東大生は、そういうことされて東大の名前を汚されるのを嫌うんだろうなぁ…。中身が優れていれば名乗って良いけど、大抵ただ要領よくまとめたノートみたいなのが本当に最近多いですからねぇ*3…。 ( ´Д`)キモッ

 

※追記、この本今でも読まれているんですかね…。はてなキーワードで言及されている日付を見ると、今でも言及されてますねぇ…。そこまでして読むもんじゃないと思いますけどね。

知的創造のヒント (ちくま学芸文庫)

知的創造のヒント (ちくま学芸文庫)

 

  という本があって、どうも講談社の新書の再販で、先にこっちが1977年に出版されたようですね。そして7年後に、『思考の整理学』として新しく本を出したと。

 レビューに、もともとは違う出版社だったからともかく、ちくまの違う文庫とはいえ、同じ会社から内容がほとんど同じ本を出すのはおかしいだろ?というものがありました。当時の事情から、絶版&会社替えて新しい本に出し直す→再販はちょっとダメでしょうね…。売れてるからという理由で安易に再販をしてしまうと出版社と本人の信頼を損なうと思いますけどね…。ファンだったら、あの外山さんの本か、じゃあ買おうとジャケ買いしますからね。なぜ再販を認めたのか…。

*1:平積みだし、東大生、京大生がもっとも読んだ本とか帯に書いてあったので読んだが

*2:変な圧力や東大的なブランドで販売してきたという変なものがなければ良いのですが…。

*3:2009年頃は東大生の書くノート!みたいな意味わからない本があふれていました