てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

今月の読んだ本(2016/11)

 相変わらずもう今月ではないですが、お気になさらずに(^ ^;)。荀子の下巻読んで、それについて単独で一本書く予定もありましたが、大して量がないので単独で上げるのは止めました。荀子上巻のところに追記することで済ませました。興味のある方はチェックしてみてください。→新釈漢文大系〈5〉荀子

 全然本読んでないなぁ…。老子と莊子は読んだんですけど、文字起こしがこれまた大変で、それを上げるまでに労力が色々かかるなぁ…と今から結構ゲンナリしております。しかし本読めなくなってますなぁ…。困った困った。

「反日」中国の文明史 (ちくま新書)/筑摩書房


 『「反日」中国の文明史』、文明史ってなんだろう?反日の源流・背景を探るとかじゃダメだったのかな?文化史という本も最近読んでアレだったけど、~~史ってハズレ多いのかな?まあ、内容自体は普通の本でハズレとはいえませんでしたけどね、これは。

 平野聡さんは尖閣を単なる領土問題ではなく、近代国際秩序以前の「中華秩序」「華夷秩序」に引き戻す戦略の一環と考えているようですね。対等な主権概念が存在せず、明確な上下の差異がある秩序に組み替えようとしているのだと。尖閣を「奪い」、日本を屈服させるもくろみがあると見てますね。

 出版が2014年当時なので、当時の韓国もその中華秩序に擦り寄っていると。まあそういう見方は当然存在するわけですが、 果たして今の中共指導部に現行国際秩序を破壊して、中国独自の秩序を東ア一帯に確立するという戦略性があるかと言われると怪しいですよね。

 むしろそういう戦略性があったほうが、これは実現不可能だと認識すれば途中で諦めるので、そちらのほうが好ましいんですよね。そういうロジックや構造を理解せずに、ただ今の成長をバックに調子こいて、「取れるものは取ってやれ!」という場当たり的な対応にしか見えないんですよね…。戦略性なき驕り≒暴走かと…。

 若手研究者だからでしょうか?日本からの視点・主張で、中国の主義・主張を否定するという体裁の研究者の本は珍しいですよね。若手のこういう本は今後増える傾向にあるのでしょうかね。あとどうでもいいんですけど、また黄巾&戦乱で人口が1000万人に激減してしまったという誤解がありましたね。

中国の論理 - 歴史から解き明かす (中公新書)


 大して気になったりすることもなかったのですけど、一応メモ。欧陽脩が五代は「嗚呼史」というように「嗚呼…」という史家の嘆息によって成り立っていると。当時の歴史家の傾向という意味で面白い話ですね。

 刑は士大夫に登らず=士大夫のような社会の上の階級と、庶民は別の秩序で存在している・動いているというのが元の言葉の意味なのだが、どうかな?まあ現在は高官には刑法が適用されない、二重規範みたいなそういう意味で用いられているのだけど。科挙の士を唐は内面バカにしていたというのはどういうことを言うのだろうか?

 士大夫が自身の利権を守るために抵抗する。その時の決まり文句が「人心を失う」。その結果士自身が軽視されるモンゴル・元の時代になるという流れ。

 皇帝=唯我独尊という理解もどうなのだろう?秦漢・唐宋・明清それぞれ皇帝の地位だったり、権威だったり、機能だったり異なるから、そんな簡単にざっくり行ってしまって良いのだろうか?まあ唐と宋ですら違いが大きいとか行政制度から云々すればいくらでも言えるだろうし、ここらへんそんなふうに言って大丈夫かなとか思いましたね。

 攘夷や夷務といった言葉が西欧諸国と付き合わなくいけなくなって、「洋務」という言葉に変わっていった。夷→洋という価値観念の転換は地味にポイントになりそうですね。中体西用、あくまで中心は中国の価値観念。エリートなら諸子百家などの知識を知っていて当然で、文書中にそういった古典の引用が所狭しと出て来る。

 康有為は儒教を「孔(子)教」化しようとしていた。教会の必要性を認識していた。当時は宗教なき国民国家はありえませんでしたから、非常にポイントを理解していた取り組みだといえますね。その康有為の改革が頓挫したことが中国の大きな挫折になったといえるでしょうね。翻訳に「雅」の壁があった。「雅」でない文章は明文・良文とされず、受け入れられなかった。

 しかし、梁啓超の文章にはもはやそのような「雅」は見られなかった。そういう伝統に引きずられずにただ淡々と論じる文章に変わった。よりプラグマティズム的な方向に進んだわけですね。陳独秀辺りにはまだそういう伝統的な傾向を引きずっていたと。梁啓超国民国家の必要性を説き、旧史からその淵源を探そうとするも、中国にはその先例がないと嘆いた。彼が来る国民国家のための新史観を打ち立てたのでしょうか?気になるところですね。

 あとどうでもいいことですが、若い頃の梁啓超って、楽天イーグルスの則本に似すぎですね。亡命→野球選手説を作ろうか(笑)。※リンク先に写真があります。ページ内容とは一切関係ありません

梁啓超(りょうけいちょう、Liáng Qǐ chāo) | 横浜国際オークション | 書画の部 | 出品受付のご案内 | 出品者ガイド

駐韓米大使マーク・リッパート、涙の離任会見

駐韓米大使、涙の離任会見 2年前に襲撃受け大けが

 駐韓米大使マーク・リッパート氏が政権交代で韓国を離れるというまあそんな話ですが、2年前に襲撃・テロを受けて傷を追った事件をそう言えば取り上げていなかったなぁということも思い出したので。

 自身は中国名を名乗り、子供に韓国名を名付けるほどの現地へ帰属意識がある外交官や大使というのはなかなかめづらしいのではないでしょうか?それこそローマ帝国のように世界を支配するには、世界各地への事情に精通した人材が不可欠で、現地へ骨を埋めるような本国と架け橋になるような人間が非常に大事ですね。

 こういう人が米の大使では当たり前というのならば心強いことこの上ないのですが、どうなんでしょうね…。外交下手米でそういう人材が豊富とは到底思えないんですけどね。

朴大統領が若く大物ではないリッパート駐韓大使に大満足なワケ - ZAKZAK
 ググっていたらついでにこんなの出てきたので余談ですが、日中韓とバランスの取れた人事という解説がありましたが、駐日大使のケネディさんはどうみても大使にふさわしい人物ではないでしょう。

 「大物度」が韓国的に重要で、日本や中国と比べて大物ではない!なんていう憤りがあるのだとか、「大物度」ってなんなんですかね?ポイントは国際情勢・東アジア情勢に精通しているかどうかでしょう。二世の閨閥政治家だらけの日本が言えることではないでしょうけど、実力なき世襲政治家を大使にして、外交がうまくいくとは到底思えません。「有名人」ではなく、「実力者」を外交のトップにつけてくれと要請してほしいものですね。

 当たり前のことなんですけども、東ア情勢において日本・中国・韓国とトータル的に考える必要性がある。最前線韓国に、仮想敵国中国。そして重要な拠点・中継地としての日本がある。マックス・ボーカス駐中国大使、キャロライン・ケネディ駐日大使、マーク・リッパート駐韓米大使は一つのチームとして考えられるわけですね、まあ他にもどこかの大使がはいっていてもおかしくないですけど。そういうチームとしての性格・バランスを考えるのも面白いですよね。

 そういう視点から次のトランプ大統領の大使人事を考えるのも一興かと思います。

 知らなかったんですが、このマーク・リッパート氏を襲撃した人物は、2010年7月に駐韓大使であった重家俊範に投石して、周囲にいた女性書記官に怪我をさせた人物、いわゆる極右(韓国思想的には極左なのかも?まあどっちでもいいですか)だったわけですね。

 警備の問題もさることながら、そういう要注意人物をあっちの公安みたいなものが厳重にマークしていなかったんでしょうか?普通はそういう場所に入れない、海外の高官・重要人物に近づけないようにさせるものではないんですかね?まあ、韓国のそういう行動は国際的信用を下げるだけでしょうね。

旧ブログからの2016年の記事引用テスト

 別館のボクシング記事からですが、ブログ再開したところでこちらも何か書こうと思っていましたが、週1で一本は最低必ず書くというノルマを課すために先週分の穴埋めをしなくちゃいけないので、どうでもいい話を一つ。はてなブログ初めて一年経ったので、まあたまにはこういう試みもいいかなと。

  もしかしてはてなブログから何か気に入った記事を読んで以降、ちょいちょい読みに来てくれる・読者になっていてくれている人がいて、そういう人は、アメブロでだらだら書いているのを知らない可能性もあるのでちょっと去年書いたものを紹介してみるかと。こっちからアメブロのリンク貼って人が来る可能性があるのかな?と知りたくなったので。今更アメブロへのアクセスが増えても意味なんてないのですけどね。

 基本、アメブロでは適当なものしか書かなくなってはいますが、たまに長くなっちゃってそのまま向こうで公開したのとか、本当はこっちで書こうと思っていたけど、もうひとひねりできるようなネタが加わらないとちょっと物足りないという素材でとどめていたものがあって、まあそういうものの紹介をね。今更ながらやっぱ気になるな~的な感じがあるので。「政治・社会問題」というカテゴリーに分けて書いてはいますけど、ほとんど時事ネタに近いので、それとクオリティ微妙なんですよね。更新しないのもアレだから、書いとくか的にツイッターからまとめる要素も大きいですし。

 まあそんな動機で去年アメブロで書いたものを紹介しておきます。と言うか、早く過去記事見やすいようにまとめ直せという話なんですけどね。アメブロからデータ移行してそのままなんでフォントがチラホラおかしいんですよね、昔のやつ。でっかくなったり小さくなったりしてますからね。あと、去年コードギアスの新シリーズ発表でアクセスが1000くらいガッと伸びた日もありまして、コードギアス新シリーズ記念で旧記事のまとめ直しと、新しいもの一つくらい書きたいなぁとか思っています。いつになることやら。

 リンク貼った後で埋め込み式にしたほうが簡単でよかったなとも思いましたが、読む記事を探そうとするときに無駄に見にくくなりそうなので。こっちのリンク形態にしました。人によっては埋め込み方式のほうが良いよと思う人もいそうですが、どっちが良いんでしょうね?記事内容がちょろちょろ書かれている分、でかくなっても良いのか、それともタイトルだけで全部一度にぱっと見られる今のままの方が良いのか。まあそもそも読もうとおもう人がいなければなんの意味もないことですが(^ ^;)。

 軽井沢のスキーバスのやつと、相模原障害者施設事件のやつはこっちで書くくらいの文量でしたね。後者はあっちで書くって言っちゃったから、そのまま掲載しましたが。軽井沢のやつはいつかこっちに持ってこようと思ってそのままのケースですね。小林よしのりの中国人めざわり発言とか、足立康史とか微妙にアクセスあったものも一応。細かい労働問題ネタが多いですね、やはり。成宮寛貴の薬物云々はもうひと押しネタが足りなかった、というか続報待ちみたいなところがありましたが、多分続報なさそうですね。さて実際にアクセスはあるのでしょうか?なかったら本当今回無駄ですね。

 
ハーフは劣化が早い

 ブラック企業から救ってくれるなら「レッド」企業を歓迎する

 妻がパートで25万

 ツイッターで暴れる人は無能とは限らない

 軽井沢スキーバス転落事故

 国会議員の育休

 介護職の傷害・殺人事件に社会の狂気を見る

 長崎の教会群とキリスト教関連遺産 世界文化遺産登録の推薦取り下げ

 浅羽裕樹先生の新聞記事へのコメント

 キモチ悪い役立たずでも救う物語が必要

 北朝鮮の水爆などの話。今のモンスター安倍晋三を産んだのは誰か?

 おおさか維新、足立康史議員 郷原氏に暴言

 小林よしのり、中国人観光客は目障り発言について

 東京五輪招致に不正疑惑

 笑点の新司会者 春風亭昇太に

 PL休部(廃部)報道への疑問

 トランプ=橋下?小泉?という話

 保育園落ちた日本死ねの話と子供を二人以上産んで、産めなければ寄付しての話

 厚切りジェイソンなど、海外の人の日本論

 丸山議員の黒人・奴隷が大統領発言と福島伸享議員の話

 SEALDsと「若者」 しばき隊のリンチについて

 大分の女子マネが甲子園練習に参加できない話

 神谷浩史さんが結婚していた話&声優業界について

 AV出演強要の話

 NHKの貧困女子高生報道の炎上の話

 相模原障害者施設殺傷事件の話

 2016年のノーベル賞の話

 トランプ大統領誕生の影で麻薬合法化とマイク・ホンダ

 高畑裕太強姦事件と労働環境の問題

 宇都宮市連続爆発事件

 ドミノ・ピザと佐川急便のパンク

 韓国検察、「帝国の慰安婦」著者に懲役3年求刑

 フィリピンの新大統領ドゥテルテは国をどう変えるのか?

 オウム麻原の死刑執行と「遺骨争奪」と「古墳づくり」

 DeNA、まとめサイト、キュレーションサイト問題

 成宮寛貴の薬物疑惑について不可解なこと

 外国人にワサビたっぷりの寿司を出した話