てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

読んだ本、石川知裕さんの悪党とか

ハーバード大学教授が語る「老い」に負けない生き方/エレン・ランガー

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 図書館の新刊コーナーにあったからチラ見シリーズ。医学の常識で考えるんじゃなく、ちょっとでいいから目標を持って、10歳~20歳若くなったつもりでやれば実際に効果が出るとか、なんか脳内革命っぽい話。そりゃポジティブにやったほうがいけるだろうし、諦めずに取り組めばそうなるでしょう。ふーんって感じ。そんだけ。

インドと組めば日本は再建できる/アショック・ロイ 鈴木壮治

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 これは共著者の日本人がしっかり軍事を見据えていたのが好感触。世界3位の経済大国で、6位の軍事大国である日本。トルコがNATOより中国に目を向け始めている兆候があったり、パキスタン都の関係、湾岸にルートを築いて中東まで中国はビジョンがある。ロシアのロ・中・印だったり、日・米・中なり、もっと日本独自で枠組みを!個人的には日印安保は不可欠だと思いますけどね。

 インド人なんていうのはいない。だいたいドラヴィダ系・アーリア系・モンゴロイド・アフリカ系・中央アジアとイランから来た5つくらいに集約される(だったかな?)。地区が変われば宗教が変わり、食事が全く違う。ベジタリアンだったり、そうでなかったり、また卵は食べるベジタリアンだったり。宗教は民族を決めますからね。英語が通じるといってもせいぜい5%にすぎない。言語の一体感がないのは中国との決定的な相違点ですね。

 まだまだ農業の問題点が多くて技術が必要、そこに日本の関与余地がある。職を作ることが最大の課題。良くデモや騒動を見かける。どうやってそれを収めるか=職を作るかという課題がある。

 共著なんでそんなに深いものではありませんが、まあ結構面白いと思いました。

 
悪党―小沢一郎に仕えて/石川知裕

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 石川知裕さんの本があったんで読みました。まあ彼が小沢一郎と同関わってきたのかというエッセイじゃないけど、半生記。鈴木宗男佐藤優国策捜査リンクと同じく北海道出身の石川知裕のつながり。更には同じく国策捜査で鈴木&佐藤が石川を介して小沢一郎と結束するというのが興味深いですよね。

 関係無いですが、対照的に佐藤優小林よしのりが文壇?ではないですけどもなんか色々もめて?まあ対立点もなんかよくわからんのですが。国策捜査の本を櫻井よしこさんがなんかの賞で0点つけて受賞できなくて、それを小林よしのりが同意したそこら辺の経緯ですかね?まあどうでもいいですけど。んで、小林よしのりが小沢の四億円を怪しいという国民感覚を是とするというトチ狂ったことを言ってました。親小沢・反小沢で別れるんでしょうかね?

 まだ半分くらいですけど、まあどうでもいいかな。そんなに面白い事も書いてないし。小沢さんが贅沢をしない、身内に厳しい=元秘書だからといって優遇されることはない。携帯を持たないから秘書が他の政治家と取次をする。とかそんな事くらいですかね。

 ※と思っていたら、保守論壇の大物である江藤淳が水沢に帰れって言ったのは小沢批判ではなく、日本の政治界は馬鹿だから小沢の偉大さ・有益さがわからない。一回引退して、故郷に引きこもればバカどもも、小沢という有益な存在に気がつくだろうというエールだったという話。これは知らんかったなぁ。あと選挙の時の話は結構面白いんで、チェックするのもいいですね。

 つうか100ページぐらいまでがつまらない。2部後半が選挙の話とかそこから面白くなります。小沢一郎キン肉マン論とか読んでいて冷めますが(笑)、こっから面白い。

 
戦術眼 (ベースボール・マガジン社新書)/梨田 昌孝

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 以前ちらっと触れた梨田サンの本。近鉄の投手陣を支えた名捕手。いや~やっぱり名捕手は考えることがしっかりしていて面白い。超野球学の配球についての本読みたくなりましたね。高卒捕手は三年までに一軍で活躍しないと使えない。なるほど梨田さんにも当てはまってますなぁ。

 守って勝つが基本。しかし近鉄時代はそういう選手がいないから打って勝つを活かすしかなかった。

 ブルペンでの投手状態の把握は難しい。投手によって調子を図れるバロメーターを抑えなくてはいけない。

 いいバッターは背後で待っている球を悟らせてくれない。金本がいいバッターなのは何を待っているか後ろで見ていてわからないから。

 こんにゃく打法は落合神主打法と同じ肘を抜くためにもっともやりやすい形がそれだった。

 頭ごなしの指導法は新人を萎縮させるからダメ。理解を優先すべし。

 あとなにがあったっけ?所々で落合中日が引き合いに出されます。やはり中日野球が理想なんでしょうね。阪神監督で落合と対決したい!というのがあったかもしれませんが、いなくなっちゃいますからねぇ。真弓さんを日ハムコーチにまねこうとした話もありました。まあ阪神入りはするんでしょうか。

 巨人が落合・阪神が梨田なら来シーズンも面白いんですがね。

「育てない」から上手くいく/桜井 章一

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まあ相変わらず、桜井章一さんはこの人いいこというなぁ~と惚れ惚れするようなことを言いますね。

 知っていても現場を知らないから暴走する。石川を捕まえて、小沢を次に捕まえようなんていう汚い考え方は現場や現実を知らない物が考えそうな姑息なやり方。ちょうどうえで触れましたしね。桜井さんは政治のことなんかわからないでしょうけど、本質をズバッと察知しているんですねぇ。さすがですわ。

 子供がなにかやっても駄目だとかコラッとか叱ったことがない。そうすると困っちゃうよねぇ、とかやんわり説明するだけで強制することは全くなかったといいます。そうするだけで自然と子供はそうなっていったといいます。でもこれは桜井さんのようなすごい人だから周りも自然と感化されることであって、実際これやったら上手くいかないと思いますね。

 というのは汚いことや卑怯なことって弱い人間がすること。桜井さんくらいの強い人間の根源力があってできることだと思います。この人が強くてまっとうな人だから子供も自然と従う。しつけなんかしなくても、自分がこうやるんだよとやってみせれば子供は自然とそれを真似するとありましたしね。

 すごいなと思うのは、1歳4ヶ月の孫が花ではなく葉っぱを気に入っていること。いわく、綺麗なものではなく葉っぱという生命力に感動を覚えている。そういう感覚を成長すれば忘れるだろうけど、こういう人間として大事な根源力は大人になったときに生きる。ふとした時に思い出して欲しいと。なるほどなぁ。

 自然に触れるということを「まあ、なんて綺麗な景色ねぇ」とまるでファッション感覚で言っているけども、実際の自然は暴威・恐ろしいものでもあること、荒れ狂う波や森の暗さやら恐怖に触れずして何が自然に触れるだか意味がわからん。

 すごいなあと感心したのは違う5歳の孫を主催する塾の子と一緒に連れて合宿で過ごしたそうです。そこで学んだんでしょう。ケーキを家族と食べるとき、孫が準備が出来ましたといって、呼びに来る。親たちはケーキをもう食べているのに、桜井さんが手をつけるまで食べない。初めてフォークを入れたのを見てから、孫も食べ始めたんだと。子供は自分が何をすべきか特に教えられなくても、そういうことを学ぶ。もちろん普段から桜井さんが偉ぶって周りの塾の子にそうさせているわけでもなく、自然とそういう振る舞いを取るべきなんだ。尊敬する人の前ではどうすべきかという塾の子達を見て感化されたんでしょうな。いや~すごいわ。

 他にもいろいろ興味深い話があるんでぜひ読んでみてください。