若い漫画家の不幸に思うこと
妖狐×僕SS コミック 全11巻完結セット (ガンガンコミックスJOKER)/スクウェア・エニックス
藤原ここあさんという漫画家さんが30そこそこの若さで死んでしまったとか。作品は読んだことないけど残念ですね。まだ連載中の作品もあったようですし。ファンは途中で作品が強制的に打ち切られることになるわけで、二重に辛いでしょうね。
昔の連載環境、漫画家の仕事がブラックだった時代、週刊連載でぶっ通しで漫画を描かされ続けて酷使されたとか。それはまだ良いいほうで、人気がなく打ち切られたら、即無職となって放り捨てられた。使い捨てにされたみたいな話があった時代と今ではだいぶ事情が変わってきたと思うのですが…。
手塚治虫なんてのは天才で、ああいう人を基準にしてしまうと、多くの若手・凡才の人はダメに成ってしまう。心身を病んでしまう。だからこそ、環境を整えてやる必要性がある。しかし手塚治虫でも60で死んでいるんですねぇ。漫画を描くということは、座りっぱなしであり、運動不足・不健康な生活になることは容易に想像がつく、そろそろそういうことを防止するための対策を業界として整備すべきだと思いますが。
また以前書いたように、佐渡川先生のような自殺してしまうケースも有るわけです、普通の社会人のような暮らしを送れない分、人と違う生活をして疎外感を抱くということも十分考えられます。いろんな要因が重なって精神を止むケースが高い職種かもしれませんし、そういったケアも怠るべきではないでしょう。
知名度ある漫画家、鳥山先生とか尾田先生とかビッグネームが、若手やギリギリの漫画家の生活を守る基金みたいなの作ってくれないかな?動き出して一から十までやる必要性はありませんけど、名前を出すだけで全然インパクトが違うでしょうからね。特に尾田先生はしんがぎんさんだったか?同世代の若い漫画家の不幸を見ているわけですし。
以前書いたか?ブックオフみたいな、ああいう企業から1割、2割売上をその基金に回すような制度を作ればいいと思いましたね。しっかし、本当労働者の環境を守ろうという動きについては乏しいというかなんというか…。そういう社会なんでしょうね。
『バクマン』で、漫画家が入院したような話がありましたが、ああいう漫画家の苦しい現状をもっと掘り下げてもいいんじゃないでしょうかね?『つるピカハゲ丸』の作者が今そんな漫画書いてるんでしたっけか?アニメーターの給料が低いというのもそうですし、クリエイターの生活を守れ!というところから攻めるという発想も政治家には欲しいですねぇ。