てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

今月の読んだ本(2016/07)

 07と書いてあるけれど、放置していたからいつごろ読んだものかわからない。06かもしれない。まあどうでもいいや。いつもどおり誰が読むんだという話なので。今回は特に内容がないので。マシにするために浅野さんの諸子百家入れようかなと考えたんですが、後々リンク貼りたいので単独したかったので止めました。短いんですけどね。

 

宗教とはなにか―古代世界の神話と儀礼から (NHKブックス)/日本放送出版協会
 エリアーデ、俗なるものの中に聖なるものを見出す。聖なるものの顕現こそが宗教。その観察が彼の著述。宗教とは何か?宗教的体験というのならば、その体験を掘り下げるしかないのでは?宗教的体験を科学的に分析して積み上げるしかないと思うのだが、社会・心理的還元アプローチを取らずに研究を深めるとするのならば…。神秘体験の研究は何故行われないのだろうか。眉唾になるから?一度はこういうことが起こるというのを悟りの体験・野狐禅なども含めてきっちり抑えておくべきだと思う。

 呪術→宗教という段階を考えるフレーザー。

 聖なるものへの畏れと崇拝が宗教。おおいなる宇宙への同一化を図ろうとするもの。聖なるものであるがゆえに俗から離れなければいけないが、俗なるものに顕現しないといけないという逆説をエリアーデヒエロファニーとよんだ。

 一人・一つの原巨人・卵から宇宙が創生されたという神話パターンが各地にある。

 兄弟始祖型洪水神話、天地の聖婚、兄妹婚に繋がる。イザナギイザナミも兄妹か?

 聖化された動物を捧げる動物供犠、人身御供もこの延長。キリストもこの発想か?宇宙創世の再現。

 ミトラスの犠牲で牡牛を捧げるのは、ペルシャ創世神話の原初のオス牛から宇宙を創生したというそれから来ている。聖化された牛の血を浴びることで霊力をえるという考え。洞窟で行うのは、洞窟が大地の子宮だから。
 聖婚・狂祭、儀礼を通じて宇宙との同化を図る、それによって神性を獲得する。

 バビロニアメソポタミア・エジプトの時代から、義人が報われず悪人が富めること、世の無常を嘆く価値観念があった(p198)。古代バビロニア、災い・穢れ・悪は祓えると考える。新年祭の儀礼で祓う。それによってこれまでの穢れを祓い、秩序の回復・更新をする。どこでも新年を祝う・儀式が行われるというのはそういうことでしょうね。

 プロメテウス、神への犯行と人類の進歩、アイスキュロスの物語はそれを称賛した。ギリシャ人の価値では、最後に神からの罰によって人間の傲慢がただされる。人間の限界が決まる。善意が悪い結果になるという最古の物語か?

2016年 世界の真実 (WAC BUNKO 224)/ワック

 ゲリラ対策には軍隊ではなく警察が有効。満州国でも北支でも激減した。金日成ソ連に逃げ込んだのも活動できなかったから。イラクなどこれを導入すべしとあるが、中東で応用できるものか?現地人の信頼を得ることが鍵に思えるが。
 ゲーツが新型機のステルス戦闘機のテストを胡錦濤に尋ねた所、胡錦濤はそのことを知らなかった。重要なテストを把握していない=軍部を掌握できていないと考えて、米は第7艦隊を増強した。
 文民統制が効いていない中国では崩壊の際に核兵器をコントロール出来ない可能性がある。万一の際には真っ先に四川の成都軍区を支配しなければならない。そのための沖縄のオスプレイ
 オバマケアの失敗があとをひいて、ヒラリーは当選しづらい。
 AIIBは新東京銀行のように失敗する。1、貸付先の情報収拾能力。2、適切な判断。この2つが出来ないといけない。それには人脈・時間・データが必要。回収に失敗するだろう。
 米の特許庁で特許の数上位十社は日本6、米3、韓1でEU系は一つもない。
 発行債権の格付けの向上のために日本のAIIBの参加を望む。
 朴正煕は唯一大統領で賄賂をとらなかった。
 アメリカに進出したがっていた吉本に、FBIから「オタクの大物はヤクザとつながりがある」と警告があった。名前は書いていないが、それが島田紳助失脚の真相だと。しかしその後米進出はどうなったんでしょうかね?
 米は中の海洋進出を恐れていはいない。空母が1隻しかないし、艦載機のパイロットが5人しかいない。ロナルド・レーガンには120人で、他にも熟練パイロットが120人いて、120人が養成中。
 中国はR&Dをやってない、産業構造の転換はうまくいかない。このままでは日本の技術を借りるという韓国モデルとおなじになる。
 ブラジルの大地主は私兵を持っている、農地改革をやっていない。フィリピンのアキノ家も地主。タクシンが支持されているのはそれに突っ込んだから、しかし国王も大地主であるために失敗すると。

 

民主主義がアフリカ経済を殺す/日経BP社

 民主主義は安定をもたらさない、混乱を招く。アイデンティティが統一されているほど安定する、経済的安定がまず重要。民主主義国家なら経済成長後も安定するが、独裁国では不安定になる。まあ当たり前の結論なのだが、筆者は経済学の人。定量分析の手法によって、データを提示して裏付けが出来た。ハイ、証明。―というような態度には非常に強い違和感を覚える。社会学歴史学などなど普通の政治学でやるべきことを、それらを交えず定量分析で結論を出そうというのは如何なものなのか…。あっちの人の特徴なのかな?データ作って、証明で論文の条件クリアみたいな…?定量分析で証明という論文の問題はなんか中国古代にもあった気がするが、どうだったかな?

中国第二の大陸 アフリカ:一〇〇万の移民が築く新たな帝国/白水社

 ルポ、そんだけ。似たようなものは多いようだ。中国が危険!の類書的なアレかな。アマゾンで中国・アフリカで検索かけると似たようなものは何件か見つかりますね。まあ、流行りということでしょうかね。どっちかというと、向こうの欧州の人が裏庭のアフリカを中国に荒らされて、そういう本を書く。そして、その中で目についたものを翻訳の流れなのかな。

「タオ=道」の思想 (講談社現代新書)/講談社
富豪への王道 史記・貨殖列伝を読み解く/講談社
春秋戦国の処世術―中国古典に学ぶ「逆転の寓話」 (講談社現代新書)/講談社
 この三冊は目的がわからない本だった。己が書いているような読んだことをただ書いた感。まあ、浅くでいいからなんとか手軽なものを読みたいという人向けということかな。年齢高い人の書いたものは注意したほうが良いかな。1930年生まれみたいな人の本、普通に図書館とかにもおいてありますからね。書店だとまあ学術書はおいといて、そこまで戦前生まれの本おいてはないと思いますが。なんというか戦前生まれの人が書いたものって特徴ありますよね。