てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

自己責任論者辛坊、国費で救出される

 そうそう辛坊さんの救助の話忘れてた。己もイラクの人質のとき自己責任論にコロッと賛同しちゃってたんだけど、アレはどう考えても誤りですね。人質救助なんて日常茶飯事、軽率な行動は問われるべきでも、軽率じゃない人が捕まるなんてよくあるんですから。救助は国家の仕事として当然ありえる普通の事です。

 んで、いや軽率なんだから非難されて当然だ!って必ず言うと思うんだけど、人質救助ってある意味火事を鎮火する消防士みたいなもんなんですよ。軽率な火事を起こしたとしても、消防士の訓練として十分機能するんですよ。自衛隊の救助作戦もおんなじ。実戦ほど有効な訓練はありませんからね。

 発生しうる人質事件に恒常的に政府は対応する必要があるわけで、むしろそういう時に有効に対処しうる制度、装置を備えていない方に非難が集まってしかるべきなんですけどね。もし、何の落ち度もない人がイランの大使館人質事件のように拉致・監禁されていたらどうしていたんでしょうかね?

 多少は軽率な行為についてけしからんと感じても、普通は救助のお仕事をよくやった!って特殊部隊なり救助隊を称えるべきことであって対象を非難することはやはり異常ですよね。登山の遭難だって、あの救助活動を通じて、災害時の訓練になるんですから。専門機関がある以上コストはたいしたことないですよ。

 ※費用は燃料代で800万だとか。まあ訓練費用としてノウハウ築けてよかったんじゃないですかね?というか恒常的に訓練しているでしょうから、その分一回休みで費用は浮くでしょうし。まあそれでも訓練休まないかもしれませんけどね。仕事したんですから、休んでもいいと思いますけどね。

 興味深いのはテレビの企画だったこと、そのために日程や訓練など疎かにしたのでは?ということ。それと彼は橋下さんと距離が近かったこと。TVの力でヒーローにして政界進出みたいなプランがあったんじゃないか?ってことですよね。むしろそこら辺知りたいですね。

 というかTVの企画なんですから民間企業、読売が費用払ってしかるべきではないでしょうか?

 ―とまあ、単にけしからんで済まされがちなこの事件の性質を語ってみました。彼自身どうするかは自業自得の面があるのでどうでもいいですが。

 「自己責任」論の高まりって小泉政権時代の特徴ですけど、都合の良い時に都合の良い事件が起きてくれましたよね。むしろそういうふうに情報を操作したってことなんでしょうか?あのときいやこれは自己責任ではなく国家の当然の任務であって「国家責任」だと誰か言っていれば今の生活保護云々とかも防げたかも?