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てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

代表戦を行わないで政権交代を目指す民進党

民進党

短いが、重要な話だと思うので、書きました。

 

 記録的な低投票率によって自民党政権交代を許した2012年の衆院選(59%)から、2013年の参院選・2014年の衆院選と連続して53%に届かない有様。この低投票率では、野党は戦いようがない。自民党の一強時代を招いた結果、立憲政治を無視してやりたい放題。故に自民党のやりたい放題を防止するために、これまで腰の重かった共産党までが民主(現民進党)に選挙協力を打ち出すまでに至った。まずは選挙で勝つために、第三極系も旧民主系も「野合」を選択した。これは政治の力学を考えれば、至極当然の流れ。ここまで野党が軽視されれば、野党も小さな虫を殺してでも、大きな虫を活かすしかない。

 

 前々から、新党「野合」の必要性を主張していた身としては文句のない所。*1

  しかし、ポイントは代表戦。代表戦が行われないとは想定していなかったので、どうにも納得がいかない所。正直、何をやっているんだ馬鹿者…という感想しか出てこない。

 

 代表戦とは、党の格好のPRの場。次期代表=新首相候補をPRする場。政権交代を目指すために合流を果たした新党がまずすることは、新代表を選出して、その政治家が魅力あるヴィジョンを示すこと。その新しい顔と現内閣よりも魅力的な政策で、現首相・与党と来るべき選挙で戦う。そこまで見据えて代表戦を行うべきもの。

 

 政権交代が可能な規模の第二政党が出来た。共産党との選挙協力もあり、投票率が伸びれば、自民党とそこそこ戦える。うまく行けば政権交代が実現するかもしれない。そういう面白い図式が成立するというのに、新党の顔・新しい政策を大々的に発表しない。これでは民主党の看板が変わっただけと受け取る人が殆どになってしまう。

 

 現執行部岡田周辺が代表戦で負ける可能性がある、党内権力を手放したくないというのならば、出来レースでもいい。松野でも江田でも、誰が来ても党内野党の政権交代が実現しないように手を打っておく・話をつけておく。とりあえず代表戦をやることが大事なのだから、今回は自分たちが勝つ。その代わり参院選後には必ず代表戦を再びやるということでもいい。そういう寝技が出来ないのが真に民主党らしい。勝つためには何をしなくてはならないのか、キレイ事・理念ばかりで現実的な政策があやふやというところは依然変わらない。永遠に変わりようがないのかもしれない。

 

 今のところ、参院選後には代表戦という話があるが、参院選にはまず勝てる。そしてその次の衆院選を見据えて代表戦をとっておくということなのだろうか?今の岡田代表は、野田総理ら変節派との違いが見えず期待が持てない。これで本当に戦えるのだろうか…?

 

 理念・キレイ事ばかりで地に足がついてないという話で思ったのだが、自民党世襲グループのような、いわゆる貴族のような社会上層がいる。そしてそれだけではなく、農民や土建といった中層・下層を組み込んで成立していた。自民党内部には、現実に生きる大衆が存在したという時代背景があって、彼らをどうやって食わせるかというノウハウが存在していた。現在は田中派の消滅で、そういった中層・下層の受け皿が自民党から消失しているといえるかもしれない。

 対照的に民主党は、政治改革・国政改革をするという理念は正しいが、肝心の中層・下層を組み込む、現実に生きる大衆の生活を守るという視点が足りないという根本的な欠陥を抱えて今に至るのではないか?政党の支持基盤として、中層・下層をしっかり組織できていない。政治の崇高な部分にばかり目がいって、肝心の泥臭い・地味な部分を見過ごしている。これほど社会問題が増えている時代に、社会変革を訴えて滑り落ちる大衆を支持層として組織化できていないというのは根本的な問題を抱えていると見るべきではなかろうか?泡沫正当化していた共産党が票を一気に伸ばしたことも民主党失望の裏返し。中層・下層を組み込めていないことを象徴しているのではないか?

 

 保育園云々で日本死ね!という話が話題になったが、ああいったことですぐさま飛びついて火をつけて政治問題として取り上げた共産党のセンスのほうがまだわかっているといえるのではないか?

 まあ、以前から似たようなことは書いてきたので今更なのだが。それこそ今太閤田中角栄のような、平民からの成り上がりで、かつ大衆の生活に直結することをプロとする政治家の台頭が望まれるのではなかろうか?社会上層であるエリート大出身、弁護士出身、イオングループの一族、政経塾=政治家養成所出身、元NHK、タレント、市民運動…。ぱっと思いつくのがこういう背景・バックボーン持ち。それこそ元派遣社員、失敗した起業家など社会の下層を知り尽くしてその問題のプロというのはどうしていないのか?そういうプロをいかに発掘して育てるかということが大事なのでは?とつくづく思った。

 いずれにせよ我々が、今できるのは、参院選の結果を待つことだけであろう。日本の民主主義・社会改革を進めてくれることになるといいが…。

*1:※参考、旧拙記事