2009年、なぜ政権交代だったのか 田中愛治
ブログ引越し&見直しの再掲です。元は10/03に書いたものです。
2009年、なぜ政権交代だったのか―読売・早稲田の共同調査で読みとく日本政治の転換
- 作者: 田中愛治,河野勝,日野愛郎,飯田健,読売新聞世論調査部
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2009/10/24
- メディア: 単行本
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最近書評かいてなかったなぁ・・・。チラ見したので、印象に残ったものを箇条書き。
○自民支持派の中にも民主に期待、政権を一度任せてみてもよいという割合が多い。数字は殆ど忘れたな~。でも4~5割いたと思う。まぁ、予想通り。その人達は、民主に不安を覚え、自民に政権担当能力があると思う人間でも、民主に投票した。民主支持派は、やはり未知数なのか、それでも政権担当能力があると考えるのは6割程度だった。実際の仕事次第で判断しようという慎重居士であるのならいいんですけどね・・・。民主支持といえども、自民の代替としか見ていなかったら、民主党は…。
○さっき書いた記事の続き(<山岡国対委員長>外国人選挙権法案は今秋以降に先送り多分これのことかな?)にもなるが、無党派層というのは流動的に見えても、タレント・スポーツ選手などの擁立で、その分の票が獲得されることはない。移り気な無党派層とはいえ、その中でも著名人だから投票するという人間は、そもそもちょっとしたことで投票に行かなくなる。有権者意識、投票への思いが薄いから、選挙戦略で有名人擁立は殆ど意味がない。たとえば、北野武のような政治キャスター(?)のような感じで番組持っていたり、常日頃雑誌で、政治について発言しているような人間なら影響力はあるだろうが。
○民主党にとっての選挙協力の重要性。中川秀直氏が敗れたものや久間章生氏が破れた選挙で、共産党との選挙協力が重要なファクターを占めていた。共産党は一つの選挙区で一万票程度の影響力を持つのに過ぎないのだが、民主党と共産党は選挙協力をすると、共産党候補がいない場合、その票は民主へ票が流れやすい。事実民主票が増えているデータが観測される。
こっから拙意見。つまり、連立以前にかかわらず、民主党としては選挙協力で票が流れやすい社民・共産・公明とは重要な意味合いを占めることになる。民主としては連立せず、選挙協力というのがしばらくは取られる選挙戦術ではなかろうか?もちろん少数政党もバカじゃないから、ただ閣外協力ってのを永遠に続けるわけはない。 そこのところを巡って政治的やり取り・かけひきがポイントになるのでしょう。
自民の圧勝、郵政選挙と比べても民主が大勝したのには、そのような選挙戦術があった。つまり、次回・次々回と民主はそのような戦略が成功しなければ、選挙で圧勝できるとは限らない。
○世代交代―党内の平均年齢について、民主が最も若く、47くらいだったかな?前回選挙からママ年数分横滑りしたが、民主以外は平均年齢が高い。自民の老害が説かれているが、それどころか、どの党も軒並み高いママ=人材育成の失敗、若手政治家の新規参入が起こっていない。みんなの党は平均年齢どうなのかな?若手を発掘できているかどうか気になるところ…。
○小泉チルドレンの惨敗=新規参入・時代の若手が殆ど再選出来なかった。そういう意味でも次回小沢ガールズのような政治家の動向が気になるところ。流石小沢は選挙の要諦を知り尽くしている。一期目は政治の勉強で、次に当選して本当の政治家だとは良くぞ言ったものだと思う。
あと、ちょっと思い出せない・・・あとなんかあった気がするんけどおしまい。