てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

国民栄誉賞と安倍総理の新聞対策

 まあ、もろ穴埋めの話なんですけど(笑)。国民栄誉賞W受賞ってどうなんですかね~。長嶋茂雄氏は世界記録を持つ王貞治氏とは違って明確な理由が見つからないからこれまで与えられずに来たわけですが、彼のプロ野球隆盛に与えた影響は言うまでもないので、別にいいとは思うのですけどね。

 松井秀喜氏はだめじゃないでしょうか?己は彼の個人的なファンでありますが、ふさわしい記録を残したかと言われると微妙ですよね。つうかイチローにくらべてしまうとやはり…ですからね。

 長嶋さん受賞なら力道山とかあげればいいのにとは思いました。今はすっかり落ち目ですが、プロレスもあの当時すごかったはずですからね。大鵬・長嶋ときて著名なプロレスラーに一人も受賞者がいないってどうなんでしょうか?

 大鵬に授与したのと合わせると巨人大鵬なんとやらですね。つぎは卵焼きにでも受賞しますか。

 そんなことはともかく国民栄誉賞ってスポーツマン限定なんですかね?日本人として世界に誇るべき、あるいは日本社会に大いに貢献した人ってことなら、ノーベル賞っていうものがあるから、そこでカバーされているものはそれにまかせるとして(ノーベル賞ってどうだろ?って気もしますけどね)、それ以外になかなか貢献が認められにくいものにも与えていいと思いますけどね。

 カラオケ発明した人とか、カップラーメンとか、テレビ作った人とか、世界的な貢献なんですからきっちり表彰すべきだと思いますけどね。クールジャパンとか言って、そういう見えない日本のすごさ、レベルの高さを知らしめるのならば、そういう地道なところから始めてはいかがですかね?


 安倍総理国民栄誉賞表彰式でアンチ巨人という単語を使っていました。せめて使うなら「強い巨人が憎かった私も~」とか「ヤクルトファンとして強い巨人が妬ましい~」とか巨人に対するマイナスイメージがあるアンチ巨人という単語を軽率に使うべきではなかったと思いましたね。アンチ巨人というのは単に巨人を倒そう!というセ5球団ファンの心情を意味するだけではなく、読売を否定する「ゴミ売り」的な侮蔑ワードとして用いられることがあるのですからね。

 正直師弟関係の感動的な場面でしゃしゃり出てくるセンスからしてアレですからね。審判やる意味なんかどこにもないやろ。なんで首相が出てくるのか意味がわからない。私的な縁があるとかならともかく、受賞の経緯からして見え透いた人気取りで、さらに審判を務めてTVに移ろうとするその態度が見え透いて最悪ですね。スピーチをチェックする人や、セレモニー演出の仕掛け人はそういうことをするべきではない!と注意しなかったのか?まあいないんでしょうけどね。人気取りをしようとして、焦って何かをしようとする人は必ずコケる。大事なことは何をしてはいけないかを知ること。動かないことなんですけどね。いわゆる「動かざること山のごとし」ですか?

 そう考えると「痛みに耐えて(ry」の小泉のセンスは本当に抜群だったなぁと思います。まあ、名言というより余計なことを喋らずにただ単に「凄い!」と感じたことにちょっとセリフを付け加えるだけ、それで十分なんですよね。生観戦→受賞というタイミングもそうですし、今回のような時間が開く過去の行為についての受賞というのは首相の意味が無いので、あんまり効果的なスピーチはそもそも無理ですからね。

 「世界遺産」はたまにハズレがあって見に行って損したと思うことがあるが、日本の「国宝」にはハズレがないという話がありました。つまり中にはそれにふさわしいと思われるものでも、ちょっとでもダメなら落としていたというわけですね。それが今回重文を国宝に格上げしようという事になったらしい。これでは国宝が世界遺産のようになりはしないか?というのを見ました。

 国宝も国民栄誉賞も時間がたって賞の権威が落ちてくるのは賞という性質を考えるとむしろ自然のことなんですかね。むしろ必要なのはスーパー国宝みたいなさらにその中でも特別なもの決めることでしょうか。

 国民栄誉賞のデフレ化が企画されたんですから、国宝もデフレ化されますよね(ニッコリ)。賞の権威低下でデフレ化はともかく、実体経済の脱デフレはきっちりやろうね!

 まあそんなことはともかく、初めてイタリア行って世界の一流と認められた中田とかベガス防衛した西岡とか猪木・馬場とかそこら辺にどんどん栄誉賞あげていくべきだと思いますね。世界記録なんてそんなにホイホイ更新出来ませんからね。まだ前人未到のジャンルじゃないと国民栄誉賞出ないことになっちゃいますからね。イチローだって年間最多安打なければ受賞資格ないってことになっちゃいますから。

 松井は辞退するつもりだったんですね、やはり。んで、そのことを長嶋に電話したら一緒に授賞式でようと言われて断れなかったと。ああなるほどね、そりゃ断れないわな、と合点がいきました。師匠にそう言われたら断れませんよ。正直、余計なことをしてくれたなという感じですね。辞退すれば今後インチキ国民栄誉賞と非難されることもないのに長嶋さんはV9時代の巨人と自分が中心に回っている時代の感覚のままの人ですから、こういう無茶苦茶なことをゴリ押ししてしまうんでしょうね。

 はっきり言って松井可哀想ですね。針のムシロ感覚でしょう。長嶋さんにとっては巨人の栄光の歴史の後継者ラインを確定させる、長嶋→松井と伝承するセレモニーであったかもしれませんが、そんなことのために国家的行事を私物化するな!という非難を今後松井は一身に受けなくてはいけませんからね。W受賞を提案して打診する方も打診する方ですが、受ける方も受ける方です。巻き込まれて拒否権がない松井の運命を思うと、甲子園敬遠から彼の運命は周囲の評価によって翻弄され続けるといった星の下に生まれついているのかもしれませんね。絶世の美女がその美貌のために、彼女を奪い合う戦争が起こって、彼女が憎まれるというパターンにちょっと似てますね。
週刊ポスト 2013年 5/17号 [雑誌]/小学館

 んで、今回書きたかったのは週刊ポストに安倍と朝日の不適切な蜜月という記事を読んで、これまで安倍憎し!と「安倍っちゃう」とか捏造を書いたこともあるくらい、朝日は前回の安倍政権と敵対していました。官邸サイドから締め出されて特オチをしてぐぬぬ…、ならば潰してやろうホトトギス!とメディア禁断のリーク垂れ流し報道をして安倍政権のスキャンダル連発→政権崩壊という経緯がありました。

 まあ禁断の官庁リークは、欧米ならご法度もの暴力で脅迫するテロや買収に相当するタブーなんですが、日本のメディアはアホなのでそういう常識がありませんから、今さら特に言うことでもないのですが、とにかく前回は安倍VS朝日という構図があった。それが安倍首相と朝日のトップが会食するなど(これもとんでもないタブーなんですけどね(´・ω・`)ショボーン)、その関係が親密になっていると言います。

 つまり件の国民栄誉賞授賞式と合わせて考えれば、安倍政権安定のため(=参院選勝利のため)にメディアに美味しい餌を与えているということでしょうね。読売・朝日を取り込んで参院選勝利→憲法改正という図式が透けて見えますね。


 ※余談、それはそれとして長嶋さんが松井に国際電話で素振りの音を聞いて良し悪しの判断をしていたという話を聞きました。観音さまもそうですし、牌の音もそうで、音が一番人間の状態を判断する材料になる、音を聞けばその状態が良いか悪いかよくわかるということでしょう。長嶋さんも音を観ていた人だったんでしょうなぁ。感性ずば抜けた人でしたしね。

 書く機会がなかったんでここで書いちゃいますが、前田が江村デッドボールを受けてキレた時、「避けられなかったお前が悪い、見苦しいなぁ」と思っていましたが、あとから見るとスッポ抜けですね。落合監督も言ってましたが、コントロールがない人間が内角をついてはいけない、ブラッシュボールを投げるのならば技術を身に付けろと主張していました。下手すりゃ頭直撃で死ぬかもしれないのに制球力がない投手がやってはいけませんね。100球投げて100球とは言いませんけど、まず打者が避ければ当たらないというところにコントロールする技術がない投手はああいったインコースつく球を投げてはいけません。投手コーチはちゃんと使えるようにすること、監督もその技術が身につかないうちは使ってはいけませんね。