佐渡川準さんが自殺、松田隆智さんの死で思ったこと
漫画レビューというわけでもないのですが、他にカテゴリがないのでこちらで。
無敵看板娘 1 (少年チャンピオン・コミックス)/秋田書店
あまねあたためる 1 (少年チャンピオン・コミックス)/秋田書店
ハンザスカイ 1 (少年チャンピオン・コミックス)/秋田書店
―の作者佐渡川準さんが自殺されたというのを聞いてショックを受けました。チャンピオンに普通に連載されていて、『あまねあたためる』をいつものように読めるから、本当に亡くなられた実感がわかない。でもラストのページの次に悲報の文章があり、それを読んで、改めて実感しました。ああ、本当にいなくなっちゃったんだなぁと…。・゚・(ノД`)・゚・。
愛するペットや人が亡くなった時、一晩寝て起きたあとその現実を改めて実感するというものですが、漫画家の場合は作品を通じてもそういう思いにとらわれるんですね…。
しかし秋田書店では最近景品発送云々で不祥事があったばかり、時間的に佐渡川さんの方が先ですが、何か会社に根本的な問題があったりするのでしょうか?どうして自殺なのか、理由・事情が全く伝わってこないので気になるところではあります。
(※他所でコメントしたのでついでに転載。今回の不祥事は、まあ、普通に考えてプレゼント発送で嘘ついていた。その内部告発で懲罰的にクビにしたというのが考えられますが、問題は両方悪いケースですね。担当の女性がインチキを知りつつ、だったらこっちもインチキして商品パクってもわからね―だろとやっていたら判断が難しくなりますね。裁判で事実が明らかになるかわかりませんが、もし、女性が単なる内部告発だとしたら秋田書店は商品発送不正どころの騒ぎじゃなくなってしまいますね。)
で、次は、松田隆智氏の話です。スポーツ化に警鐘を鳴らし、武術家は組織を作るべきではないというのはまんま甲野さんのそれとおんなじなんですよね。もし松田流!的な流派を開いて道場経営したらそりゃ門下生はわんさかとなって、もっと影響力を持てたでしょうしね。個人の技量を突き詰める点ではそれが正解だと思いますが、では組織を築いた場合、それによって得た組織力・社会資本的な力で備わった影響力を行使したほうがもっと世の中を変えられるのでは?という疑問もあるのですよね。両方のバランスを武術家は取らなくてはならないと、今ふと思いました。この問題は宗教家、開祖と教団の問題と全く同じですね。まあ武術家によってその世の中を変えたい(またはそれで支えたい)と思うかどうかが大きなポイントになると思いますが。
秘伝で中村日出夫さんの特集が組まれていましたが、松田さんの特集がみたいです。バキの板垣さんが中村先生が亡くなられることで公にできなかったいろんな逸話が出てくるだろうからそれを楽しみにしたいというようなことを書かれていましたが、松田さんのそういう話を聞いてみたいですよね。作品で出てきた正中線五段突きっての緑健児さんだってなんかで見ましたが、あれ中村日出夫さんの話を元にしていたんですね。朝鮮半島で虎が出るから夜、木の上で寝ていたとか満洲時代の武道家というのは今と違い生死のリアリズムがあるから話を聞いていて面白いですね。
最近、そういう訃報とかが目につくのは何なのでしょうか。個人的に思い入れがある人物が早々いるわけじゃないので、ショックになれていないということなのでしょうか。もっと年をとればそういうのが毎日あるようになるのでしょうかね…。