てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

モラルの低いデモ参加者は、デモ成功の証

 国会前のデモが盛り上がっていますが、それと関係あるかないかはさておき最近気づいたデモの性質で重要だと思う話を。

 デモに参加する若者が、政治に参加する重要性をモラルの視点から説きながら、本人は飲酒・喫煙をしている。自分のモラルはどこいったんだ?といった趣旨のツイートから思いついた話です。飲酒・喫煙と政治活動の二つを結びつけて論じることには個人的に違和感を感じるのですが、その人が「モラル」を持ちだしたから「おまいう」になったと。

 仮にその人がそういう思想・思考方だったとして、その人はそういう厳格な価値観の持ち主なんだろうな~ということで終わりですね。己の感覚とはちょっと違うなくらいで、個人がどんな感覚・主義を持とうが相手を抑圧して無理やり何とかしようとしない限りは自由の範疇ですから。

 ―で、ポイントはそこにはなくて、問題はこの件について、「事実無根だ!デマだ!」という声があったことなんですね。これが変な話だと思うのですよね。デモをやってる人が何か好ましくない行為をした時に「それは嘘だ」というリアクションをする必要性はどこにもないと思うんですよね、個人的に。

 デモの規模が大きくなればなるほど、成功すればするほど、参加する人は増えていく。となると必然的にそこに程度の低い人、モラルのない人が否応なしに含まれてくる。問題を起こす、批判されるようなことをする人が出るのは当たり前。しかしそれはデモを成功させる上で避けて通れない現象。

 むしろデモが成功している証拠だと思うんですよね。程度の低い人・一般人にまでデモをする人がいる、デモの影響力が行き渡っているということなので。更にデモについて批判的な声が高まるというのは影響力が大きいからこそ、世間に認知されて評論の対象となったということですからまた同じ。成功してステージが上がったからこそそうなるという必然的な現象に過ぎないと思うのですが。

 なんでそういう変な反応が起こってくるんでしょうかね?不祥事を絶対に起こさない組織などあるわけない、問題はクレームが付いた時に組織としてどう対応するかだと思うんですけどね。

 まあ、今回のことについては飲酒・喫煙レベルの話なので、デモを運営する団体が「ああします、こうします」といって対処する訳にはいかない話しなんですけどね。そもそも個人がそういう行動をとったからといって、どうしようもないですし、それを以ってデモの質が悪い!とかダメだ!なんて言われても無茶ぶりとしか言いようが無いわけで。

 ある種デモというのは「暴徒」であることが求められるわけで、そこに高い倫理観を要求するのは矛盾しているような気もしますしね。まあそこら辺はセンシティブな話なんで置いときますか。

 デモについて否定的な言動は全て敵・攻撃とみなしてしまう人が多いということなんでしょうかね?「デマだ!嘘つくな!撤回しろ!」みたいなヒステリックは南濃を起こしてしまうのは?暴力行為や迷惑行為なら、デモの質が問われることなので敏感になるのもわかりますが、若者一個人のモラルということはデモ団体としてどうしようもないことですから、特に問題にすべきではないこと。気にすることではないと思えますけどね。

 まさか、デモ=善、良いことだから、良いことをする人達の中にそんな悪い奴がいるわけがない!なんていう小学生みたいな考えをしているわけじゃないでしょうしねぇ…。

 まあ、以前にも書きましたけど、デモというものを成功させるためにそういった冷静な対応ができるプロデューサーのような存在が必要。何らかの不祥事が起こる可能性は、組織が大きければ大きいほど増えますから。その時に調査して明確な対応を取れるようにすべきということですね。

 そういったデモの中でも、「良識派のリーダー」の存在が必要だと思いますね。デモは嫌いだが、デモの中のあの「良識派の」誰々の言うことは筋が通っている。あいつがこういうのなら、理解できる―とか、そう言われるくらいに信頼感のおけるリーダーを輩出することがポイントなんじゃないかな?と思います。

 身内からでそうに無ければ、外から取ってくることも考えるべきですね。政府の懇談会ならぬ本当の「有識者」の存在が成功に必要不可欠でしょう。