島田紳助事件の分析③ 暴力団と戦ってこなかったマスコミ

まあ、そろそろこっち書きますか、プロ野球ばっかで全然他の書いてないし(^　^；)。島田紳助事件の分析② もし男と女の関係で恋愛を主張していたらどうなっていたのか？の続きですね。

　週刊ポストで紳助のトラブルとは何か？それは人間マンダラという番組で右翼の街宣車をネタにしたところから右翼に抗議を受けたことに始まるようですね。10数年前のトラブル本気で謝らずに問題が大きくなるとありますが、記事は紳助否定的ですし、さも謝らない紳助が悪いかのような内容。

　テレビで多少茶化して揶揄するような発言に対して、報道番組じゃないんですから、不適切な発言が～なんてやりませんし、抗議に来られてそれで謝るような内容じゃないでしょう。つうか噛み付くほうがどう考えてもおかしい。そんな事言っていたらバラエティ・お笑いなんて言うのは多少人を傷つける笑い、ブラックユーモアというものがあるんだから成立するわけがない。

　そもそも謝って解決しようという態度が右翼という存在、なにか自分たちに文句をつけようものなら暴力を使って解決しようとする団体の存在を肯定することになる。どう考えてもおかしいではないか。仮に抗議に出て、話し合いの場を儲けるにせよ、トラブルなら民事裁判で法廷で決着つければいいだけ。どう考えても右翼の街宣車でつけ回すようなやり方がおかしいに決まっている。

　局と一緒に解決すればいいのに小心者だからヤクザにくっついてしまった。それで紳助のせいにしようというのでしょうが、んなアホな。そういえば小林よしのりが初めて表現規制で言論活動を初めて、右翼の人と話をする時すんなり表現も通った。小林曰く、｢なんでこの表現を自粛する？ぜんぜん問題ないでしょ？もし、問題があるというなら話しあおうよ｣といった態度で表現していました。自主規制というのはGHQの占領文化ですが、出版社やテレビなどが過剰なまでに表現規制をかけたのはこういった事例があったからでしょう。紳助の一件だけではなく、右翼やこういった団体が問題を起こして乗り込んだりしたのはもっと沢山あったんでしょうね。こんなのは氷山の一角のはずです。なぜそれが報じられない？こういうところに報道の本当の病理がある。

　表現や言論というのは弾圧に対して絶対に屈してはならない。しかしこういうふうに簡単に屈してしまう。紳助が良いか悪いかはさておいて、テレビ局内で起こったことに対しテレビ局が守れない。責任を取れない。そして紳助は解決するために暴力団に頼るしかなかった。これを見て自分たちの言論を守ろう、自由な言論を確保するための努力が暴力に負けたということを以てして、なぜマスコミの人間は反省しない？お前たちこそが紳助を追いやって、殺した。守れなかったのに何をやっているのだ？DFだがやるべき仕事を怠ってFWのエリアの侵入を許したのに、失点したGKのせいにして叩いているのと一緒ですよ。いや、そりゃそうだけどGKの責任もあるけど、お前らDFが侵入許したらアカンやんけ！その時点でゴールは当然なのに、自分の責任を認めない。こんなチームでワールドカップ勝てるか！(唐突な趣旨転換)

　本当の問題は紳助＝暴力団の関係性ではない、言論の自由を守れない報道の貧弱にこそあろう。アホですよ。自分たちの仕事に誇りがないのか!?万一そういうことがあったら、即座に紳助の言ったことと右翼が押しかけたこと全てそのまま報道して世に問うべきでしょう。どっちが悪いのかと？その言論のあるべき戦いを放棄した時点でテレビの自殺に等しいですね。タブーは絶対にあってはならない。そういう勢力とは死を以て戦う。それができない以上報道などと名乗るべきではない。さすがマスゴミに恥じぬ精神性です。利益だけあればよい、社会の問題など知ったこっちゃ無いですからね。

　己は小倉というキャスター？嫌いですけど、問題解決をするためには暴力団に頼るしか無いと言った彼の発言は正しくそのとおりですよ。じゃあどうやって身を守るの？テレビも警察も何もしてくれない。そうなったら金を多少払って安全を買うしか無いでしょうよ。それを暴力団との関係を肯定したとかアホでしょ？テレビの世界でたまにそういう危険なことがある。それを解決するのに紳助の事例は珍しくないというアタリマエのことを言っただけでしょうに。そもそもテレビがそういったことを絶対許さないように警備員、自主的な個人警護部隊を作ったり、警察が特定団体に対してはマルタイを配備してくれる。それも迅速かつ継続的に。そういった環境がないからそうなったんでしょうに、馬鹿ですね。

　日本はうんこもらし叩き社会。うんこもらした奴がいれば騒ぎ立てて、その人間を押しつぶして終わり。本当の責任など関係ない。相撲の八百長と同じですね。知っていた報道関係、NHKが監視責任を怠ったのにお咎めなし。刑は士大夫に登らず。こうして日本社会はいつになっても腐ったままであった。めでたし、めでたし。

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